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2024.01.12

2023年度の「PSアカデミックフェスタ」は12月9日(土)に開催されました。

政策科学部では1回生から4回生までの4年間にわたり研究と発表を重ねる独自のカリキュラムを展開しています。

各学年ごとに研究テーマを発見し、調査・研究を行い、その成果を発表するとともに、報告書や論文にまとめることを繰り返すことで、「問題を発見し、解決する」思考と能力、政策実践力を養うとともに、コニュニケーション力やプレゼンテーション能力など実社会で求められる力を鍛えます。
その1~4回生の優れた研究成果を発表する場として開催しているのが「PSアカデミックフェスタ」です。

2023年度の「PSアカデミックフェスタ」は12月9日(土)に開催されました。

今年もご来賓として茨木市の福岡洋一市長にもご臨席いただき、茨木市長賞の選考・授与にもご参加いただきました。どのテーマも市政と関連するところがあり興味深い、とコメントもいただくことができ、発表した学生にとっても、貴重な機会となりました。

2023年度 PSアカデミック・フェスタ受賞テーマ(一部抜粋)
3・4回生「政策構想演習」「学士論文」CRPS専攻「Policy Seminar」最優秀賞

Young Consumers' Perceptions of and Preferences for Alternative Meats: An Empirical Study in Japan and China

2回生「研究実践フォーラム」最優秀プロジェクト

夏季休暇中の茨木市民の規範意識と安全な自転車交通政策の浸透具合に関する事例研究

1回生「プロジェクト入門」最優秀賞

地域の防災力と町内会の衰退に関する研究―衰退の要因と改善策の検討―

CRPS専攻1回生「Introduction to Academic Research」最優秀賞

Addressing Water Pollution in Khlong Toei: Enhancing the Quality of Life for Low-income Settlements

茨木市長賞

精神障害の親を持つ子どもが障害を知ること

惜しくも2023年度「PSアカデミックフェスタ」に進出できなかった在学生のみなさん、2024年度から政策科学部に入学されるみなさんと2024年度「PSアカデミックフェスタ」でお会いできることを楽しみにしています。

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2023.12.25

アドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズ様との協定科目を開講します

立命館大学が株式会社アワーズと2023年12月21日(木)に締結をしました、「立命館大学と株式会社アワーズとの包括連携協定」にもとづき、政策科学部は同日に「立命館大学政策科学部と株式会社アワーズとの協定科目開講に関する協定書」を締結し、2024年度より協定科目を開講します。本協定科目は2024年度~2027年度の4年間のシリーズ講義として政策科学部において開講し、講義内容については政策科学部と株式会社アワーズの両者で共同開発を行います。

初年度となる2024年度には「アドベンチャーワールドから学ぶD&I経営の本質」と題し、「D&I Award 2021」においてベストワークプレイスに認定された株式会社アワーズが運営するアドベンチャーワールドの経営方針、経営戦略、人財育成、危機管理等について、経営幹部から現場で活躍するスタッフの方々まで、幅広い視点で講義をいただく総論的科目となる予定です。

在学生はもちろんのこと、来年度に政策科学部に入学される新入生のみなさんも受講可能な科目ですので、是非受講ください!!

株式会社アワーズ様ホームページ:株式会社アワーズ

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2023.12.25

石原一彦教授「定年退職記念講義」のご案内

石原一彦教授の定年退職記念講義についてご案内致します。

対面・Zoomのハイブリッド方式、事前予約は不要です。
皆さまのご来聴をお待ちしております。

「石原先生退職記念講義チラシ」はこちら

  • 日時:2024年1月18日(木)9:00-10:30
  • 場所:立命館大学OIC A棟 2階 AS252教室

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2023.12.22

政策科学部、Community and Regional Policy Studies Major(CRPS)4回生の童児夢さん(上久保誠人ゼミ)が、「第75回日米学生会議」の日本代表の1人に選ばれて活動しました。

政策科学部、Community and Regional Policy Studies Major(CRPS)4回生の童児夢さん(上久保誠人ゼミ)が、「第75回日米学生会議」の日本代表の1人に選ばれて活動しました。

「日米学生会議」は、1934年から続く日本最古の国際学生交流フォーラムです。日本と米国から学生が集まり、夏に約3週間にわたって共同生活を送りながら、様々な議論や活動を行い、日米両国の相互理解を深め、様々な世界的問題に関する議論を行いました。

童さんは、中国人の父と日本人の母の間に生まれ、4歳から上海で育ち、高校卒業後、日本に渡り立命館大学に入学しました。当時の立命館の姿勢を示す言葉「Beyond Borders」が心に刺さったからであり、入学後もその言葉を胸に、大学の枠を超えた学びを実践してきました。

さまざまな団体が主催する学生フォーラム(公開討論の場)にも積極的に応募し、「たくさん落選しましたが、あきらめずに応募し続けました」という童さんはウクライナでのボランティア活動や、「ASEAN特別ユースフォーラム」に参加するなど経験を重ねていき、遂に「日米学生会議」の日本代表に選ばれました。

童さんは、「さまざまな人との出会いと議論を通して、自分なりに社会に対する解像度を上げ、次のアクションにつながるヒントを得ることができました。問題について自分で考えるだけではなく、自分と異なる価値観を持つ人たちと対話を続け、そのなかで解決の糸口を掴むことが大切」と語ります。将来、国際協力や人道支援に取り組みたいという希望を持ち、大学院への進学を決めた童さんの今後の活躍が楽しみです。

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2023.12.21

国際シンポジウム「東アジアからみる北欧ケアシステムの持続性」が開催されました

政策科学研究科では2023年11月16日(木)に国際シンポジウム「東アジアからみる北欧ケアシステムの持続性-高齢者ケアをめぐる公私アクターの関係」が開催されました。少子高齢化やグローバル化によって高齢者ケアは西洋・東洋を問わず共通の課題となっています。この共通課題に関するここ20年間の現状の変化とケアを提供する公私アクターの関係にどのような変化が生じたのかを情報共有し、対話を通して問題解決の小さな糸口を探すのが、本シンポジウムの目的でした。

ゲストスピーカーとして3名の教授が講演されました。デンマークで福祉国家史を専門とするKlaus PETERSEN教授、韓国で社会政策を専門とするSang Hun LIM教授、中国人経済学者で公共経済、社会保障を専門とするYang YU教授が国際比較の視点を入れながらそれぞれの国の現状について説明しました。

デンマークのPETERSEN教授は、北欧の共通理念である「北欧福祉モデル」の下で、デンマークの高齢者ケア政策に生じたこの20年間の変化は、テクノロジーやロボットの活用と民間部門の参入によるケアの質の低下であったと指摘しました。過去の経済成長で培われてきたケアの質への期待に応えられないほど、ケア労働者の「温かい手」が不足する事態に社会的ジレンマが発生し、議会でも活発な議論がおこなわれていると説明しました。

韓国のLIM教授は、社会サービス部門における社会経済組織(SEO)の役割についての研究を紹介しました。多くのSEOは政府の支援を受け社会的弱者の就労など社会的価値を高める支援をしています。しかし、地域コミュニティとのつながりは希薄で、民主的なガバナンスのあり方からSEOの課題を指摘しました。

中国のYU教授は、この20年間における日本と中国の高齢者ケア制度の多様性について講義しました。日本では、保険料・税金・自己負担の3つの部分からなる独立した高齢者介護保険制度を実施していますが、中国では、医療保険政策に基づく高齢者介護制度の実験が行われています。ケア人材不足を解消するために、両国ともICTやDXを進めていますが、運用には新たな課題が次々と生じ、介護ロボット市場も限定的であることを指摘しました。

最後に、日本人討論者2名からの議論のまとめや問題提起があった後、さまざまな国からきているCRPS生・院生たちからも積極的な質問がなされ、高齢者ケアを通した社会のサステナビリティを自国の課題として真剣にとらえる姿勢が印象的でした。今回来られた3名のゲストスピーカーは、国籍はもちろんのこと、歴史学・社会学・経済学と専門分野が全く異なる教授陣で、このように多角的な視点から情報共有と対話を通して共通課題に取り組むことは、正に政策科学研究科だからこそ成せる学びであったといえるでしょう。

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2023.12.05

Shuo Huangさん(CRPS専攻)の論文が国際学術誌に受理・掲載されました!

CRPS専攻4回生のShuo Huangさんの論文が査読付きの国際学術誌、Frontiers in Sustainable Food Systems (IF: 4.7, CiteScore: 5.2)に受理、掲載されました。本研究は日本と中国の若者の消費者の代替肉に対する選好を明らかにするため、選択実験とテキストマイニングによるデータ分析を実施しました。これにより、日本と中国の若者の消費者の選好が類似する点、異なる点があり、代替肉を推進するにはそれぞれの選好にあわせた促進戦略が必要であることが明らかになりました。

Huang S and Uehara T (2023) Young consumers’ perceptions of and preferences for alternative meats: an empirical study in Japan and China. Front. Sustain. Food Syst. 7:1290131.
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fsufs.2023.1290131/full

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2023.12.05

Khanh Vi Tranさん(CRPS専攻)の論文が国際学術誌に受理・掲載されました!

CRPS専攻4回生、Khanh Vi Tranさんの論文が査読付きの国際学術誌、Frontiers in Communication (IF: 2.4, CiteScore: 2.7)に受理、掲載されました。本研究はベトナムの消費者を研究対象として、キーオピニオンリーダー(KOL)が環境にやさしいファッションの購入意図に対する影響を明らかにするため、Stimulus-Organism-Response(SOR)理論を適用し、構造方程式モデリングと交絡分析による仮説検証を行いました。これにより、KOLの消費者の環境にやさしいファッションの購入意図にある程度の影響があること、またSOR理論では消費者の行動を説明しきれていない可能性が明らかとなりました。

Tran, VK. and Uehara T (2023) The Influence of Key Opinion Leaders on Consumers' Purchasing Intention regarding Green Fashion Products. Front. Com. 8:1296174.
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcomm.2023.1296174/full

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2023.11.28

2023年11月2日(木)学生・教員交流会が開催されました

2023年11月2日(木)に、大阪いばらきキャンパス内レストランにて、政策科学部の学生と教員の交流会が開催されました。

第1回目となるこの交流会は学会学生委員会主催のもと、学生と教員が気兼ねない交流を行いました。参加した学生は教員の研究分野や自身の研究分野との関連について積極的に質問し、新たな知見を得る貴重な機会となりました。また参加した皆さんは、キャンパス内にあるレストランでおいしい料理や飲み物を楽しみました。

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2023.11.17

「研究実践フォーラム」(タイ・プロジェクト)の一環としてタイでのフィールドワークを実施

2023年8月30日から9月7日にかけて政策科学部開講科目「研究実践フォーラム」(タイ・プロジェクト)の一環として、タイ・バンコクに位置するチュラロンコン大学建築学部との国際共同ワークショップを開催しました。政策科学部からはタイ・プロジェクトに所属する21名の受講生と2名の教員が参加し、現地でフィールドワークを実施しました。

本ワークショップでは、火災対策、洪水対策、水質マネジメントの3つのグループに分かれて、現地の大学教員や行政職員、実務家による講義を受け、タイで最も大きなスラムであるクロントイ・スラムにおいてアンケート調査などを実施しました。また、調査結果をまとめるとともに、ワークショップの最後には研究発表を行い、現地の大学教員などから今後の研究アドバイスなどをいただきました。

今後、立命館大学の受講生はいただいたアドバイスに基づいて研究を洗練させるだけでなく、クロントイ・スラムに関わるコミュニティや行政、NGOなどへの提言についても考え、来年1月の最終報告としてまとめます。

クロントイ・スラムでの現地調査の様子

ワークショップ参加者の集合写真

最終発表の様子

チュラロンコン大学教員による講義の様子

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2023.11.15

知床で野生動物管理/環境教育実習を行いました

政策科学部の桜井良ゼミの実習(集中セミナー:3回生)が、北海道の知床国立公園で2023年9月18日から22日まで行われました。同国立公園及び世界自然遺産地域の野生動物管理及び環境教育を担う知床財団の職員の中には、実は政策科学部の卒業生が2名います(内1名は桜井良ゼミの卒業生)。学生は、現場の自然管理を担うプロフェッショナルとして活躍している政策科学部の先輩2名とともに、知床における野生動物管理と環境教育の現状や課題を学びました。

また実習の三日目には、世界自然遺産地域に隣接する斜里町立ウトロ学校で、学生が生徒、保護者、そして教職員に対して研究紹介をして、その後に交流会を行いました。日常生活で大学生と接することがほとんどないウトロ学校の生徒にとって、現役の大学生と交流できたことが大きな刺激になったようで、同学校の校長先生によると、交流会を経て多くの生徒が大学への進学意欲を高めたようです。知床の子供たちと大学生が交流する機会をこれからもつくっていきたいと考えています。

知床国立公園 集合写真

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