修士課程共同学位プログラム(DMDP)
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修士課程共同学位プログラム(DMDP)

社会学研究科では、海外の大学との間で修士課程共同学位プログラム(DMDP:Dual Master’s Degree Program)を実施しています。このプログラムは、グローバル化する国際社会で活躍する人材を育てることを目的として発足したもので、2年間の修士課程在学中に海外の大学院に正規留学することによって、最短2年で両大学の大学院から修士号を取得できる制度です。なお、前期過程所属院生のみを対象とした制度です。
現在、本研究科では「英国ランカスター大学」、「韓国中央大学」と協定を締結しています。

英国ランカスター大学について

ランカスター大学

イギリス、ランカスターの南に位置するランカスター大学(LU)は、1964年に設立された大学で、応用科学、環境学・自然科学、人文学、社会学、経営学の5つの学部によって構成されています。2001年にはNational Research Assessment Exercise (RAE)という研究評価制度で、全英150の高等教育機関中 8位にランクインするなど、英国内で最高水準の教育・研究を有する教育機関として知られています。250エーカーにもおよぶ緑豊かなキャンパスは 大都市から離れた場所にあるため安全で親しみやすく、また周辺には世界的に有名な湖水地方もあります。LUには、現在世界各国からの留学生を含む12,000人以上の学生が在籍しています。

ランカスター大学人文社会学部

社会学研究科がDMDPの提携を行うのは、ランカスター大学の人文社会学部(FASS=The Faculty of Arts and Social Sciences)です。
FASSは、社会学科を含む多数の学科を擁し、約70の修士学位プログラムを開講しています。環境、グローバリゼーション、ジェンダーなど、本学の社会学研究科で学ぶような研究領域に即した多様なプログラムがあります。本学の院生が本留学プログラムに参加する場合、これらの修士学位プログラムのうち1年コースのものから任意に選ぶことができます。但し、プログラムによっては選択できないものもありますので、応募に先立ち、ランカスター大学のホームページを参照し、自分が履修したいプログラムについては各自で下調べを行ったうえで、必ず留学前に事務室へ相談をしてください。

ランカスター大学での学修について

取得学位と学修の流れ

  • ランカスター大学での1年間の学修で学位を取得します(Master of Arts)。
  • イギリスの修士課程は、原則として1年で修了するため、本学で修得した単位をランカスター大学で単位認定しなくても、ランカスター大学での1年間の学修で学位取得は完結します。ただし、ランカスター大学の学位授与は通常第4セメスターの期間中となります。
  • 本学の学位取得については、修了に必要な単位30単位のうち10単位までをランカスター大学で修得した単位から認定することができます。ただし、科目によっては単位の認定ができない場合がありますので、単位の認定を希望する場合は必ず留学前に事務室へ相談をしてください。
4月~8月 10月~3月
前期課程
1回生
本学で学修 ランカスター大学
で学修
前期課程
2回生
ランカスター大学
で学修
本学で学修

※10月からの正規入学に先立ち、9月に実施される4週間のEAP(English for Academic Purposes: Study Skills)コースと呼ばれる事前授業の受講(受講料は無料)が必要です。また、事前授業とは別に語学研修の受講を求められる場合があります。

修了要件(例示)

「社会学科」が提供するMA in Sociologyの場合

① 指定されるコア科目3科目(dissertation指導含む)と選択科目3科目を履修
② dissertation(学術論文)の提出
http://www.lancs.ac.uk/study/postgraduate/postgraduate-courses/sociology-ma/

学費

ランカスター大学に1年間の学費を納入します。この1年間の留学期間中は、本学への学費は免除されますが、特別在籍料として年間1万円(5,000円/セメスター)を納入する必要があります。

<参考>
・MA in Sociologyの年間学費=2020年度£18,800(2020年3月時点で約236万円)。
https://www.lancaster.ac.uk/study/postgraduate/postgraduate-courses/sociology-ma/#fees

奨学金制度

派遣期間中に本学に納入する学費(入学金を除く)の1/2相当額(上限)を奨学金として支給します(ただし、対象期間は派遣期間の最初の1年間のみ)。

旅費・滞在費・生活費

本人負担となります。

LUがHP等でモデルとして紹介している経費試算

1週間あたり約£231(宿舎費£130、食費£45、その他£56)
年間£12,012(20年3月現在で約151万円)
※派遣が許可された場合にLUより義務付けられるEAPコース(9月に現地で実施される4週間の事前授業)は無料ですが、その期間の宿泊費は本人負担となります。また、語学レベルが足りないとみなされると、追加の語学研修を受けなければならない場合があり、その追加費用は本人負担となります。

応募資格

  • IELTSTM 6.5程度あるいはPerson PTE Academic62(且つ各communicative skillについて 51 以上)、あるいはCambridge English: Proficiency (CPE) Grade C以上
  • 面接時に英語で研究計画を説明できること
  • 学部で社会科学の素養を十分習得していること(原則GPA3.5以上)
  • 派遣時、原則としてM1回生であること(ただし、本学の課程に標準就業年限2年を超えて在学を予定している場合は、この限りではない)

*応募資格については一定の条件のもと緩和されることがあります。
*新型コロナウイルス感染症の影響による派遣の延期や中止もあり得ます。ご了承のうえ、ご応募ください。

韓国中央大学について

中央大学校

1918年に創立された中央大学校は、歴史と伝統を持つ、韓国の240大学の中でもトップクラスに入る名門大学です。19の学部と16の大学院から構成され、学生約3万人と教員約900人を擁する韓国の私立総合大学で、ソウル市と京畿道安城市にキャンパスがあります。

中央大学校大学院社会学科

母体となる社会学科(ソウル市)は1998年3月に設立された学科で、大学院社会学科は、この学部を基礎に2003年9月に創設されました。2006年には韓国政府によりBrain Korea21(7年間のファンドで日本のCOEに当たる政府の研究プロジェクト)に採択され、2013年からは引き続きBrain Korea21 Plus(韓国全土の社会学科では2大学のみ)に採択されるなど、社会階層論、韓国の社会労働や女性運動の研究、文化社会学等の研究領域に優れた、高度な教育研究を行う大学院として高く評価されています。
大学院社会学科で研究が行える分野については、「担当教員・研究分野」「開講科目概要」を事務室で閲覧してください。

中央大学校での学修について

取得学位と学修の流れ

  • プログラム参加者は、1回生の春セメスターを本学で修学します。
  • この後、M1回生の秋セメスターからM2回生の春セメスターまでの1年間を中央大学校での修学にあて、原則としてこの期間に中央大学校の学位(「社会学修士」)取得に必要な単位修得を行います。
  • 最初の1年間の派遣期間で、必要な単位が修得できなかった場合は、さらに最大2学期間(1年間)まで修学期間を延長できます(ただし、延長した場合には、2年間で2つの修士学位が取得できない可能性があります)。
  • 中央大学校への修士論文提出は、帰国後のM2回生秋セメスター以降になります。
  • 中央大学校で修得した単位(15単位)は、立命館大学で学位を取得するために必要な単位として最大10単位まで認定されます。※中央大学校で修得した単位を立命館大学の単位として認定する場合、科目によっては単位の認定ができない可能性がありますので、単位の認定を希望する場合は必ず派遣前に事務室へ相談をしてください。
  • 立命館大学で修得した単位(20単位)は、中央大学校で学位を取得するために必要な単位15単位として認定されます。

学位取得の仕組み(履修モデル)

<修了要件>
本学=30単位以上 + 修士論文合格
中央大学校=30単位以上 + 修士論文合格

学費

本学へ所定の学費を納入すれば、中央大学校での学費は最大2年間まで免除されます。

奨学金制度

派遣期間中に本学に納入する学費(入学金を除く)の1/2相当額を奨学金として支給します(ただし、対象期間は派遣期間の最初の1年間のみ)。

旅費・滞在費・生活費

本人負担となります。

応募資格

  • 韓国語で行われる授業の理解に必要な韓国語能力を有していること
  • 面接時に韓国語で研究計画を説明できること
  • 学部で社会科学の素養を十分習得していること
  • 派遣時、原則としてM1回生であること(ただし、本学の課程に標準就業年限2年を超えて在学を予定している場合は、この限りではない)
  • 英語のReading comprehension能力を備えていることが望ましい