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政策科学部開講科目「Gaming Simulation」におけるゲーム作りを通じた社会システムの理解
2015年度政策科学部開講科目「Gaming Simulation」では、受講生がゲームを活用した社会・政策の理解とともに、自分たちでデザインしたゲームを受講生に向けてプレイしました。ゲーミング・シミュレーションとは、社会(システム)の重要な要素を抽出した単純なモデルをゲームに組み込み、ゲームを通じて社会の仕組みについて、当事者の立場から体験を通じて理解する教育ツールです。本科目では、防災や意思決定、国際貿易などをテーマとしたゲーム体験を通じて、ゲームと社会の関係について学び、後半はグループに別れてゲーム作りならびに実践をしました。
あるグループは海外における市場での麻薬取引を題材に、警察はディーラーを発見することを目的とし、ディーラーは取引が警察にばれないように振る舞うことによって、闇市の実態をゲーム上に再現しました。別のグループは、資本主義や社会主義などの経済システムをゲームに組み込み、企業間の合併や自由市場などをゲーム上に再現し、プレイヤーはいくつかの経済システムを経験しました。また、 カードを資源(木材)に見立てて宝探しゲームを応用した不法伐採をテーマとしたグループもありました。さらに危機管理をテーマにしたグループは、様々な代替案を用意しておくことが必要であることを、イベントを通じて再現しました。
このように、ゲーミング・シミュレーションを作成することは、ゲームによって楽しく社会について学べることだけでなく、社会(システム)を単純なモデルに置き換え、それをゲームに実装するという、社会に対する深い洞察が必要です。本科目を通じて、受講生はその一端を経験学習することができたと思います。
なお、本科目は「大学の世界展開力強化事業」により派遣された交換留学生への受講推奨科目に指定されており、政策科学部の英語プログラムの学生だけでなく、インドネシアやタイからの留学生も受講しました。
ゲーミング・シミュレーション実施時の光景

麻薬密売人役を逮捕している警察役

より多くの資源を得るためのミニゲーム

資源を得るためのペン拾い競争

ゲームの重要性についてのプレゼン