学部概要

教員紹介

INOGUCHI Munenari

環境開発系

井ノ口 宗成 教授

専門分野
社会基盤(土木・建築・防災)、安全工学、 社会システム工学
井ノ口 宗成 教授

プロフィール

京都市生まれ。京都大学工学部で土木を専攻した後、京都大学大学院情報学研究科で修士号・博士号(情報学)を取得。2008年より新潟大学助教、2016年より静岡大学講師、2018年より富山大学准教授を経て、2025年4月に立命館大学政策科学部に着任。

研究・教育

情報工学と情報科学の利点を活かし、生活再建支援の様相をモニタリングする研究を進めています。災害発生後の社会は、災害前とは大きく異なり、価値や資産、人とのつながりなど、様々な物事が激変します。このような新しい社会で被災者は災害と向き合い、再建していかなければなりません。被災者の生活再建を支援するためには、個別的と俯瞰的の両面から状況把握が必要です。これまで被災者台帳システムや被災者生活再建支援トータルサポートシステムなどを開発し、多くの被災地で実装してきました。これらの活用によって記録される様々なデータを多面的に分析することで、被災地の実状を解明し、新しい再建支援モデルの提案を進めています。

メッセージ

社会や地域、個人の防災力を高めるためには、様々なアプローチがあります。しかし「科学的根拠に基づく」アイデアでなければ、真に防災力は高められません。そのため、災害での経験や社会で進められる様々な活動から「科学的根拠」を導き出すことは、社会を次のステージに引き上げるうえで非常に重要です。この「科学的」には、質の高いデータ収集から合理的な分析手法の適用、正しい結果の読み方といった一連のプロセスが必要です。一緒にこの流れを学び、研究し、新しいレジリエンス社会の実現に取り組みましょう。

キーワード

被災者生活再建支援、行動防災、防災計画、行政の危機管理、防災DXデザイン