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教員紹介

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佐保 賢志准教授 SAHO Kenshi

所属学科
電子情報工学科
研究室
波動情報処理研究室
学位
博士(情報学)

経歴概要

2008年 京都大学工学部電気電子工学科 卒業 2010年 京都大学大学院情報学研究科通信情報専攻修士課程 修了 2013年 京都大学大学院情報学研究科通信情報専攻博士課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

レーダー技術を基盤とする波動情報計測処理及び運動解析技術

研究キーワード

レーダー、運動計測、追尾、センサ融合、超音波センサ

研究概要

レーダー技術に基づく運動情報の計測処理について研究しています。電波を軸とする波動計測に関する基礎研究を行うと共に、ヘルスケア・監視・交通システム等への応用を想定した精密な運動解析法を開発しています。例として、プライバシーを侵害しない日常の歩行や起立動作の計測により、認知症の兆候を検出できるミリ波レーダーシステムの研究を行っています。また、壁や車の後ろから飛び出す歩行者を、電波回折等の波動伝搬情報に基づき検出するシステムの開発も目指しています。

  • 高齢者の歩行計測及び認知機能との相関分析

  • 死角にいる人体の検出実験

インタビュー

研究者になったきっかけ

小学生の頃は算数・数学が好きで、パソコンやTVゲームも好きでした。小学校高学年になってこれらに密接な関係があることを知り、詳しく知りたい、新しい何かを作りたいと思ったことがきっかけです。このような志向だったため、普通科の高校ではなく工業高専に進学し、そこで博士号を有する先生方にご指導頂いたことで、自分も将来博士号を取得して研究者・教育者になりたいという思うようになりました。そして、高専と大学の両方で現在の専門である波動計測・信号処理の学問的な面白さにも魅かれ、この分野の研究者となりました。

受験生へのメッセージ

受験勉強で忙しいでしょうが、無理のない範囲で趣味や部活にも打ち込んでおくことをお勧めします。例えば私は小学生の頃夢中になったゲームのおかげで文章力や思考力の基礎を養えたと思っていますし、中高生の頃のテニスの経験が現在の運動解析の研究に役立っています。思いもしないようなことが将来役立ちますが、その中には高校生のうちしか打ち込めないことも多いので、ぜひ日々の活動を頑張ってください。受験勉強も実はその一つです。毎日学問に打ち込めるという貴重な経験なので、ぜひ単なる試験対策としてでなく学問的な側面も味わってみてください。この姿勢は遠回りなようで、実は試験の点数を向上させるのにも有効です。

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