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教員紹介

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峯元 高志教授 MINEMOTO Takashi

所属学科
電気電子工学科
研究室
太陽光発電研究室
学位
博士(工学、立命館)

経歴概要

1997年3月 立命館大学理工学部電気電子工学科 退学(大学院飛び級進学) 1999年3月 立命館大学大学院理工学研究科物質理工学専攻博士課程前期課程 修了 2001年3月 立命館大学大学院理工学研究科総合理工学専攻博士課程後期課程 修了

研究について

研究分野・テーマ

高効率薄膜太陽電池の研究と屋外実証評価

研究キーワード

太陽電池、化合物半導体、フレキシブル、無線給電、IoTデバイス

研究概要

エネルギー不足や環境問題が危惧されています。この解決に太陽電池が大きな期待を集めています。太陽電池は光を瞬時に電気に変換するデバイスです。本研究室では、化合物半導体薄膜を用いた低コストかつ量産性に優れる高効率な「薄膜太陽電池」に取り組んでいます。デバイス最適設計から、薄膜堆積・結晶成長、そしてデバイス作製まで一貫して行っています。従来のシリコン材料の次に来ると言われているカルコパイライト材料や、地球の地殻に豊富に存在する元素を用いた太陽電池にも挑戦しています。太陽電池の応用範囲を広げる、軽量・フレキシブル化にも取り組んでいます。また、デバイスの開発に止まらず、実用サイズの太陽電池パネルの屋外実証評価にも力をいれています。産学官の連携を活発化させており、真に太陽電池の普及に繋がるような取り組みを行います。

  • 作製したフレキシブルCu(In,Ga)Se2薄膜太陽電池

  • テクノコンプレクスに設置した太陽光発電システム

インタビュー

研究者になったきっかけ

太陽電池というエネルギー・環境・資源問題の解決の助けになる興味深いデバイスに惹かれました。学部3回生後期に研究室を選択する際に太陽電池の大家である濱川圭弘教授・髙倉秀行教授の存在を知り、希望が叶い濱川・髙倉研究室に配属されました。スケールの大きい両先生の研究活動に刺激され、研究を少し始めた時点でその面白さに魅せられ博士号取得を目指しました。連携大学院制度を活用して、松下電器株式会社(現:パナソニック)の中央研究所で研究に参加させていただき、大学で太陽電池の基礎理論、企業で半導体・デバイス作製技術を学び、無事に博士号を取得できました。その後、米国でポスドク研究員の経験を積み、研究をライフワークにすることを決意しました。帰国し、本学の教員に着任してからは、さらに、国内外の優れた研究者・学生と議論を交わすことで知力の力比べをしているような感覚になり、より研究が楽しくなっています。

受験生へのメッセージ

皆さんが社会で活躍する近未来では様々な学問分野に跨った「知識の相互乗り入れ」が加速しています。そういった中でも本学科の電気電子工学は生活の様々な場面に浸透している基盤的な学問・知識体系です。電気電子工学は、情報技術(IT)の基礎でもありますし、モビリティ(移動体・車)、高度に情報化・スマート化された住宅にも欠かせないものです。電気電子工学は幅広い応用分野に繋がる面も魅力的ですし、また、太陽電池などの地球規模の課題解決にも繋がる重要分野です。

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