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政策科学部2回生の政策実践研究プロジェクト「日本の安全保障とユーラシアプロジェクト」現地調査

政策科学部2回生のプロジェクトフォロワー「日本の安全保障とユーラシアプロジェクト」では、日露、日蒙の関係に注目し研究を進めています。特に、モンゴルとロシアのエネルギー産業の投資環境を踏まえ、これからの日本や日本企業がどのように協力を行うべきかを提言するために一年を通して研究を進めていきます。
夏季休暇中に海外での現地調査を下記のとおり行い、前期から行ってきた研究をもとに、リサーチ・インタビューや見学等を行いました。

モンゴル

大草原の中にたたずむモンゴルの首都ウランバートルは、近代的都市です。ウランバートルでは、JICAモンゴル事務所、ISS、在モンゴル日本大使館、モンゴル国エネルギー省などでインタビューを行いました。インタビューを通して、モンゴルのエネルギー資源は日本にとって、輸送ルートの問題や採掘できる石炭の種類など、エネルギー分野での課題が依然として多いものの、EPA締結によりモンゴルでの投資環境は改善の兆しが見えつつあることが調査の結果明らかになりました。

モスクワ~ユジノサハリンスク

ロシアの首都モスクワと同国サハリン州ユジノサハリンスクに滞在しました。モスクワでは、在モスクワ日本大使館で総合的な日露関係について外交の第一線を担う方々より詳細に教えていただきました。
サハリンでは、サハリン大学寮に宿泊しました。寮での生活は日本人でもたいへん過ごしやすい環境でした。北海道サハリン事務所、在ユジノサハリンスク日本総領事館、サハリン州立郷土博物館、サハリンエナジー社、北海道銀行支店でインタビューを行い、モスクワで得たサハリン(極東)の情報を現地でさらに詳細に伺うことができました。特にサハリンプロジェクトのLNG基地を訪問し、同プロジェクトの優れた点を発見し、私たちの研究の方向性は大きく変わりました。
サハリン大学ではロシア語のレクチャーを受けさせていただきました。ロシアでロシア語を学ぶことは、日本でロシア語を学ぶのとはまた違ったもので、貴重な体験ができました。ロシアでの滞在は私たちの研究に大いに役立ったのと同時に研究における外国語習得の重要性を改めて実感しました。

モスクワ

ユジノサハリンスク

北海道

9月9日には北海道庁で3グループに分かれて海外実習で得た知見をもとに調査報告会を行いました。お忙しい折にもかかわらず、北海道庁の方々から、私たちの研究報告に対して、貴重なご意見をたくさん得ました。また北海道議会議員より1990年代の日本の対ロ・対モンゴル外交について当時のお話を伺う機会を得ました。史料収集で訪れた北海道大学スラブ・ユーラシア研究センターでは、豊富なユーラシア・スラブに関する資料が所蔵されており、私たちのこれからの研究に役立つ史資料を多く得ることができました。

上記のとおり、今回の海外でのリサーチ・インタビューや見学などの現地調査は非常に実りの多いものでした。今回の現地調査で得られた知見をもとに、これからの研究をさらに豊かにしていきます。

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