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『まともに名前も呼ばれない小さな花 藤平伸スケッチ集』が藤平三穂・藤平寧さんによって発行されました。

藤平三穂・藤平寧編集・発行2023『まともに名前も呼ばれない小さな花 藤平伸スケッチ集』

 

『まともに名前も呼ばれない小さな花 藤平伸スケッチ集』が藤平三穂・藤平寧さんによって発行されました。2023415日から531日まで要予約で「スケッチ集出版記念展」が開催され、スケッチ集が販売されています。

http://fujihiramiho.com/index.html

 五条坂・藤平製陶所(のち藤平陶芸)で生まれ育った陶芸家・藤平伸さんは、文人でもあり、様々な陶芸作品とともに、絵画作品やスケッチ類を残されました。その資料は藤平伸記念館に保存され、随時展示されています。

 記念館開館に際して、陶芸作品などの立体資料は京都女子大学前﨑信也研究室が、絵画・スケッチ類などの平面資料は本学木立ゼミがデジタル・アーカイブを行いました(前﨑信也他2019「小規模美術館が所蔵する作品のデジタル化:藤平伸記念館を例に」『生活造形』第64号、京都女子大学生活造形学科)。記念館ではスケッチ集をデジタル・フォトフレームで紹介されていましたが、評判がよかったようです。

 スケッチ集などの撮影は、2018年にゼミ生(当時)の松下千空・藤川香が行い、追加された一部を2019年に専攻生の松居瑳永梨・RYU Siaが補足撮影しました。撮影は立命館大学アート・リサーチセンターにおける木立の研究の一貫として行い、その施設・システムを活用しました。

 木立ゼミでは五条坂の窯業関係近現代文書のデジタル・アーカイブを進めていますが、藤平伸資料のスケッチブックは開くたびに驚きの連続で、とても楽しい作業でした。撮影枚数はかなり多かったのですが、時折見入ってしまうことが何度もありました。学生たち(当時)も楽しみながら作業を行なっていました。スケッチ集は素敵な仕上がりで感動がよみがえりますが、同時に、まだまだ素敵なスケッチが沢山あったことを思い出します。

 木立ゼミが扱う資料のなかでも大変特殊なものでしたが、これも大切な文化遺産だと思います。とても貴重で素敵な経験をさせて頂いた藤平三穂さん、藤平寧さんに心から感謝します。(木立雅朗)

スケッチ集



スケッチ


撮影風景 スケッチ
写真撮影の様子
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