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教員紹介

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山田 悟史准教授 YAMADA Satoshi

所属学科
建築都市デザイン学科
研究室
建築情報研究室
学位
博士

経歴概要

2004年3月 日本大学生産工学部建築工学科 卒業 2006年3月 日本大学生産工学研究科建築工学専攻博士前期課程 修了 2009年3月 日本大学生産工学研究科建築工学専攻博士後期課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

建築情報学と人間科学による人・建築都市デザインの拡張と高度化

研究キーワード

建築情報学

研究概要

研究テーマは大げさですが分かりやすく表現すると「建築都市デザイン分野における情報技術と人の共創」です。専門とする建築情報学は多くの情報技術で彩られています。CAD・CG・xR・BIM・GIS・IoT・シミュレーション・データサイエンス・機械学習・深層学習などです。各分野だけでも可能性と楽しさに溢れていますが,連携も含めた計画手法の萌芽性の探求が研究テーマです。AI分野では感性予測やデザイン生成を行うAIをパートナーとする「AIと人の共創」を目指しています,xR分野では仮想・複合現実世界における人の行動・知覚・認知といった「xR空間の人間科学」の解明による「xR建築理論」の構築を目指しています。IoTを用いた研究では人間の動作・感情・暗黙知の保存と予測によって空間が変化する「空間OSを持つ動的な空間デザイン」を目指しています。研究室ページで研究や授業の一部を公開しています。ぜひ見てみてください。

  • パソコンの中でデザインを検討・解析している様子

インタビュー

研究者になったきっかけ

きっかけは学生時代の先生に対する疑問(反発心?)です。建築系の学科には建築を設計する演習があり、毎週先生に設計を見せて助言を貰います。その際に「この先生は何を根拠に僕の設計を評価しているのだろう」と疑問を感じました。やがてこの反発心に近い疑問は「人の建築に対する評価」と「設計方法」への興味に変わり、設計すること自体よりも「評価や方法を探求したい」という知的好奇心になりました。この気持ちを明確に自覚したのが学部4年生の始まりくらいでしょうか。勿論その後も色々と進路を悩みましたが、この興味に加えて、人を教えることが楽しく、大学教員(研究者)という進路を選びました。 ちなみに、「何を根拠に僕の作品にダメ出ししているんですか?」と自尊心だけが無駄に高い学生に、「そうだね、何を根拠にしているんだろうね」とたしなめてくれた年配の非常勤の先生には今も感謝しています。

受験生へのメッセージ

大学進学という岐路で悩んでいることと思います。大学とは何でしょうか。僕はある専門を通じて、自分を肯定する力、自身を推し進める自発的な推進力、楽しむ能力、頑張る楽しさ、知的な体力(耐力)を学び培う場所だと思っています。ぜひこれらを学ぶ上で適していそうな専門(学科)を選んでください。面白そう、という素朴な動機はとても大切ですが、興味を持った専門に近しい人から話を聞いて決めるのも大切です。沢山情報を集めて、沢山悩んで決めましょう。そのプロセス自体がとても大切です。ぜひ沢山悩んでください。もちろんお薦めは建築です。建築は総合芸術とも呼称される専門分野で、難しく大変なことも多いですが、多様で一人一人の興味を受け止める分野があります。

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