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政策科学部4回生 山本祐二朗さんがマンチェスター大学で学会報告を行いました


9月2日(水)~4日(金)にイギリスのマンチェスター大学で開催された「MANCEPT workshop 2026」にて、政策科学部4回生の山本祐二朗さん(成田ゼミ)が学会報告を行いました。

「MANCEPT workshop」は、マンチェスター政治理論センター(Manchester Centre for Political Theory)の主催により毎年開催される政治理論に関する国際会議です。研究者が一連のワークショップに集い、専門的な研究を発展させるとともに、活発な哲学的議論を行う機会が提供されています。世界各地から研究者が集まる本会議は、現在では政治理論のあらゆる下位分野における研究の発展を目的とした、主要な国際的フォーラムとして確立されています。

山本さんは「Interspecies Egalitarian Epistocracy for the Political Inclusion of Animals(動物の政治的包摂のための異種間・平等主義的エピストクラシー)」というテーマで発表を行いました。

政策の影響を受ける対象の利益を政治的に顧慮することは、民主主義の基本原則の一つとされています。しかし動物は農業や都市開発など様々な政策の影響を受ける一方で、その利益は政治的に顧慮されていません。一部の政治哲学者・倫理学者は、動物の利益も政治的に顧慮されるべきだと主張し、市民が動物の代理人として議会代表を選出することを提案しています。

山本さんの発表では、種差別が蔓延する現代社会においては、市民による動物の政治的代表が、必ずしも動物の利益を平等に反映しないことを論じました。多くの実証研究が示すように、人々は動物について十分な知識を持たず、種差別的な態度を有しています。そのため、市民に動物の代表を委ねるだけでは、代表者の選出や政治的判断に種差別的な偏りが入り込み、動物の利益が人間の利益と平等に顧慮されない可能性があります。そこで本発表では、動物の利益をより平等に政治へ反映させる制度として、代理行為への一定の参加制限を設ける異種間・平等主義的エピストクラシー(Interspecies Egalitarian Epistocracy)を提案し、その正当性を擁護しました。

山本さんは今後、修士課程に進学し、政治哲学、なかでも分析的民主主義理論の分野において、「どのような政府が望ましいのか」という、より根本的な問いに取り組まれます。山本さんの今後のさらなる活躍が期待されます。

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