文字サイズ


教員紹介

一覧へ戻る

磯崎 瑛宏准教授 ISOZAKI Akihiro

所属学科
機械工学科
研究室
バイオマイクロデバイス研究室
学位
博士(情報理工学)

経歴概要

2006年 明治大学理工学部機械工学科 卒業 2008年 東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻修士課程 修了 2008年 パナソニック株式会社 2010年 技術研究組合BEANS研究所 Gデバイスセンター 研究員 2014年 東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程 修了 2014年 東京大学 IRT研究機構 学術支援職員 2015年 東京大学大学院理学系研究科 化学専攻 特任研究員 2019年 神奈川県立産業技術総合研究所 常勤研究員 2019年 東京大学大学院理学系研究科 化学専攻 特任助教(兼任) 2021年 東京大学大学院理学系研究科 化学専攻 特任准教授 2023年 立命館大学理工学部機械工学科 准教授

研究について

研究分野・テーマ

微小デバイスの創出とバイオへの応用

研究キーワード

マイクロマシン、MEMS、細胞計測、生体物質計測

研究概要

生物学の発展に寄与するようなマイクロマシンの開発を目指して研究開発をしています。マイクロマシンはMEMS (Micro-electromechanical systemsの略、日本語だと微小電気機械システム)とも呼ばれています。複合的な知識が集積されたシステムであることが、その名前からも良く分かります。我々の強みはあくまで機械工学ですが、電気や情報などのいろいろな工学的知識を組み合わせて、細胞や生体物質の操作や検出を行う新しいデバイスの創出を目指しています。これまでにも世界中で様々なマイクロマシンが研究開発されてきましたが、物理的制約があって超えられないと思っていた壁があったりします。そんな壁を、工学的な柔軟な発想で回避してデバイスの性能を向上させたり、他の人が思いもよらないような作り方や使い方をしたりして世の中をびっくりさせるようなデバイスを作っていきます。

インタビュー

研究者になったきっかけ

研究者になりたいと思ったきっかけは大学2回生のときの学生実験でした。実験はとても楽しく、研究者になったら楽しい人生を送れるのではないかと思ったことを今でもよく覚えています。生物の仕組みを機械の観点から考えることがとても楽しく、大学院では昆虫規範型ロボットなどを研究テーマのひとつとしていた研究室で研究しました。そこで昆虫のような小さな生物と同等の大きさのデバイスを自由自在に作れる技術「MEMS(マイクロマシン)」に出会い、その技術を使って細胞を操作して観察する研究へと移っていきました。このように研究そのものが面白くて研究者を志したことはもちろんですが、研究者という職業もとても魅力的だと思っています。今になると、どのような道も同じような魅力があると理解しているのですが、大学生当時の私にとっては、研究者は自分の力で未来を切り開くプロスポーツ選手のようにカッコ良く映り、そのことも研究者を志した理由の一つでした。

受験生へのメッセージ

大学生活での醍醐味はやはり研究だと思います。研究では、最先端の技術を用いて未知のものにチャレンジしていきます。チャレンジに失敗はつきものですが、その分、成功したときの喜びは大きいです。大学受験や大学の講義で勉強した内容が直接役立つ場面に頻繁に遭遇します。「机上の空論なのではないか」と思っていた数式で目の前の現象を説明できたときは、未知のものを発見したときとは別の喜びを感じることができます。研究室で友達や先輩と研究に関して議論することも楽しくて刺激的です。このような日々は、研究分野に関わらず経験できます。高校生のうちにやりたいことが明確であれば素晴らしいですが、そうでなくても、入学後に勉強する中で見つかってくると思います。私たちの学科は、カバーする研究領域が広範囲に渡っているという大きな強みがあります。ぜひ大学で夢中になれる研究分野を見つけて取り組んでみてください。

関連リンク