入試情報

大学院入試情報

哲学専修の大学院(博士課程前期課程)入学を志願される方へ

入試方式について

哲学専修への受験に際しては、一般入試や外国人留学生入試、学内進学入試など、多様な入試方式が存在します。各々の方式に応じて受験時期や受験資格、試験の内容などが異なりますので、ご自身に見合った入試方式で受験して下さい。詳細については、本学の大学院入試情報サイトに掲載されている、文学研究科の入学試験要項を確認して下さい。

研究一貫コースと高度専門コースの違いについて

哲学専修では、前期課程修了後の後期課程への進学を見据えた「研究一貫コース」と、必ずしもそうでない「高度専門コース」の2コース別に入学試験を実施しています。

両コースの間には、入学試験の内容に一部差異が設けられているなど、志願者に求められる能力が多少異なります。特に研究一貫コースの志願者には、後期課程への進学を視野に入れている以上、哲学・倫理学研究において不可欠となる高度な語学力と論文執筆能力が求められます。具体的には、高度専門コースにも当然求められる基本的な哲学史上の知識に加え、以下の2点が特に重視されます。

  • 今後の自身の研究に必要とされる外国語について、たとえ現時点では未だ不十分であるとしても、基本的な文法的知識と文章の読解力を最低限度までは身に付けており、入学後もたゆまぬ努力を通じて自身の外国語能力を向上させる強い意欲を有していること。
  • たとえ着想や分析、考察等の面では未だ不十分な点があるとしても、少なくとも哲学・倫理学の学術論文の流儀に則した、手堅い卒業論文レベルの論文を執筆する能力を有していること。

今後の自身の研究に必要とされる外国語を、大学の語学の授業等で学習した経験のない方が研究一貫コースを志願する場合には1)を、当該年度に学部卒業見込みの方が9月入試を受験する場合や、他学部・他専攻の出身者の場合など、哲学・倫理学における卒業論文レベルの論文執筆経験のない方が研究一貫コースを志願する場合には2)を、特に注意して下さい。

一方、高度専門コースに入学する場合でも、通常の授業や研究指導の面で、研究一貫コースとの顕著な差異化が図られることはありませんし、後期課程への進学の道も決して閉ざされてはいません。後期課程の入学試験を受験し、試験に合格すれば、後期課程への進学も可能ですし、高度専門コースからの後期課程進学者も実際少なくありません。

ただし、後期課程に進学する場合には、高度な語学力と論文執筆能力が求められる点では研究一貫コースと変わりがありませんので、前期課程入学後にたゆまず努力を続け、自身の能力を高めていく姿勢が求められます。

出願前の事前相談等について

本学文学研究科では、出願前の事前相談は必要とされておらず、純粋に入学試験の結果によって合否判定を行います。出願前の挨拶等はまったく求められていません。ただし、哲学専修での研究や授業、各教員の専門領域等の一般的な事項について質問がある場合には、お問い合わせいただければ可能な限りで回答いたします。

また、例年春と秋の2回にわたり、文学研究科全体の大学院説明会も開催されています。この説明会では研究科全体の説明会に加えて専修別の説明会が設けられており、一部の専任教員や現役大学院生が直接相談に応じますので、その機会を利用して質問することも可能です。特に、秋の「大学院ウィーク」の期間中は、哲学専修の開講授業の一部を開放していますので、実際の授業を見学することも可能です。説明会や大学院ウィークについては、本学大学院の入試情報サイトに随時情報が掲載されますので、詳しくはそちらを参照して下さい。

大学院進学を考えている本学の文学部生へ

基本的な入試の面で、本学文学部生とそれ以外の志願者との間に特段の差異はありません。すべては入学試験の結果によって合否判定されますので、これまで上に述べてきた事柄はすべて、文学部生のみなさんにもそのまま当てはまります。

なお、文学部には「大学院進学プログラム」と呼ばれる特別プログラムがあり、このプログラムへの参加が認められた場合、学部の要卒単位には含まれないとはいえ、4回生時から大学院の授業を履修することが可能となります。大学院の授業を受講することで、所属ゼミ以外の教員から研究の助言を受けたり、大学院生と交流したりする機会が多くなると思います。また、図書館での図書の貸出期間・冊数も増えますし、本プログラム履修者を対象とした大学院学内入試(2月実施)の受験資格も得られます。

本プログラムの履修に際して特別な経費等はかかりませんし、本学大学院の受験や入学が必須ともされていませんので、結果的に本学大学院の受験や入学を見合わせたとしても何ら問題はありません。特に研究一貫コースへの進学を希望する人は、大学院の授業の受講を通じて哲学史上の知識や語学力を高めると同時に、大学院合格の必須要件の一つである手堅い卒業論文の執筆が可能となるよう、本プログラムを通じてしっかりと研究指導を受けることをお勧めします(むろん、本プログラムの履修者でなくとも、大学院受験は可能です。実際、2月の一般入試を受験して進学した本学文学部生も少なくありません)。

大学院進学プログラムについては、例年11~12月頃、文学部内の連絡手段を用いて周知・募集され、1月上旬(3回生時の1月上旬)に締め切り、2月中旬の大学院入試時に面接を実施するのが通例となっていますので、本プログラムの志願者は、3回生時の11~12月頃からの文学部からの連絡を見逃さないようにして下さい。

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