• 2025/11/06
  • “永遠の化学物質”PFASを低毒性半導体ナノ材料で分解 ―LED光で持続可能な環境浄化技術の実用化へ一歩―
  • 立命館大学広報課
  •  立命館大学生命科学部の小林洋一教授と同大学大学院生命科学研究科博士前期課程学生の金尾周平らの研究チームは、環境汚染や健康リスクの観点から国際的に問題視されている「永遠の化学物質」 PFAS(ペルフルオロアルキル化合物)のうち、国際的な規制対象となっている ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、およびその中でも特に分解が困難とされてきた ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の分解・無害化に成功しました。研究では、毒性が低く、安価で大量合成が可能な酸化亜鉛(ZnO)半導体ナノ結晶と、市販の近紫外LED光 を組み合わせ、常温・常圧という穏やかな条件下でPFASをフッ化物イオンにまで分解できることを実証しました。生成したフッ化物イオンは、原料鉱石である ホタル石(フッ化カルシウム) として再利用可能であり、環境浄化と資源循環の両立を実現する新たな光触媒技術として注目されています。本研究成果は、2025年11月5日18時(日本時間)に王立化学会誌「Chemical Science」に掲載されました。

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