学部概要

教員紹介

YOSHIMOTO Yasuko

吉本 康子 助教

専門分野
文化人類学、地域研究(東南アジア、ベトナム)、ベトナム語教育
吉本 康子 助教

プロフィール

大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)でベトナム語を学び、ハノイへの留学を経験したことで多民族国家、社会主義国における民族や宗教に興味を持ちました。卒業後は神戸大学大学院で文化人類学を学び、ホーチミン市や少数民族の村でフィールドワークを行い、ベトナムの文化・宗教政策、先住少数民族チャムの社会、宗教、エスニシティについて研究しました。その後、様々な大学の非常勤講師や通訳等をしながら、国立民族学博物館、京都大学、東洋大学、上智大学、東京外国語大学等で他地域の研究者との共同研究に参加して関心を広げ、ベトナム以外の地域にも対象を広げています。

研究・教育

私はこれまで、いわゆる民族的あるいは言語的に「周辺」に位置付けられる人々を対象に、彼らが語る自分たちの宗教文化や歴史に関心を持ち研究してきました。現在はベトナムやカンボジアの中で断絶の危機に直面しつつある少数民族の文字や母語継承の実態などについて調査しています。これらの研究内容は、国家や地方の文化政策、言語政策などとも関連しているため、フィールドワークは政策実践の現場を草の根レベルで観察することにもつながっています。

日本にも日本語を母語としない人々が多く暮らすようになりました。このような国内の状況も踏まえながら、担当する外国語関連科目では、政策実践の現場において当事者の視点に立って物事を理解しようとしたり、問題を発見・解決したり、新たに提言したりするためのツールになり得る外国語の役割についても考えていきたいと思います。

メッセージ

国内外問わず色々な場所に行ったり、食べたり、観察したりすることで様々な価値観に触れられると思います。「当たり前」と思っていたことが実はそうでもなかった…という体験、勉強、好きなことを一生懸命して、悔いのない大学生活を過ごしてください。

キーワード

地域研究、東南アジア大陸部、ベトナム、カンボジア、少数民族、チャム、母系社会、イスラーム、宗教実践、文化政策、言語政策、母語継承