「シネマで学ぶ」7シリーズ目になる今回のテーマは「挑発する女たち~アートの臨界」。
その第一回目「マリア・カラスの真実」に参加してきました。
「シネマで学ぶ」は映画を鑑賞した後、テーマに沿った対談や講演があって、
客席も一緒に意見や感想をやりとりをするという取り組みです。
対談が終わった後、ロビーでコーヒーとお菓子がサービスされて、
対談していた先生や主催者の先生方と話ができるのですが、ここが面白かった。
今回の対談は先端研の吉田寛先生と松原洋子先生でしたので、
すこしお話を聞いてみました。
お二人にとって今回のテーマ「挑発する女」は誰ですか?
吉田先生「現代でいえばマドンナですかねぇ。」
う~む。公私共に確かにエキサイティングだし、挑発的だ。
松原洋子先生に、例えば蓮舫なんかどうですか?と尋ねると・・・
「全然。彼女は役柄を演じてるいい子ちゃんよ」
「たぶん職場とか隣近所にいる女性なんかかな・・」
松原先生によると挑発は「戦略」だということです。
こいつ、ナマイキ、むかつく という女性は、何かしら仕掛けてきている。
マリア・カラスはオペラという男性中心の興行の世界で、
冷静に主張する大人の戦い方では、突破できない壁を乗り越えた。
挑発することで難しい局面を打開していった。
朝青龍や白鵬にも通じる。
格闘家だけど、戦略的に変則的にならざるをえない。
おお、なるほど!
「挑発する女たち」いいではないですか!!
ついでに言うと、男も「草食系」とか「植物系」とか言ってないで、
どんどん「挑発」してもらいたいもんだ。
シネマで学ぶ。
映画を見る→映画について聞く、語る、考える。
簡単に言うとこんな取り組みだが、映画だけでも、トークだけでも楽しめるが、
終了後が面白い。
一度の鑑賞で色んな楽しみ800円(学生教職員は500円)也。
これは安い。
次回は2/19(土)13時開場「『≒草間彌生~わたし大好き~」です。
シネマで学ぶ「挑発する女たち~アートの臨界」