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2014年のニュース

2014.08.27 research

2014/08/24 キャンパスプラザ京都において、第2回「理系女子(リケジョ)的学び方、働き方、暮らし方」講演会・シンポジウムが開催されました。


8月24()、キャンパスプラザ京都において、第2回「理系女子(リケジョ)的学び方、働き方、暮らし方」講演会・シンポジウムが開催されました。

 

 基調講演を行ったのは、一般社団法人Mozilla Japan代表理事の瀧田佐登子氏。大学で酵母の研究をしていた瀧田氏が、全く畑違いのシステムエンジニアとして旧.日電東芝情報システムに就職して以来、3回の転職を経て、Firefox をはじめとする Mozilla 製品のマーケティングやオープンソースの普及啓蒙を目的とした非営利法人 Mozilla Japan 2004 年に設立、2006年に代表理事になるまでのエピソードと、ブラウザの歴史をダイナミックに語っていただきました。その経験から、①あきらめない、②問題解決は一通りではない、③失敗は本当は失敗ではない、③希少価値こそチャンス、④Tryなければ結果なしという瀧田流の考え方を披露。世の中は3人集まれば変えられる、だからあきらめないで挑戦しよう!とメッセージが伝えられました。

 

続いてのパネルディスカッションでは、本学OGの小林製薬株式会社日用品事業部中嶋絵里奈氏、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社クラウドサービス部山根靖子氏がパネリストとして登壇。コーディネーターとして、本学スポーツ健康科学部伊坂忠夫教授が、女子中学・高校生・大学生、父母をはじめとする参加者を巧みに巻き込みながら、先輩理系女子の学生時代の学びや意識、現在の仕事の魅力に迫りました。中嶋さんからは大学での人生を変える素晴らしい教員との出会いについて、山根さんからは、中学・高校から取り組んできた吹奏楽の課外活動と研究との両立や海外留学について、熱く語られました。ディスカッションでは、テクノロジーが新たな未来を拓くこと、そしてその過程でユーザー自身がイノベーションを作り出すことやネットワークの世界でもリアルに触れる場面の重要性などがそれぞれの体験を交えて語られました。

 

 参加者からは、「元気をもらった」、「男子にも聞かせたい」等の声が多数寄せられ、人類の未来に貢献する理系の仕事の醍醐味や、そこで活躍する女性の魅力が実感を持って伝わったようです。この日のシンポジウムが、参加者と社会のよりよい未来の実現に貢献できることを願っています。

 

立命館大学HPのリケジョ記事はこちらです。







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2014.08.06

2014/08/03 東京大学大学院総合文化研究科准教授 吉岡伸輔先生による「スキー研究から広範囲動作計測システムの開発へ」のセミナーがありました。


201483日(日)16:3018:00に,東京大学大学院総合文化研究科准教授の吉岡伸輔先生に「スキー研究から広範囲動作計測システムの開発へ」についてご講演をして頂きました。

 

講演の内容は,1)スキー動作を測定するための慣性センサの活用に加え,2)日常生活における筋力余裕度評価に関するものでした。

 

ゲレンデでのスキー動作の測定では室内実験室と異なり,撮影範囲が広い,雪や風の影響があるなど様々な制約をうけます。そのため,ジャイロセンサ,加速度センサおよび地磁気センサの機能を組み合わせ,データを逐次保存した後に特別な解析をする方法についてご紹介して頂きました。

 

日常生活における筋力余裕度評価では,高齢者の転倒予防,QOL向上を目指す上では,下肢筋力を測定・評価する必要があります。このような測定・評価システムを家庭でも簡易に行えるシステムを開発された内容についてご紹介して頂きました。

 

セミナー全体を通して研究をする上で大切な姿勢とは何か,を教えて頂くことができました。


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2014.07.28

2014/07/26-27 スポーツ健康科学サマースクールを開催しました。


 毎年、恒例となっています「スポーツ健康科学サマースクール」を開催しました。今回、他大学の学生、院生、社会人が参加してもらいました。「スポーツ健康科学」を実習、実践を通じて理解して取り組んでもらいました。

受講者の皆さんからも、「新しい体験でした」「気づき、視点をもらいました」「楽しい交流でした」と語っていただきました。2010年に立命館大 学にスポーツ健康科学部・同大学院研究科ができて、社会発信、社会貢献の一貫として行っています。スタッフの院生、教員からは、「原点」を見直す 機会になっているとの声ももらっており、学部・研究科開設の想い、入学の時の想いを振り返る良い機会になりました。

 来年も開催します。是非、興味ある方は参加してみて下さい。

スポーツ健康科学部ブログ

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2014.07.24

2014/06/20 「運動処方論」でNSメディカル・ヘルスケアサービスヘルスケア事業部 伊藤克之氏による「職域における健康増進トレーナー活動」の講演がありました。


2014年620日(金)「運動処方論」(真田教授担当)のゲストスピーカーとして、一般財団法人 NSメディカル・ヘルスケアサービスヘルスケア事業部の伊藤克之氏をお招きし講演していただきました。

 

伊藤克之氏は、新日鐵住金和歌山製作所内にあるメディカルセンターにて、トレーナーとして勤務されております。一般企業の従業員を対象とした、いわゆる職域のトレーナーとして活躍されています。職場の就労形態に応じた効果的な運動プログラムを考案し、指導しています。適宜、学生に語り掛けるように問題を提案していただき、受講生も最後まで集中して授業に参加していました。

 

アスリートなど一般のトレーナーとの違いは、対象者が「入社から定年退職まで40年にも及ぶ長期間のお付き合いになる」ということ。そうなるとほとんど家族同然ですね。社員の健康を見つめ続け、対策を個別に対応し、成果が見えることが何よりも楽しみと学生に話していました。

 

スポ健生も半数以上は一般企業へ就職しますが、入社時は営業部の配属でも、健康管理部署への移動はいつあるかわかりません。その際には健康運動指導士の資格が有効に活用できるかもしれません。

 

貴重な職域での健康運動指導士の仕事内容をご紹介いただき、どうもありがとうございました。



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2014.07.23

2014/07/19-20第22回日本運動生理学会にて、助教 佐藤幸治先生(39歳以下部門)、大学院同研究科博士課程前期課程 藤江隼平さん(大学院生部門)が優秀賞に選ばれました。


2014719-20日岡山県倉敷市にて開催されました第22回日本運動生理学会にて、スポーツ健康科学部助教:佐藤幸治先生が、同研究科教授の家光素行先生と共同で行われた研究発表で39歳以下の若手研究者を対象とした優秀賞に選ばれました。

発表演題は、「運動およびジオスゲニン摂取は骨格筋内の性ホルモン増大を介してインスリン抵抗性を改善する」です。

 

また、同学会にてスポーツ健康科学研究科博士課程前期課程1回生:藤江隼平さんが、同研究科教授の家光素行先生の指導の下で行われた研究発表で大学院生部門にて優秀賞に選ばれました。

発表演題は、「肥満ラットの運動トレーニングによる動脈血管拡張因子の改善に動脈Apelin産生の増大が関与する」です。


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2014.07.22

2014/07/17 キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」でアンダーアーマーのライセンシー/株式会社ドーム取締役マーケティング本部長 高下泰幸氏による「スポーツが最適化する成熟国家『日本』」の講義がありました。


2014年717日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、アンダーアーマーのライセンシーで、近年、成長著しい株式会社ドーム取締役マーケティング本部長の高下泰幸氏に、「スポーツが最適化する成熟国家『日本』」と題する特別講義をしていただいきました。

 

株式会社ドームの社名は、"Dedicated Organization Motivated to Excel"(自らの意志に基づいて、最上を目指し献身する組織)というフレーズの頭文字に由来し、企業理念として掲げられている「社会価値の創造」には、「スポーツを通じて社会を豊かにする」という想いが込められています。

高下さんのお話は、私たちが株式会社ドームに対して抱く「アンダーアーマーの製品を取り扱うスポーツ用品メーカー」というイメージを刷新するような内容で、「スポーツが最適化する成熟国家『日本』」という演題のように、企業価値を創造するために、既存事業にとらわれることなく、ビジョンを描き、それを実現するための戦略と事業化が重要であること、また想いを抱く企業の可能性は無限大であることを感じさせてくれるような内容でした。

 

高下さんは、成熟国家におけるスポーツの意義として、「内需拡大」「人材育成」「健康増進」の3つのキーワードを挙げ、具体的なデータや事例に基づき、話を進められました。

例えば、「内需拡大」では、日米の産業規模を事例に取り上げられ、自動車大国アメリカに対して、我が国の自動車メーカーは、企業努力の末、産業規模をアメリカの2.5分の1にまでその差を縮めたにもかかわらず、スポーツ産業は、プロスポーツビジネス、スポーツ用品などを合わせてもわずか4兆円程度で、アメリカの10分の1の市場規模に留まっており、この分野の事業化はまだまだ未開拓であることを指摘されました。

また「人材育成」に関しては、アメリカのCEOChief Executive Officer:最高経営責任者)の95%が高校時代にアスリートとして、日々、競技スポーツに励んでいたことを事例に取り上げられ、「文武」のいずれか一方ではなく、「文武両道」に手掛けることが、日本社会を再生する手がかりであると述べられました。

そして、「健康増進」というキーワードでは、消費税をはじめとした増税の焦点でもある「社会保障」に着目し、30兆円を上回る医療費を削減することがスポーツによって可能になると述べられました。特に、この医療費のうちの4兆円が生活習慣病に起因していることと、またアメリカの肥満に関するデータを示し、運動習慣のある子どもと運動習慣のない子どもとでは、年間30万円の医療費格差が生じていることなどを事例に取り上げ、スポーツを通じて健康増進に手掛けることは、人々の日々の暮らしを豊かにするだけでなく、日本が健全な国家を維持するためにも重要な問題であると指摘されました。

 

講演では、このような3つのキーワードを実現する具体的なアクションプランについても紹介されました。例えば、都市規模が比較的類似しているオハイオ州クリーブランドの事例を徳島に、またアリゾナ州フェニックスの事例を沖縄に当てはめ、「スタジアム運営を通じた都市再開発」についてお話しされました。

またJOC(日本オリンピック委員会)、日本体育協会、日本スポーツ振興センターといったスポーツ組織の一元化や、USOC(全米オリンピック委員会)の全収入の約6割が事業収入であるのに対し、JOCの全収入の約4割が国費による補助金であることを事例に取り上げ、「スポーツ行政の大胆な改革」、つまり、スポーツ行政の民営化が必要であることを主張されました。

 

高下さんは、まだまだ未開拓であるスポーツ産業の発展のためには、日本人の強みをもっと活かす必要があると主張されました。その強みとは、本質を捉えた上で、それを実現し、カタチに変えるための「勇気」を持ち備えていること、つまり、日本人がこれまで成し遂げてきた成果は、"Copy and Paste"ではなく、進化と価値の創造を前提とした"Copy and Improve"という優れた能力に裏づけられていたことを忘れてはならないと述べられました。


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2014.07.22

2014/07 本研究科博士課程後期課程1回生 和智道生さんが「日本トレーニング科学」に症例・事例研究として掲載されました。


スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程1回生の和智道生さんが、同研究科教授の伊坂忠夫先生、准教授の山浦一保先生、助教の栗原俊之先生と共同で取り組まれた研究が、「トレーニング科学」に症例・事例研究として掲載されました。この研究論文は、高校サッカー選手における体幹トレーニングの現状をアンケート調査し、実施率の高さと、体幹トレーニングを行う目的の理解度の不十分さ、またそれらがチームの競技成績によって異なることを明らかにました。

和智道生,栗原俊之,山浦一保,野口真一,金沢伸彦,伊坂忠夫. 体幹トレーニングの認識と理解度に関する調査:高校サッカー部を例として,トレーニング科学25(3):233-242, 2014


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2014.07.22

2014/07/10 本研究科博士課程後期課程1回生 福原祐介さんの研究が「トレーニング科学」に原著論文として掲載されました。


スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程2回生の福原祐介さんが同研究科教授、伊坂忠夫先生、同学部特任助教、大塚光雄先生と共同で取り組まれた研究が、「トレーニング科学」に原著論文として掲載されました。

この研究論文は、サッカーの守備局面における後方への方向転換動作時にカウンターステップを用いることは、サイドステップと比較して、疾走時間に有意な差はみられなかったが、動作開始から早い段階で身体を進行方向へ向けることが出来ることを明らかにしました。

 

福原祐介、大塚光雄、伊坂忠夫 (2014)男子サッカー守備選手を対象としたカウンターステップの有効性の検討:後方への方向転換とその後の疾走動作に着目して, トレーニング科学, 25(3): 201-213


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2014.07.18

2014/07/17 国立スポーツ科学センター スポーツ科学研究部 研究員の稲葉優希先生による『JISSにおけるスポーツ科学サポート』の講義がありました。

2014年717日(木)13:00-14:30 に、国立スポーツ科学センター スポーツ科学研究部 研究員の稲葉優希先生に、『JISSにおけるスポーツ科学サポート』についてご講演をしていただきました。

 

講演の内容は、1)国立スポーツ科学センター(JISS)における仕事、2)バスケットボールの科学サポート(ビックマン&シューターキャンプ)、3卓球の科学的サポート(チキータマシン)でした。

 

国立スポーツ科学センター(JISS)における仕事の中で、スポーツ科学が活用されているものに、スポーツ医科学サポートがあり、体力測定によるフィットネスサポート、レース分析などによる動作分析からのフィードバックサポートがあります。また、研究事業として競技に特化した直接、即時的な貢献が期待できる競技研究(スキークロスカントリーのストックワークの研究など)、ならびにJISSの強みを生かしたオリジナリティの高い基盤研究があります。

バスケットボールの科学サポートは、未来の選手育成の一貫として、小中学生を対象としたビックマン&シューターキャンプです。シュート動作を動作解析して、局面分けして分解して選手へフィードバック。フィードバックの時は、コーチの普段指導しているポイントとも比較しながら行います。一方で、「良いシュートは?」ということを明らかにするために科学的な検証も進めています。

卓球の科学的サポートは、卓球のボール(回転、スピードなど)を3次元的に制御できるチキータマシンを開発しました。“チキータ”は外国のトップ選手が用いている技で、このマシンの開発でその技への対応が可能となりました。また、卓球のボールが、近年セルロイドからプラスティックに変更されており、ボールの特性評価も行っています。

 

最後にまとめとして、

1)バイオメカニクスの手法を活かして、スポーツ科学の客観データを現場へフィードバックする。

2)よりよい動作、より良いトレーニング方法を科学的に検証して提案する。

3)大学などの研究機関と連携して科学を現場に近づける。

ということをJISSで果たしたい役割として語っていただき、講演を締めくくって頂きました。




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2014.07.16

2014/08 本研究科博士課程後期課程3回生 治郎丸卓三さんが「Journal of Electromyography and Kinesiology」に原著論文として掲載されました。


スポーツ健康科研究科博士課程後期課程3回生の治郎丸卓三さんが、同研究科教授の伊坂忠夫先生、助教の栗原俊之先生と共同で取り組まれた研究が、「Journal of Electromyography and Kinesiology」に原著論文として掲載されました。この研究論文は、腸腰筋の皮膚上に、表面電極センサを取り付けるのに十分な大きさである腸腰筋表面領域が存在することを明らかにし、さらに、腸腰筋に最も隣接する筋肉である、縫工筋からの重大なクロストークの影響を受けることなく表面筋電図を用いて正常に腸腰筋活動を記録できることを確認した。

Jiroumaru T, Kurihara T, Isaka T. Establishment of a recording method for surface electromyography in the iliopsoas muscle. J Electromyogr Kinesiol 2014, 24(4): 445–451.


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2014.07.16

2014/05/05 本学部助教の栗原俊之先生の研究が「Journal of foot and ankle research」に原著論文として掲載されました。

 

スポーツ健康科学部助教の 栗原 俊之先生が同学部教授 伊坂忠夫先生、同学部准教授 橋本健志先生、同学部特任助教 大塚光雄先生、同学部4回生 鳥取伸彬さん、首都大学東京准教授 山内潤一郎先生と共同で取り組まれた研究が、「Journal of foot and ankle research」に原著論文として掲載されました。

この研究論文は、MRI装置と足指筋力計を用いて、足指筋力と足内在筋・外在筋の筋サイズの関係を検討したもので、筋力を決定する最も重要な要因が筋の大きさであることを明らかにしました。

 

Kurihara T, Yamauchi J, Otsuka M, Tottori N, Hashimoto T and Isaka T, (2014). Maximum toe flexor muscle strength and quantitative analysis of human plantar intrinsic and extrinsic muscles by a magnetic resonance imaging technique. Journal of Foot and Ankle Research, 7:26

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2014.07.11

2014/07/09 西園寺育英奨学金給付証書授与式を開催しました。


2014年79日(水)西園寺育英奨学金給付証書授与式を開催しました。

今年度スポーツ健康科学部では、2回生5名、3回生5名、4回生5名の計15名が受給者に選ばれました。

全体の授与式では、学部を代表し4回生の日外康仁君がこれまでの大学生活における様々な挑戦と、その成果、今後の抱負を力強く述べてくれました。

引き続き開催した学部別授与式では、学部長の激励のあいさつの後、受給者11人に証書が手渡されました。セレモニーの後は、受給者全員が今年度の正課・課外の活動計画や後輩へのメッセージなどについて1分間スピーチを行いました。

 15名の受給者の皆さんのより一層の成長と活躍を期待しています。

    


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2014.07.07

2014/07/03 キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」で東大阪スタジアム代表取締役社長 山澤氏より“民間フィットネスクラブ”の仕事について講演がありました。



2014年7月3日のキャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、本学のOBでもあり、株式会社東大阪スタジアム代表取締役社長を務める山澤さんをお招きし、我が国における運動・スポーツ環境の現状と、人々に運動・スポーツの参加機会を創造する“民間フィットネスクラブ”の仕事について、ご講演いただきました。

 

山澤社長は、我が国の運動・スポーツ参加実施率や実施頻度のデータを提示し、学校教育に身を置く時には当たり前のように整えられていた運動・スポーツ環境が、「社会人」となったとたんにその環境が失われていくと述べ、特にチームスポーツに携わることの難しさや、4050歳という「働き盛り」の年代の運動・スポーツ参加実施率が空洞化している原因について説明されました。そのため、フィットネスクラブの重要なターゲットがシルバー層に焦点が当てられていることや、社会人に対して、運動・スポーツへの参加機会の条件を整えるために、「1人でも参加できる」ように人数や参加形態に制約されないような工夫を凝らしていること、また「駅チカ」でビジネスを展開し、サラリーマンのライフスタイルにフィットネスが組み込まれるような仕掛けが重要であることなどについて、具体事例をあげながら、話をされました。

 

また「株式会社東大阪スタジアム(HOS)は、“スポーツ&文化のデパート”だ」と山澤社長が例えられたように、東大阪スタジアムの業務は、フィットネスクラブだけでなく、ボウリング場、フットサル・バスケットボールコート、ゴルフ練習場などの施設経営や公共施設の指定管理業務、またスイミングスクール、テニススクール、ゴルフスクールだけでなく、カルチャースクールのような文化活動の教室に至るスクールビジネスまで多岐に渡っています。

東大阪スタジアムでは、3~4年で社員を様々な施設へと配置換えするようですが、そこには業務がマンネリ化し、社員個々人の仕事に対するモチベーションが下がらないように、という配慮があります。同時に、異動してきた社員が施設経営や事業化に新しいアイディアをもたらしてほしい、という山澤社長の想いも込められています。すなわち、ジョブ・ローテーションは、社員がインストラクターとしての役割から施設を経営するマネジャーという役割を担うための大切な学習機会と捉えているようです。

 

東大阪スタジアムは、「健康と快適」をテーマに、“心のこもったおもてなし”という企業のミッションを掲げているのですが、企業名の頭文字をとった“HOS”には、おもてなしを意味する“Hospitality”への想いとこだわりが込められています。それについて、特に印象的だったお話しが、“HOS”のスタッフの行動規範となっている3つの“HOSTARIAN”です。もちろん、造語なのですが…

1.知らない人のための“HOSTARIAN

2.ピエロになれる“HOSTARIAN

3.相手がどう思ったかを大切にする“HOSTARIAN

 

いずれの内容も、多様な顧客とのコミュニケーションを図る上で重要なことであり、また人々の出逢いや関係を紡ぎ、その人たちに笑顔や幸せをもたらしたいという東大阪スタジアムの想いが本当に詰まったキャッチフレーズだと感じました。

 

 

 

 


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2014.06.26

2014/06/07-07/06 自主ゼミ Sports For Cambodiaによるミニ企画展「カンボジアの子どもたち」が国際平和ミュージアムにて開催中です。


衣笠キャンパスにある国際平和ミュージアムにて、スポーツ健康科学部の自主ゼミ「Sports For Cambodia」によるミニ企画展が開催されています。メンバーがカンボジアの小学校を訪問し、体力テストの実施や子どもたちと交流した様子を中心に、カンボジアの教育・歴史も絡めて展示しています。

 625日(水)には、スポーツ健康科学部の一回生基礎演習の3クラスが平和ミュージアム見学に訪れ、今回の企画展の責任者である天笠志保さん(本学4回生)による展示前解説を聞きながら、カンボジアの子どもたちの生活、学校、教育について考える様子が見られました。


開催期間は201467日(土)から76日(日)。ぜひ国際平和ミュージアムで、常設展とともにミニ企画展もご覧になってください。

 


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2014.06.26

2014/06/19 キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」で本学のOBで内閣官房企画官 高木秀人氏の「市民社会を形成するための行政の役割」の講義がありました。


キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」の授業において、本学のOBで、内閣官房企画官の高木秀人氏をお招きし、「市民社会を形成するための行政の役割」と題する特別講義をしていただきました。高木氏は、現在、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会推進室で、大会を成功に導くための仕組みづくりをする仕事に携わっていらっしゃいます。

 

2020年東京大会の概要説明の中で、2013年9月7日に開催されたIOC総会で東京が開催都市に選ばれた後、1週間足らずで、下村文部科学大臣が東京オリンピック・パラリンピック担当大臣となったことを事例に取り上げ、1964年に東京で初めて夏季五輪を開催したとき、また冬季五輪を開催した札幌大会の際にはいずれも担当大臣の発令が開催都市決定から2年後であったことを引き合いに出し、2020年の東京大会開催に対する国の思い入れや期待の大きさについて説明されました。

ちなみに…

1998年に開催された長野五輪の際には、担当大臣は発令されなかったとのことです…。

 

オリンピック・パラリンピックという華やかな舞台を演出するために、サイバーテロに対する防止対策、外国人選手や観光客を受け容れるための入国審査と受け入れ体制の整備、また日本文化の振興や観光事業との連動など、多岐に渡るだけでなく、非常に緻密な作業を、今後、国は整備する必要があります。安倍首相が「あと7年もあるではなく、あと7年しかない…という気持ちで大会開催に臨まなければならない」と述べられたようですが、首都東京で大会を開催することの重みがこの発言からも理解することができます。

 

高木氏の講演を聞いて、「仕組みを考える」という行政の仕事が、縦と横の連携なくしては成し遂げられないということを痛感しました。

行政の仕事は奥が深い

 


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2014.06.26

2014/06/19 「運動生理・生化学特論」で早稲田大学スポーツ科学学術院 助教 東田先生の「エネルギー代謝に関する基礎と最新情報」の講義がありました。


2014年6193限目:「運動生理・生化学特論」に早稲田大学 スポーツ科学学術院 助教 東田一彦先生を外部講師として「エネルギー代謝に関する基礎と最新情報」について授業をして頂きました。エネルギー代謝は運動・健康科学にとって重要な学問分野であるため、研究が盛んに行われていますが、その研究の一部をわかり易く紹介して頂きました。

授業内容としては、普段摂取する食事を制限するカロリー制限は寿命を延ばす効果があるのか?について説明がありました。摂取するカロリーを減らすことは、体重および体脂肪が減少するだけでなく、血中脂質、血圧などを低下させる効果があることから、寿命の延伸に関与する可能性があります。動物実験においても同様のデータが報告されています。ヒトに近いチンパンジーを対象とした研究からは、「カロリー制限は寿命を延ばす」、という報告と、「寿命を延ばす効果はない」、といった結果の異なる研究報告があります。そのため、カロリー制限が本当に寿命を延ばすか否かは、まだはっきりとはしていないため議論の余地はありますが、カロリー制限はメタボ予防としてだけでなく、アンチエイジングの視点からも関心が寄せられています。

 また、摂取カロリー制限とエネルギー代謝に関する説明もありました。カロリー制限にはいくつかの方法があり、毎日の摂取カロリーを少し減らす方法や、一日おきに摂食と絶食を繰り返す間欠的絶食によるカロリー制限法などがあります。毎日の摂取カロリーを少し減らした(30%のカロリー制限)場合では、内臓脂肪の減少と骨格筋のインスリン感受性の亢進といった効果が認められましたが、間欠的絶食の場合では、内臓脂肪の減少は認められますが、骨格筋のインスリン感受性は改善せず、逆に悪くなることが判明しました。同じ摂取カロリーを制限するという目的であっても、カロリー制限の方法が異なると減量による効果も異なることが最近明らかにされています。

さらに、運動とエネルギー代謝に関する説明もありました。習慣的な運動は体脂肪を減させる効果がありますが、寿命を延ばす効果はありません。しかしながら、血中脂質、血圧、内臓脂肪などを減らすことで生活習慣に起因する病気の発症を低下させ、平均寿命を延長することが研究成果により報告されています。特に、運動は糖尿病予防に効果的であり、そのメカニズムとして、血糖を骨格筋に取り込むタンパク質GLUT4が増加したためだと考えられています。

エネルギー摂取と代謝の両方の観点からの情報も含め、スポーツ健康科学を学ぶ学生にとって有益な情報が盛りだくさんでした。


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