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2014年度研究入門フォーラム2次選考会を開催しました

2014年12月12日(金)、政策科学部2回生の小集団演習科目「研究入門フォーラム」の2次選考会を以学館1号ホールにて開催しました。「研究入門フォーラム」は、7~13名程度の学生からなる研究プロジェクトを編成し、各プロジェクトが自分たちで研究テーマを設定して1年間にわたって文献・資料調査だけではなく、実際に現地に赴く形でフィールドワークなどを通して、研究をグループワークで深化させていく科目です。2次選考会では、11月14日(金)の中間発表会で選出された以下の6つのプロジェクトが、教員のコメントなどを参考にさらに研究を進展させ、プレゼンテーションソフトを用いて口頭発表を行いました(「 」内は発表テーマを示します)。

  • 中国プロジェクト「日本企業の中国インフラ・ビジネス参入の障壁―生活ごみ焼却処理事業を中心として―」
  • 中国におけるシーパワー分析プロジェクト「中国海上権力の分析-マハン理論の観点から-」
  • 南信州観光プロジェクト「グリーン・ツーリズムを通じた農山村地域の活性化~長野県飯田市を事例として~」
  • 新世界市場活性化プロジェクト「新世界市場衰退の原因と活性化への課題」
  • 日本の安全保障とユーラシアプロジェクト「日本のエネルギー安全保障の強化に向けた研究~ロシア・モンゴルからの資源輸入の拡大~」
  • OIC地域連携プロジェクト「茨木市における多文化共生の可能性~留学生と地域住民の交流を通して~」

2次選考会では、6つのプロジェクトの発表と質疑応答が行われ、教員による厳正な審査の結果、中国の生活ごみ焼却処理事業における日本企業のインフラ・ビジネス参入障壁をテーマとして、文献・資料調査だけではなく、中国でのヒアリング調査を踏まえたデータ分析などを研究した「中国プロジェクト」が最優秀プロジェクトに選出されました。中国プロジェクトで発表をした杉本安友子さんは「今回、2次選考会にて発表し講評を得ることができたのは大きな経験となった。2次選考会まで、文献調査や中国でのフィールドワークを通した研究を行う中で、研究の進め方やグループワーク運営、政策科学研究の難しさと楽しさを学び、得ることができた。今後は教員の方々からいただいたコメントをもとに研究を深化させていくとともに、得た経験を活かして来年の専門演習でも研究に勤しみたいと考えている」と述べました。

また、最優秀にはならなかったプロジェクトもいずれも完成度の高い発表でした。「南信州観光プロジェクト」の渕脇慶太さんは「研究入門フォーラムでは、先行研究に基づいた仮説の設定と立証の難しさを学ぶだけでなく、研究の内容をめぐって班のメンバー内で意見が対立することもありました。ですが、平岡先生やTAのご指導もあり、フィールドスタディなどを通して班の絆が強まるなどして、研究を1年間やり遂げることが出来ました。来年の専門演習では引き続き同じテーマで、まだ解決されていない課題に取り組みたいと考えています」と述べています。また「日本の安全保障とユーラシアプロジェクト」で発表をした荒川円花さんは「研究入門フォーラムは、初めての学術的な研究であることと、グループワークの難しさから右往左往することも多々あったが、最後にはメンバー全員の力で研究を良い形にまとめることができた。この一年間で学んだことを活かし、専門演習ではさらに高度な研究を進められるよう、精一杯努力したい」と述べました。

最優秀プロジェクトに選出された中国プロジェクトは、12月19日(金)に開催される政策科学部アカデミックフェスタにおいて、2回生代表として発表を行います。

なお、これまで2次選考会は衣笠キャンパスで開催してきましたが、来年度からは大阪いばらきキャンパスで開催する予定です。

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