このたび、立命館大学経済学部におきまして、立命館大学経済学部学部則に定められた卒業要件について誤った運用を行っていたことが判明いたしました。学生、卒業生、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。

今回、卒業要件に関わって、経済学部において履修の手引きとして学生に配付している「学修要覧」に誤った内容が含まれており、また、修得単位数や卒業要件の確認を行うための事務システムの設定にも同様の誤りがありました。これらのことに基づいて、卒業判定や学生に対する修得単位数の通知を行っていました。誤った運用が判明した後、過去に遡り調査したところ、在学生1名、卒業生2名について、卒業判定の変更（不合格→合格）が必要となる事態が生じました。

事態を受け、他のすべての学部・研究科においてあらためて調査したところ、同様の問題は皆無であることを確認しています。また、監督官庁である文部科学省高等教育局にも本件の報告をいたしました。

発生の原因につきましては、規定と運用との不整合を未然に防ぐ、あるいは生じたとしても即座に発見するための仕組みが十分に機能していなかったことにあります。
今後重点的に確認すべき内容のリストや新旧対照表などの作成を行うことで、チェック機能を強化いたします。また、カリキュラム策定から運用に至るまでを一貫して点検する委員会を新たに組織してまいります。

このたびの、規定とは異なる卒業要件の誤った運用により、卒業判定が変更となった学生および卒業生の方々をはじめ、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことにあらためて深くお詫び申し上げます。本学では、本事案を重く受け止め、再発防止に取り組んでまいります。