教員紹介

Takeshi MATSUO

松尾 剛

松尾 剛
専門
フランス語

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

私の専門分野はフランス文学です。二つの世界大戦の間に、政治に深く関わった作家たちに関心をもっています。なかでも、ファシズムに共感を寄せた小説家たちを中心に研究しています。フランスといえば人権宣言の国ですが、その流れに逆らうかのように、革命の伝統を否定する作家たちがいました。二十世紀になると、彼らの多くはムッソリーニやヒトラーに魅せられ、ファシストを標榜するようになったのです。なぜ人権の国フランスに、そんな作家たちが生まれたのでしょうか、私は、その理由を追求しています。

どんな学生時代を送っていましたか。

授業に出たり、レポートや試験に追われたり、本を読んだり、アルバイトをしたり、友達と遊んだりしていました。つまり、普通の学生生活を送っていたと思います。正直なところ、あまり大学での勉学には熱心ではありませんでした。毎日を面白おかしく過ごすことに、夢中だったと思います。ですが、今では、そのことを悔いています。もっと勉強しておくべきだった、いろんな外国語を学んでおけばよかったと、後悔すること頻りです。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

高校三年生の夏、新潮文庫から出ていた『ランボー詩集』(堀口大學訳)を読んで、この少年詩人の作品と、放浪と反逆に捧げられた人生に夢中になりました。けれどランボーの詩はすごく謎めいて神秘的ですから、その奥義に触れるためには、どうしても原文で読む必要があります。それで、大学に入ったら、何がなんでもフランス語を勉強して、ランボーの作品を原書で読もう、そう思った次第です。

受験生のみなさんへのメッセージ

立命館大学の法学部は、皆さんの「学びたい!」という欲求に、答えることができる学部です。学習意欲に燃える受験生の皆さん、私たちといっしょに、充実した四年間を送ってみませんか。京都の衣笠キャンパスでお会いできるのを、楽しみにしています。

おすすめの書籍
ランボー詩集堀口 大學・訳(新潮文庫)

経歴・業績について