学部概要

教員紹介

ASHARDIONO, Fitrio 助教

専門分野
環境政策、環境配慮型社会、地域環境

プロフィール
インドネシアのトゥリサクティ大学景観・環境技術学部環境工学学科を卒業後、2006年にインドネシア政府によるスマトラ島沖地震復旧復興プロジェクトに携わる。2008年に立命館アジア太平洋大学大学院アジア太平洋研究科国際協力政策専攻修士課程へ進学。同課程を修了後、2012年までインドネシア大統領特使室ミレニアム開発目標担当研究員を務める。2016年に立命館大学大学院政策科学研究科博士課程修了。博士学位取得後、2020年まで民間シンクタンクの研究員、立命館大学・研究員および立命館大学政策科学部・非常勤講師を務める。2020年1月からカリフォルニア大学デイビス校Global Tea InstituteにてVisiting Researcher(客員研究員)を経て、2020年4月に立命館大学政策科学部に着任。
研究・教育
気候変動による自然災害の増加や動植物生態への影響は、人々の暮らしと自然環境を脅かしています。たとえば気候変動がもたらす干ばつや集中豪雨などによる農業被害や、湿度上昇による虫害の増加などをもたらし、農作物の収穫に影響を与えており、近い将来食糧問題を起こす可能性があります。私はこれまで気候変動の脅威から農地を守るために、地域の自然環境と地域における社会問題をアプローチした結果、包括的解決策が必要であることを明らかにしてきました。そのために、各農村地域の特徴的なテロワール(自然環境・生態系と伝統的農法)をEbA(Ecosystem-based Adaptation=生態系を活用した適応策)・NbS(Nature-based Solutions=自然に根ざした解決策)に取り入れ、それぞれの地域に合った最適な気候変動適応策を構築しようと研究しています。このように気候変動対応策を考える際は、常にグロバールな思考と、ローカルに密着した視点を活かすことを大事にしています。
メッセージ
政策科学部では様々な専門授業があるので、幅広い専門知識を学ぶことができます。それらを通して多角的な視点が得られますが、学ぶ目標を見つけるためには自分のコアバリューを見つけることが重要です。大学の学びの中で自分の専門といえるものをぜひ一つ決め、それを軸に学びを深めつつ、多様な専門知識に触れてください。また、社会問題を分析するためには、グロバールな思考を持ちながらローカルの視点を理解することも大事でしょう。
キーワード
気候変動適応策、都市農業、テロワール、伝統的知識、社会・生態環境