田口 耕造教授 TAGUCHI Kozo
- 所属学科
- 電気電子工学科
- 研究室
- バイオフォトニクス研究室
- 学位
- 博士
経歴概要
1991年3月 立命館大学理工学部電気工学科 卒業 1993年3月 立命館大学大学院理工学研究科博士課程前期課程 修了 1996年3月 立命館大学大学院理工学研究科博士課程後期課程 修了
研究について
- 研究キーワード
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レーザトラップ、微生物燃料電池、水素発生電極
- 研究概要
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光ピンセット、微生物燃料電池、水素発生電極などに関する研究をしています。例えば光ピンセットについてですが、光は圧力を持っています。私の研究室では、この光の圧力を利用して非接触で微小物体を自由自在にコントロールする研究を行っています。現在、光ファイバを用いた微小物体光捕捉システムの開発を行っており、先端部をレンズ加工した光ファイバからレーザ光を照射することで数マイクロメートルの微小物体の光捕捉が可能であることを確認しています。これが「光ピンセット」2本の光ファイバを用いるとちょうど人間の右手と左手で物を操るように物体をくっつけたり、離したりすることができます。微小物体が細胞の場合、細胞融合や細胞の中の組織の入れ替え手段としてバイオテクノロジーの分野でも大きな働きが期待できます。
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提案する紙状微生物燃料電池
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電極上バイオフィルムの電子顕微鏡写真
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インタビュー
研究者になったきっかけ
学生時代は信号処理、画像計測分野の研究をしており博士号を得た後、広島県の福山で7年間、工学部助手、専任講師として過ごしました。福山では学生時代の研究テーマから大きく変更し光機能デバイス作製、半導体リングレーザジャイロスコープなどの研究を行いました。自分にとっては未知な新たな研究テーマでしたが、当時研究室にいた学生たちと試行錯誤しながら楽しい研究生活を送りました。本学に着任後は、University of St Andrews(英国)に1年間、Nanyang Technological University(シンガポール)に9ヶ月間客員教授として研究する機会を得ることができました。英国ではレーザ光を用いたDNA トランスフェクションに関する研究、シンガポールではマイクロバイオチップのセンサ応用に関する研究をしました。これからも研究者として、自分が面白い、興味を持った研究課題を研究室に所属する学生達と一緒に楽しく行いたいと思っています。