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2024.07.16

光斎 翔貴准教授が「オーシャンリペア株式会社」を設立|海洋環境問題・磯焼けを解決し未利用資源に新たな価値を生む

R-GIRO 第4期研究プログラム「資源パラドックス問題の解決に向けたマルチバリュー循環研究拠点」グループメンバー 光斎 翔貴准教授(立命館グローバル・イノベーション研究機構)が、20242月「オーシャンリペア株式会社」を設立しました。

 オーシャンリペア株式会社コーポレートサイト

光斎准教授らがかねてより取り組む「磯焼けドッグフードプロジェクト(※1)」について、立命館大学のプログラム(※2より支援を受け、事業化を果たしました。

光斎准教授は、「資源パラドックス問題の解決に向けたマルチバリュー循環研究拠点」プロジェクトにおいて、これまでライフサイクル分析を用いて、地球温暖化対策による資源負荷増大のトレードオフを分析し、資源パラドックス問題の実態解明に大きく貢献してきました。資源、環境、生物多様性、社会の4要素が適切に相互作用を起こしながら持続可能なシステムを創出する第1歩として、磯焼け問題という社会課題に注目し、未・低利用魚類の有効活用、藻場回復によるブルーカーボン創出、漁師の所得向上による漁業復興、魚種の多様性向上を同時達成しうるシステムを構築し、大きな評価を受けています。

また、今回の事業化を通して、上記4要素に関わるインパクト評価に着手する予定であり、更なるプロジェクト研究の推進が期待されます。

 

(※1)「磯焼けドッグフードプロジェクト」
社会課題とされる”磯焼け問題”を引き起こす原因である海藻類を食べる魚、イスズミやアイゴといった未利用魚を活用し、ドッグフードとして資源化するプロジェクトです。食用になりにくいため商品価値の低いイスズミやアイゴといった未利用魚をドッグフードとして開発・販売することで、漁業者に収益を還元しながら海中環境を改善。藻場を回復させることで、海藻による二酸化炭素(CO2)吸収分をカーボンクレジットとして販売する事業モデルを目指しています。

(※2)
事業化にあたり、立命館 起業・事業化推進室 RIMIXグラスルーツ・イノベーションプログラム(GRIPの支援を受けました。


 <関連情報>

・「日本経済新聞」に掲載されました。
 https://r-rimix.com/archives/oceanrepair/

・福岡市の「ソーシャルスタートアップ成長支援事業」10社に認定されました。
 https://r-rimix.com/archives/oceanrepair_f10/