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教員紹介

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福山 智子教授 FUKUYAMA Tomoko

所属学科
建築都市デザイン学科
研究室
建築材料研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

2004年3月 名古屋大学工学部社会環境工学科 卒業 2006年3月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程 修了 2010年3月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程 修了 2010年4月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 特任研究員 2012年10月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 特任助教 2013年4月 北海道大学工学研究院空間システム部門 助教 2016年9月-2017年7月 University of Washington, Seattle 客員研究員 2017年8月-2017年9月 Columbia University, New York 客員研究員 2018年4月 立命館大学理工学部建築都市デザイン学科 准教授 2018年4月-2024年3月 立命館大学理工学部建築都市デザイン学科 准教授 2024年4月 立命館大学理工学部建築都市デザイン学科 教授

研究について

研究分野・テーマ

鉄筋コンクリートや建材の劣化と維持管理

研究キーワード

建築材料の耐久性評価、鉄筋腐食診断

研究概要

住宅や高層ビル、その他構造物を長寿命化するために、構造物を構成する各種材料の劣化や欠陥をできるだけ早く発見したいと考えています。 本研究室では、その目的に向かって様々な試験体の作製・測定・解析や実構造物調査を実施し、これらの成果を基に構造物の健全性評価技術の開発などを行っています。 現在の主な研究テーマは、①電気化学ノイズ法を利用した鉄筋コンクリート構造物の腐食スクリーニング技術の開発、②カーボンナノチューブ混和コンクリートの圧電センシング能力に関する研究、③高耐候性のコンクリート補強筋としての適用性の検討、④建設用3Dプリンタの実用化に関する検討などとなっています。

  • 軍艦島に暴露した鉄筋コンクリート試験体の定期測定の様子(長崎市の特別な許可により撮影)

  • 外装材の耐凍害性に関する暴露試験(旭川、北方建築総合研究所)

インタビュー

研究者になったきっかけ

一番大きな理由は、大学という環境が好きだ、ということだったと思います。大学というのは不思議な場所で、日常の延長線上にいろいろな「特別」があります。私自身は、恩師や周りのみなさんのおかげで、高価な機器を使った実験や軍艦島の調査、海外研究発表などといったたくさんの「特別」を大学で経験することができました。 このように自分が楽しいばかりの大学生活でしたが、ポスドク時代に参加した東日本大震災の調査で被害を目の当たりにした衝撃は大きく、自分の研究をいかに社会に還元するかについて考えるようになりました。その後も様々な実構造物の調査をする機会をいただき、現在の研究につながっています。

受験生へのメッセージ

※写真は長崎市の特別な許可を得て撮影 受験生のみなさんは進路について思い悩んでいる時期だと思います。私も、数年後には自分がコンクリートを練っているとはつゆ知らず、高校時代は進路を絞り切れずに迷っていたことを思い出します。 「建築といえばデザイン」というのが社会通念だと思いますが、このほかにも構造、環境、施工などと建築の間口は広く、また当研究室が対象とする建築材料学は化学や農学、経済学にも通じ、基礎研究(ミクロ)から実用(マクロ)、地域性、歴史までを様々な切り口で研究対象とすることができます。 興味の対象が幅広くいろいろなことに挑戦したい方は、各分野の知恵と技術を統合した学問である建築学を志してみてはいかがでしょうか。新しい仲間を歓迎します。

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