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教員紹介

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村田 順二教授 MURATA Junji

所属学科
機械工学科
研究室
先端精密加工学研究室
学位
博士(工学)

経歴概要

2005年 大阪大学工学部 卒業 2010年 大阪大学大学院工学研究科精密科学・応用物理学専攻博士後期課程 修了 2010年 立命館大学理工学部機械工学科 助教 2014年 近畿大学理工学部機械工学科 講師 2017年 近畿大学理工学部機械工学科 准教授 2019年 立命館大学理工学部機械工学科 准教授

研究について

研究分野・テーマ

機能性材料に対する精密表面プロセスの開発

研究キーワード

精密加工

研究概要

最先端の科学技術を支えるのは新規材料とその加工であり、次々と生み出される材料の機能性を十分に発現させるためには、加工技術の高度化が必要不可欠です。新規機能性材料は機械的強度や化学的安定性が高いものが多く、従来の加工技術では要求される加工精度や生産効率を達成することは困難です。このような難加工性材料に対して、機械工学はもちろんのこと、表面科学や固体物理学、無機化学といった基礎科学をベースとした新規精密加工プロセスの開発を行っています。これによって、従来型の機械加工ではなし得なかった本来の機能性を顕在化させた表面・材料の創成を実現します。併せて機械加工の常識を覆す砥粒や薬液を低減・排除した精密加工プロセスの開発により、環境負荷の観点からも加工の高機能化を果たしています。

  • 研磨材を使用しない新規加工法によるガラスの研磨加工

インタビュー

研究者になったきっかけ

研究の面白いところは仮説を立てて、それを実験などで実証する過程にあると感じています。「ある物理・化学現象を自分の専門分野に応用してみたらこんなことができるんじゃないか」、「この部分に違うアプローチを適用すれば、もっと精度がよくなるのではないか」、このような仮説を考え続けることが研究です。立てた仮説は実証されないことが多いわけですが、本当にそうなったときに大きな喜びを感じることができます。そのようなことを繰り返すなかで、いつの間にか研究者になっていました。

受験生へのメッセージ

私の研究ではナノメートル以下の表面精度を追い求めており、これは原子数個分の凹凸しかないことを意味します。加工が難しい材料に対して、どのようなアプローチで臨めばそのような表面精度を達成できるのか、それには機械工学だけでなく化学など別の分野の力も用い、様々な仮説を立ててることが必要です。加工に使用される機械である工作機械はマザーマシン(母なる機械)ともよばれ、日本が世界に対して大きな存在感を発揮している分野です。このようなものづくり・加工の研究を一緒に行う人を待っています。

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