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歴史考古学(FC)ゼミ
新田和央 准教授

ゼミ・研究活動

平安京・京都の考古学

桓武天皇による遷都以来、都であり続けた平安京とそれを引き継いで中近世都市となった京都は、国内でも随一の規模・継続性を誇る都市であり、その痕跡は地上だけでなく、地中にも膨大な資料を残しています。継続的に発掘調査がおこなわれていますが、膨大すぎる遺物量ゆえ、また国内外の様々な地域から器物がもたらされるゆえ、全体像の把握は簡単ではありません。京都の発掘調査現場や、文化遺産を今に伝える実地の見学など、地の利を生かした活動を通して、遺跡の形成、都市の実態を学んでいきたいと考えています。

教員のおすすめ図書

考古学が研究対象とする資料の多くは地中に残された遺物であったり、地上に痕跡をとどめる遺跡であったりといった、文化遺産と総称されるものです。そのため考古学の研究は、文化財・文化遺産の保護とまったくの無縁でいることはできません。数多くの立命館大学考古学・文化遺産専攻出身者も文化財保護行政の現場で活躍されています。現在、その文化財・文化遺産の中には将来に残していくことが難しい状況となっているものもあります。過疎化などに伴う担い手の不在、収蔵庫の不足など、その理由は様々です。この本では、東日本大震災という未曽有の災害とその復興に際し、文化財を残す意味が問われ、それでも残すために取り組んだ事例が読みやすい文章で描かれます。将来、文化財、文化遺産を伝えていく仕事をしてみたいという方におすすめしたい本です。

教員からのメッセージ

考古学は物質資料から歴史を明らかにする学問です。考古学のモノの見方、考え方を身に着けると、私たちの身の回りのありふれたモノにもそれぞれの歴史があることがみえてきます。とりわけ、立命館大学が所在する京都には、長い歴史の中で受け継がれてきた様々な文化遺産があふれています。道を歩いている間にふと目に留まったモノの歴史、地形の中に隠された歴史を考える時間は京都で学生時代を過ごすからこそ得られるものかもしれません。文化遺産に気づくことのできる目を養えば、全国各地それぞれの地域が固有の文化・歴史を紡いできたことにも気づくようになります。地域の魅力を引き出し、それを活かしていくための力が身につくはずです。

教員の研究紹介

平安京・京都を主要なフィールドとして、中世の土器・陶磁器を中心に研究しています。京都には様々な地域から土器・陶磁器がもたらされるとともに、京都の土器が他地域に影響を与えることも多く、研究には様々な地域にも目を配ることが欠かせません。中世の京都の特質を出土遺物から明らかにしていきたいと考えています。