体育会男子バスケットボール部と草津養護学校高等部のスポーツを通じた交流
スポーツ通じて深まる交流
立命館大学体育会男子バスケットボール部(以下、バスケットボール部)と滋賀県立草津養護学校高等部(以下、草津養護学校)はこれまで様々な交流を行っています。その中の一つのパラスポーツプロジェクトは昨年から行われています。バスケットボール部の学生が週2回草津養護学校を訪問し、春・夏はバスケットボール、秋・冬はホッケー(草津養護学校が開発した競技を指す)の指導援助を行っています。その企画の一貫で、草津養護学校の生徒が2月23日に来校し、午前はホッケー、午後はバスケットボールの交流試合をしました。
バスケットボール部の学生は、草津養護学校の生徒と毎週会っており、名前で呼び合いながら、拍手あり、笑いありの楽しい企画となりました。
ホッケーとバスケットボールの交流試合
午前に行われたホッケーの交流試合では、経験不足のバスケットボール部の学生が草津養護学校の生徒に負けました。バスケットボール部の学生は身長が高いためホッケーのスティックを上手に使ってボールを打つことが難しく、さらに草津養護学校の生徒のスピードや華麗なスティックの扱いに苦戦しました。バスケットボール部が苦戦している場面でも、チーム内から激励の言葉や応援が飛び交いホッケーの交流試合がさらに白熱しました。
バスケットボール部の学生は、草津養護学校の生徒のシュートに敵味方関係なく声援を送る場面が多くあり、彼らのスポーツマンシップの温かさを感じました。また、草津養護学校の生徒にとって学生に挑み勝利を収めた経験は、今後の学びに繋がっていくものと思います。
バスケットボールの交流試合においては、混合チームで対決をしました。交流試合を進める中で、草津養護学校の生徒の上達ぶりに驚きました。男子バスケットボール部の学生を見事なドリブルでかわし、シュートを決めてガッツボーズをする姿には、会場からも大きな声援と拍手がわきあがり、大いに盛り上がりました。また、バスケットボール部の学生のミスに「ドンマイ」と声をかけてくれる草津養護学校の生徒もおり、スポーツをする歓びが感じられたと思います。
SDGsに取り組む学生の姿
この交流を通して、バスケットボール部の学生は指導や支援をすることの難しさを感じながら、自ら成長するための課題を発見しているように感じました。終了後は、記念写真も撮り、その時にバスケットボール部の学生は「今日は、本当にありがとう、また来てね、また僕らも行くね!」と一人一人が草津養護学校の生徒に声をかけていました。この姿を見て、バスケットボール部が日々取り組んでいるSDGsの17の目標の中の「3.すべての人に健康と福祉を」、「4.質の高い教育をみんなに」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の成果であるように感じました。