立命館大学国際言語文化研究所(※)は、全4回の連続講座「人間と人間でないものの相互作用」をオンラインで開催いたします。
今私たちは、世界的な感染症や気候変動、そして軍事的脅威に怯えています。その引き金になっているのは、人間中心主義や権力者による帝国の物語の解釈です。人類が協力して向き合うべき課題でありますが、一方では差別や分断が露呈し、他方では自己正当化に利用される公的な歴史の物語によって、異なる声が封殺されるさまが目撃されています。
今年度の連続講座では、歴史、政治・社会、思想、文学のさまざまな事例における人間と人間でないものとの関係の考察を通して、その手がかりを得ることをねらいとしています。
※国際言語文化研究所について
新しい時代にふさわしい共同性を思考するという命題を、言語と文化という側面から追求していくことを目的としています。国民国家の再検討、グローバリゼーション批判、ジェンダー編成の考察、ディアスポラとしての移民の追跡、日本研究における視覚性の問題、あらたな社会構造における矛盾など、多くの課題をプロジェクト研究として取り上げ、シンポジウム、出版物などで国際的に展開・発信しています。