文字サイズ


教員紹介

一覧へ戻る

金 度源准教授 KIM Dowon

所属学科
環境都市工学科
研究室
都市地域デザイン研究室(Urban Design Laboratory)
学位
博士(工学)

経歴概要

2008年 国立韓国伝統文化大学校伝統建築学科 卒業 2011年 立命館大学大学院創造理工学研究科博士課程前期課程 修了 2014年 立命館大学大学院総合理工学研究科博士課程後期課程 修了 2014年 立命館大学衣笠総合研究機構歴史都市防災研究所 専門研究員 2016年 立命館大学衣笠総合研究機構歴史都市防災研究所 准教授

研究について

研究分野・テーマ

都市や・地域文化の科学的な検証と持続可能なまちづくり

研究キーワード

まちづくり、都市地域文化

研究概要

世の中でよく耳にすることができる “Resilient”という言葉は、「しなやかなまちづくり」という意味で解釈されています。 私の研究分野では、様々なまちの課題や災害などを創造的な方法で乗り越え、未来へと持続可能な「しなやかなまちづくり」を目指しています。このような柔軟なまちづくりへの期待感が、世界各地で高まっています。 積極的にまちづくりの現場へ飛び込み、地域独自の歴史や文化、社会構造への理解を深め、その価値について正しく評価出来るようにまちや地域とコミュニティについて調査分析し、理論と実践の両面から取り組みながらこれらの成果を理論化に向けた研究に取り組んでいます。町並みや公園、オープンスペース、水辺、道路インフラなどの都市空間をデザインするための地域住民の参画を元にした「コミュニティデザイン」手法に基づく「都市と地域づくり」と「これからの文化づくり」について考えています。

  • 京都市堀川での親水活動に関わる地域コミュニティの調査研究

  • 歴史的な花街でありながら京都を代表する繁華街である先斗町のまちづくり調査

インタビュー

研究者になったきっかけ

幼い頃は韓国の学園都市で育ちました。それで物事を理解できるようになる頃にはすでに、様々な分野の研究をする大人達に囲まれ、話を聞きながら「学ぶ楽しさ」を感じていました。2008年、韓国の文化財建造物である南大門を火災で無くした事件を契機に、歴史都市や文化財を災害から守る研究の必要性を感じ、立命館大学大学院に入学しました。研究を通して学んだ知識を正しく使うためには、現場とのコミュニケーションが大事であることを悟り、現場と知識との間をつなぐ橋渡しのような役割が果たせる研究者になろうと思いました。

受験生へのメッセージ

私が受験生だった頃、勉強をする特別な理由を見つけられずに、世界的にも有名な“韓国の受験戦争”に巻き込まれていました。韓国で大学を卒業し、大学院で本格的にまちづくりの現場に関わる研究に取り組み始めると、地域住民や行政、専門家との有益なコミュニケーションを行うためには、幅広い分野の知識が必要になるということに気がつきました。その時、高校で学んだ基礎的な知識が大学を通して熟成され、本当に役に立つものになったことを肌で感じました。今、皆さんが一生懸命に学んでいる知識は将来、必ずこの世の中をより良いものにします。自信を持って学び、そして都市や地域の文化を育てる研究領域に挑戦して貰えると嬉しいです。

関連リンク