先月、学生広報スタッフ夏期研修に講師に来ていただいた関良樹さんが、
早稲田大学の恩蔵教授とアサツーディ・ケイのプランナーグループと共同で、
ブランドコミュニケーションに関する本を出版しました。
タイトルは「R3コミュニケーション」。
ソーシャルメディアが発達した現在では、
3つの「R」を統合したコミュニケーションデザインが大事。
3つの「R」といわれると、私たち立命館の人間は
「衣笠と、びわこ・くさつと、ん、朱雀?」とか思ってしまいますが、さにあらず。
3つの「R」とは、
「Relevance(自分事化)」、「Reputation(評判形成)」、「Relationship(関係構築)」
をさします。
WEBが登場して以降、圧倒的に情報量が増えた環境の中、
広告をはじめとした従来のコミュニケーション手法が通用しなくなってしまった。
それを突破するカギが、上記3つの「R」にあるということです。
詳しくはこの本を読んでいただきたいのですが、
目を通してビックリしたのは、先日の講義でも、
「今日は3つのRだけおぼえて帰ってください!」と関さんが
おっしゃっていたとおり、そのときの講義の内容が、
ほぼそのまんまこの本に収録されていたこと。
さらにありがたいことに、学生広報スタッフ向きに
「RSWEB」をはじめとした立命館のコミュニケーション活動に
置き換えたアレンジにしていただいていたことです。
関さんに講義に来ていただくのは今回で2回目ですが、
毎回交通費だけの手弁当でお越しいただいています。
なのにいやな顔ひとつせず、
講義のあとも打ち上げまで学生と付き合っていただいて、
夜遅くまでいろんな質問にも答えていただいてます。
「大丈夫、僕も楽しいから・・」といいますが、
うちの卒業生ならいざ知らず、関さんは他大学の出身です。
学生広報スタッフや私たちは、3つの「R」に加えて、
4つめの「R」=「関さん+R」
(広報スタッフとのつながりのこと=Relationship)をゆめ忘れてはなりませぬ。
蛇足ですが・・
推薦文を書いている方は、フィリップ・コトラーという
マーケティングの大先生です。
私も最初に入った会社の研修でこの方の著作に苦しんだものです。
関さんと私は同世代。
大コトラーから推薦文をもらうとは、関さんも感慨深いところでしょう。