学部概要

教員紹介

蔡 秀卿 教授

専門分野
行政法、比較行政法、地方自治法、アジア法(台湾法・中国法)

プロフィール

台湾・台北生まれ育ち。台湾・国立台北大学(前中興大学)法律学院(法学部)法律学科卒業、国家公務員(行政院)勤務後、名古屋大学大学院法学研究科(行政法専攻)で学修。1997年3月法学博士取得。名古屋大学法学部助手、台湾・淡江大学公共行政学科、東呉大学法学院助理教授を経て、2008年4月に大阪府の大学に移籍してきました。2015年4月に本学部に着任。

以下の動画で政策科学研究科で学ぶメリットと私の指導可能な学問分野を紹介します。


日本語版

中国語版(中国・香港・マカオ人向け)

台湾漢語版(台湾人向け)

英語版(それ以外の国の方々向け)
研究・教育

これまでの研究について、研究拠点によって研究の方向性が変わってきました。まず名古屋大学院生助手時代では、アメリカ公法、特にアメリカの司法審査理論やstanding法理を中心に探っていて、それをまとめたのが博士論文「アメリカ行政訴訟における原告適格法理の生成と展開」です。

次に、台湾勤務時代では、行政手続、行政救済、国と地方との関係、事務配分、自治立法権等を中心に探っていて、『現代国家と行政法』、『地方自治法理論』〈以上2冊は単著論文集、2003年〉、『地方自治法』(単著教科書であるが論文部分もある。2009年)が台湾で上梓しました。

さらに、日本勤務以来、日台行政法の比較研究中心に転じてきて、行政法の個々の論点の日台比較を研究してきましたほか、東アジア行政法の基本原則を探っていて、『東アジアにおける行政法の生成と展開―基本原則の比較研究及び共通原則試論』(2021年。編著)をまとめました。また、日本行政の実効性確保の法典化に向けての論点整理や台湾経験等も研究してきています。

そして憲法研究者との共同研究がきっかけで、台湾の憲法史、司法、違憲審査、COVID-19感染症対応までも展開してきています。そのほか、注目された台湾の同性愛者婚姻法も探っています。

教育について、前述の台湾・日本での勤務経験から、日本語以外に、中国語、台湾漢語、英語も可能であるため、行政法授業以外に学部で国際学生向けの授業も担当し大学院で外国人留学生を積極的に受け入れてきています。

メッセージ
 個人的経験ですが、これまでの人生が、何度か大きな決断をしてきました。自分がどこまでできるかという極限のところを確かめて“change”を求めたかったのです。
 皆さん、既成観念あるいはいわゆる社会通念にとらわれないで、社会や人類に役立つことであれば、これまでの自分を変えてどんどんチャレンジしてみてください。社会や人類の歴史を皆さんの意識と行動によって変えることができるからです。   
キーワード
行政法、行政救済、行政訴訟、行政上の義務履行確保、比較行政法、地方自治、違憲審査、司法、同性婚、COVID-19、アジア法、台湾法、中国法