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2024.01.22 education

株式会社Learning in Contextより、名川祐人先生・空田真之先生がゲストスピーカーとして登壇してくださいました。

 株式会社Learning in Contextより、名川祐人先生・空田真之先生がゲストスピーカーとして登壇してくださいました。
 授業では、学生たちは、4つの問いを枠組みに自分のスピーチを組み立てました。①どんな社会にしたい? ②自分はどういう人間でありたいか? ③自分はなぜそういう社会と自分にしたいと思うのか?④そのために何を学んでいくか? どういう活動に取り組むか? という4つの問いです。
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 受講生一人一人が自分なりの考えをスピーチしてくれました。詳細をご紹介できないことが心苦しいですが、次のような素敵なスピーチをしてくれました。

 自分を受け入れられて自分を表現しやすい社会にしたいというビジョンを語ってくれた学生がいました。
これまで発言できない、したいことが言えない、目標が言えない自分だったけれど、スピーチの最後にATになりたい、インカレに出場したいという目標を発表してくれました学生もいました。
スポーツ競技者としてレベルアップしていきたい、そのときに感動や影響を人に与えられるよう人間としても成長していきたいとのスピーチもありました。
一歩踏み出すことの大切さ、運動やスポーツの笑顔あふれる楽しさ、一人ひとりを見て指導できる人間になるといった力のこもったスピーチをしてくれました。
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 ゲストスピーカーの名川先生と空田先生には、前もってご自身の経験を語ってもらい、かつ4つの問いを枠組みとして提示してもらいました。お二人が自己開示をしてくれたおかげもあり、この日まで、受講生たちは自分自身と向き合う時間を積み重ねることができました。当日は、一人一人にあたたかい激励とさらなる挑戦課題を指摘してもらいました。お二人自身が、受講生から学ぶ姿勢をもっており、その姿勢が学生たちに響くといういい循環が生まれていると感じています。授業の一コマを人生にして、学生たちの挑戦はこれからも続きます。今後の挑戦と成長がとても楽しみです。

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2024.01.12 education

2024年1月9日のスポーツマネジメント特殊講義の授業において、HOS株式会社代表取締役の山澤氏に特別講義をしていただきました。


 2024年1月9日のスポーツマネジメント特殊講義の授業において、HOS株式会社代表取締役の山澤氏に「英知を事業化する民間フィットネスクラブのスポーツ振興とタウンマネジメント」という演題にて、特別講義をしていただきました。HOS株式会社は、びわこ・くさつキャンパスのフロントゾーンにある「スポーツ健康コモンズ」の管理・運営を担っており、また山澤氏は、本学の校友でもあることから豊富な資料を提示いただきながら、学生に対して熱心な講義をして下さいました。

 講義の主眼は、「指定管理」に置かれ、山澤氏は、「指定管理者制度」の初歩的な知識から丁寧に説明してくださり、民間フィットネスクラブのような民間事業者が「指定管理ビジネス」になぜ参入するのかということについて、「許可権限制」と「利用料金制」の制度とともに、収入源や民間事業者のビジネスチャンスについて解説されました。とりわけ、HOS株式会社が手掛ける「花園中央公園エリア官民連携連携魅力創出事業」における「Park-PFI」を事例に取り上げ、「公共施設」の賑わい創造やまちの魅力創出に資する取り組みとして、花園ラグビー場を用いたフラダンス教室、スタジアム内でテントを張ったキャンプの実施、eスポーツ大会の誘致、フリーマ-ケットや移動動物園の開催、72年ぶりとなるアメリカンフットボール競技の試合開催、またスタジアム内でのお化け屋敷、さらには、花火と音楽の祭典の開催など、公共施設に対する固定観念を払拭するような様々な取り組みや事業展開に関する事例を紹介されました。加えて、Park-PFI事業を進めるにあたって、行政機関における多様な部局との折衝や複雑な調整が必要であることや、公園内にスポーツ施設とスーパーマーケットの複合施設を設置することにより、公園利用者に豊富な飲食を提供するだけでなく、近隣住民にとってまちの魅力創出につながるようなユニークな仕掛けや事業展開をしている様子について、公共施設の管理運営から公園マネジメントへと発想の転換が求められる状況で、ビジネスの可能性と魅力、またそのような事業を手掛ける民間企業で働くことの「面白さ」などについて、説明されました。

 学生は熱心に講義に耳を傾け、講義の後、限られた時間ではあったものの、活発な質疑応答が交わされました。

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2024.01.12 education

スポーツ生化学のゲストスピーカーとして、産業技術開発研究所の木戸先生(立命館大学スポーツ健康科学部の1期生)にお越し頂きました。


 スポーツ生化学のゲストスピーカーとして、産業技術開発研究所の木戸先生(立命館大学スポーツ健康科学部の1期生)にお越し頂き、運動と糖代謝について講義して頂きました。

 糖質の種類や体内への取り込みについての基本的な講義の後、糖尿病がどのような機序で起きるのか、また運動を実施することでどのようにして糖代謝が改善するのかを分かりやすく講義頂きました。
 特にインスリン感受性の変化と骨格筋内のたんぱく質であるAMPKの活性がどのように関与しているかを丁寧に講義頂きました。運動がどのように生活習慣病予防に繋がるかについて、生化学的な観点から受講生も理解を深めたと思います。

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2023.12.26 education

呼吸循環生理学において著名なJames Fisher博士を招いての研究会を開催しました。

 今月、呼吸循環生理学において国際的に著名なニュージーランドのオークランド大学准教授のJames Fisher博士を招聘し、研究会を開催しました。

https://www.researchgate.net/profile/James-Fisher-17

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 Fisher博士からの鋭い質問に対する応答といったトレーニングや、とても建設的なコメントをもらうなど、貴重な機会となりました。また、学部低回生からも活発な質問が飛び交い、大変有意義な研究会となりました。
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 これからもこのような国際交流の機会をどんどん提供できればと思います。
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2023.12.25 education

立命館大学スポーツ健康科学研究科修了生の道羅絢斗さん(現在東洋大学理工学研究科博士後期課程2回生)が、立命館大学スポーツ健康科学部教授・橋本健志先生、味の素株式会社らと共に取り組まれた共同研究が 「Scientific Reports」 に原著論文として掲載されました。

 立命館大学スポーツ健康科学研究科修了生の道羅絢斗さん(現在東洋大学理工学研究科博士後期課程2回生)が、立命館大学スポーツ健康科学部教授・橋本健志先生、味の素株式会社らと共に取り組まれた共同研究 「Essential amino acid supplements ingestion has a positive effect on executive function after moderate-intensity aerobic exercise」 が 「Scientific Reports」 に原著論文として掲載されました。

 有酸素性運動は認知機能を改善することが明らかにされています。また、骨格筋に対して好適な効果を有する分岐鎖アミノ酸(BCAA)の摂取は、認知機能を亢進します。したがって、有酸素性運動前のBCAA摂取は、骨格筋のみならず認知機能に対する運動効果も高める可能性があります。そこで、我々は、主にBCAAで構成された必須アミノ酸(EAA)サプリメントの摂取が、有酸素運動後の認知機能の亢進効果を高めるか否かについて検討しました。
 その結果、プラセボを摂取した条件に比べて、EAAサプリメントを摂取した場合、有酸素性運動後の認知機能の亢進がより高まることが明らかになりました。また、運動後の認知機能の亢進は、脳内で神経伝達物質を合成する基質となるアミノ酸(ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、フェニルアラニンなど)の増加と有意な相関関係が認められました。骨格筋量や筋力の低下および認知機能の低下は相互に作用することで、生活の質の低下を加速させます。従って、有酸素性運動とEAAサプリメント摂取の併用は、骨格筋および認知機能の双方を維持・向上することで、健康増進を効果的に推し進める運動・栄養処方となる可能性があります。

Essential amino acid supplements ingestion has a positive effect on executive function after moderate-intensity aerobic exercise
Kento Dora, Hayato Tsukamoto, Tadashi Suga, Keigo Tomoo, Asuka Suzuki, Yusuke Adachi, Masamichi Takeshita, Yumiko Kato, Mika Kawasaki, Wataru Sato, Akira Imaizumi, Sachise Karakawa, Hirohisa Uchida & Takeshi Hashimoto
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2023.12.18 education

株式会社アリストル代表取締役CEOの宮崎学氏をお招きし、「総合型スポーツクラブのDX戦略」について特別講義をしていただきました。

 2023年12月5日(火)、「スポーツ健康科学と未来」の授業にて、株式会社アリストル 代表取締役CEOの宮崎学氏をお招きし、「総合型スポーツクラブのDX戦略」について特別講義をしていただきました。
まず、総合型スポーツクラブの業態と市場トレンドについてお話しいただきました。総合型スポーツクラブは、トレーニングジムやプールなどの身体を鍛える設備だけでなく、サウナや温泉、マッサージルームなどが1つの施設内に全て整備されていることが特徴です。そのため、主要都市の駅付近を中心に所在することが多くなっています。現在、新型コロナウイルス感染症の拡大を経験し、スポーツクラブ業界では多様化が進み様々な形態が登場しています。また、癒やしニーズの増加に伴い、リトリート施設やサウナ施設が全国で急増しています。このような背景から、スポーツクラブの会費は高額化と低価格化の二極化が起こっているとのことです。
 次に、総合型スポーツクラブの経営戦略についてお話しいただきました。地域における総合型スポーツクラブの経営戦略として、物量や規模・価格で効率的に展開し市場全体のシェアを取る、いわゆる強者の戦略が効果的です。また、展開する地域によって競合環境が異なるため、店舗ごとに最適化することも重要とのことです。加えて、総合型スポーツクラブの強みは「何でも取り揃えている」ことです。そのため、顧客の好みに寄り添って価値を提供することが可能であり、今後は「パーソナライズされた体験価値を提供すること」が求められます。
 最後に、総合型スポーツクラブのDX戦略についてお話しいただきました。株式会社アリストルは、パーソナライズされた体験価値を提供するためには、顧客理解を促進するためのデータウェアハウスによる統合と、最適なソリューションを提供するためのクラスタリング・レコメンド技術が重要であると考え、これに関連したサービスを提供しているとのことです。これにより、顧客に対してはパーソナライズ体験を通した個人最適化経営の実現、従業員に対しては個人最適化経営を通した人時生産性の改善と採用力の向上、そして企業に対しては個人最適化経営を通したSDGsリーダーとしての地域貢献を行っているということです。
 スポーツ健康科学部の1回生は、スポーツを扱う企業に就職したいと考えている人が多いですが、本講義は総合型スポーツクラブの現状と未来について詳しく知ることのできる貴重な機会となりました。ご講演ありがとうございました。
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2023.12.18 education

2023/12/13 本学部3回生 木下百花さんと助教 前大純朗先生の研究が「Frontiers in Physiology」に掲載されました。

 本学部3回生 木下百花さんと助教 前大純朗先生が共同筆頭著者として、本学部教授 伊坂忠夫先生、本研究科博士課程後期課程1回生 永原悠利さん、博士課程前期課程2回生 小林友都さん、博士課程前期課程 修了生 小野宗隆さん、佐藤真人さん、本学総合科学技術研究機構助教 杉山敬先生、鹿屋体育大学学長 金久博昭先生と取り組まれた研究「Triceps surae muscle hypertrophy is greater after standing versus seated calf-raise training」が、「Frontiers in Physiology」に掲載されました。
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 下腿後部に位置する下腿三頭筋のうち、腓腹筋内側・外側頭は膝関節と足関節をまたぐ二関節筋であり、膝関節伸展位でより伸ばされます。本研究では、下腿三頭筋の筋長と膝関節の角度との関係に着目し、腓腹筋がより伸ばされる立位姿勢での足関節底屈トレーニング(通称:カーフレイズトレーニング)は、座位姿勢で行う場合と比較して、下腿三頭筋全体の筋肥大の程度がおよそ2.7倍大きいことを明らかにしました。抗重力筋である下腿三頭筋は、他の筋と比べ、トレーニングをしても肥大しづらいことや、不活動による筋萎縮の程度が大きいことが報告されています。これらを踏まえたうえで、本研究の結果は、下腿三頭筋を効果的に鍛える方法の提案として、スポーツ現場でのトレーニングやリハビリテーション、さらには日常生活での隙間時間に行うトレーニング方法など、多様な場面で活用されるものになると考えられます。

Journal website:
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2023.1272106/full

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2023.12.15 education

本学客員教授の速水徹氏に「『見えない身体』が広げる視野:ブラインドサッカーをめぐる対話から」という演題で、特別講演をしていただきました。

 去る2023年12月7日に、元朝日新聞論説委員で、本学客員教授の速水徹氏に「『見えない身体』が広げる視野:ブラインドサッカーをめぐる対話から」という演題で、特別講演をしていただきました。
 速水氏は、「ブラインドサッカーの選手になる上で、大前提とされている条件とは?」といった15の問いを学生に投げかけ、この競技にかかわる様々な人々からのインタビュー調査に基づきながら、ブラインドサッカーという競技が有する魅力について話をされました。またそれ以上に、この競技の本質を捉える「見えない身体」というキーワードを手がかりに、「競技スポーツ」「障がいのある人」「自立と依存」「自由と不自由」、また「共生社会」や「インクルージョン」といった言葉や事象に対する視角について、学生の固定観念や既成概念を覆すような講義をされました。
 特に印象に残ったのは、ブラインドサッカーの選手が視覚に制約を受けながら、ピッチを自由自在に走り回ることができるのは、監督、ゴールキーパー、コーラーと呼ばれる人たちの存在によるものであり、彼ら彼女らの存在によって、「見えないところが見えてくる」と選手に言わしめるようなチームの一体感や競技の奥深さでした。また「障がい者=依存=不自由」という考え方について問いただされ、私たちが認識している「依存」という言葉には、ともすれば、ネガティブな印象を抱きがちですが、熊谷(2016)の文献を引用しながら、「『自立』と呼んでいる状態とは、実は依存していない状態(independence)などではなく、多くの(中略)依存先に依存できており(multi-dependence)、結果として、特定の依存先から支配される可能性が低く維持されている状態」と考えるのならば、「障がい者=依存=不自由」ではなく、「障がい者=依存=自立=自由」という発想を持つことによって、健常者と障がい者を対立的に捉えるのではなく、両者の対等な関係をベースにした社会のありようを考えるべきだと説明されました。
 学生は、講義資料にメモを取りながら、熱心に講義に耳を傾けており、有意義な機会を得ることができました。
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2023.12.11 education

エグゼクティブレクチャーⅠでミズノ株式会社の山田先生・柴田先生に3週連続の講義をして頂きました。

 エグゼクティブレクチャーⅠでミズノ株式会社の山田先生・柴田先生に3週連続の講義をして頂きました。

 新規の商品・事業開発を想定し、グループワークを通してアイディアを練り、プレゼンテーションを行うという流れで3週間の授業を行って頂きました。山田先生・柴田先生が取り組まれている最先端のトピックについてもお話しをして頂きました。

 スポーツ建康科学研究科・スポーツ建康科学部の学生さんの多くが、将来スポーツメーカーの研究開発職に就きたいという希望を持ったことがあるのではないでしょうか。その分野の最前線にいらっしゃるお二人から多くを学ばせて頂く事ができたと思います。

 山田先生、柴田先生、誠に有難うございました。

1211_1エグゼクティブレクチャー



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2023.12.08 education

日本スポーツ産業学会主催のスポーツ政策学生会議で本学部学生が特別賞を受賞しました。

 2023102829日に日本スポーツ産業学会主催のスポーツ政策学生会議(Sport Policy for Japan :SPJ)が明治大学(和泉・駿河台キャンパス)で開催され、スポーツ健康科学部3回生の芝山 幹治さん、西澤 尚弥さん、橋本 海斗さんのグループが特別賞を受賞しました。


~受賞者のコメント~

 この大会では、学生同士でスポーツ政策やスポーツビジネスについて議論しました。審査は、それらに関わる研究者・実務家により、発表資料(提言要旨論文・発表スライド・発表内容)に基づき行われました。

 2023年度春学期に受講した「スポーツ政策論」をきっかけに、この大会に参加しよう決意しました。活動期間は約3ヶ月で、夏休みから10月末にかけて資料作成や発表練習に取り組み、我々3回生3人が参加し、研究発表を行いました。

 発表は、「学生アスリートの競技パフォーマンス向上における環境格差を、情報の力で解決する」という主案に基づき行いました。

 

「競技パフォーマンスの向上に、情報を活用できないか?」

「学生アスリートにもっと主体的になってほしい!」


 そういった思いを発表に込め、社会に対する提言として発表しました。

 他大学の発表や交流会を通じた関わりから、非常に多くの学びを得ることができ、刺激に溢れた2日間でした。

 立命館大学としてこの会議に参加するのは、今回が初の試みでした。発表が評価され、「特別賞」もいただけたことで、大学としても新たな道を切り開くきっかけになったと思います。

 興味を持っていただけた方の来年の参加を期待しています!!

1208_1学生インタビュー①

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2023.12.07 education

2023年11月23日(木)のスポーツ栄養教育学の授業にて、日清食品株式会社 ビヨンドフード事業部事業部長の矢島純さんをお招きしました。

 2023年11月23日(木)、スポーツ栄養教育学の授業にて日清食品株式会社 ビヨンドフード事業部事業部長の矢島純さんをお招きし、日清食品株式会社 ビヨンドフード事業部のお仕事並びに「完全メシ」開発の経緯や目指す食の未来について特別講義をしていただきました。
 日清食品は世界NO,1のカップ麺販売会社であることは誰もが知ることながら、乳製品やお菓子など多くの食品を扱う企業です。「完全メシ」に始まり、長い歴史で培った技術や経験を1つの商品から他の商品に活かすなど、商品ができ社会へ出るまでの過程をお話いただきました。
 商品に詰まる想いを感じ、日清食品が目指す食の未来に可能性を感じました。また、身近な商品から健康や環境のためにどのように貢献できるかを考えられ、様々な取り組みをされていることを新たに知る機会となりました。                                                       
 「EARTH FOOD CREATOR」を理念に掲げ、新たな食文化を常に作り出し、食を通して世界中に夢を与える企業でありたいという熱い想いがうかがえる授業となりました。
時間一杯ご講演をしていただき、学生からの質問が相次いでいました。様々なご経験から貴重なお話をお聞きすることができる有意義な時間となりました。ご講演ありがとうございました。
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2023.12.07 education

2023年12月4日(月)に開催されたGlobal Athletic Training (GAT) Programキャリア形成セミナーにて、アメイジア株式会社の岩田康裕さんをお招きしました。

 2023年12月4日(月)に開催されたGlobal Athletic Training (GAT) Programキャリア形成セミナーでは、アメイジア株式会社にて通訳や様々なイベントのリエゾンスタッフとしてご活躍中の岩田康裕さんをお招きしました。
 本キャリア形成セミナーは前半・後半の2部制で実施しました。前半では、岩田さんが大学在学中にご経験された異文化交流や留学に関するお話、日本国内における英語力向上の方法、および現在に至るまでのご経歴を具体例や写真を交えてご紹介いただきました。岩田さんは、通訳としてだけではなく、国際的なスポーツイベントやライブショーなどの大規模イベントで、様々なマネージャーやスタッフ同士の円滑なコミュニケーションをサポートするコーディネーターやリエゾンスタッフとしてもご尽力されています。
1207GATキャリア形成セミナー③
 後半では、学生から様々な質問が寄せられ、英語でのコミュニケーション方法や、英語に訳しにくい日本語の訳し方、キャリアに関する悩みなどに対して、岩田さんはお仕事でのご経験や実践例を交え、一つ一つ丁寧に回答してくださいました。また、アスレティックトレーナーとして働く上でも共通する、様々な人と人を繋ぐ橋渡しとしての役割のあり方や、何事にも準備することの大切さ、多種多様な職種や人種の皆さんとコミュニケーションを円滑に取る方法、状況に応じた適切な判断の仕方などのアドバイスもとても参考になりました。
 岩田さんのお話は、文化や言語の違いを超え、英語を活用して会社やチーム間の相互理解を深め、Win-Winの関係を築く方法についての示唆に富んだものでした。GAT学生にとって新しい視野を広げる素晴らしい機会となりました。岩田さん、貴重なご講演ありがとうございました!
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2023.11.24 education

エグゼクティブレクチャーIでHPSC松林先生に2週連続の講義をしていただきました。

 今年度から博士課程前期課程・後期課程ともに新カリキュラムがスタートしております。この秋学期、博士課程前期課程院生対象のエグゼクティブレクチャーIを、主に身体運動科学領域の1回生対象に実施しています。この科目は、スポーツ健康科学に関わる地域・企業・行政等の第一線で活躍している業界のスペシャリストによる講義を聴き、さらにディスカッションを通して、社会で活躍するための知識、経験、思考を学びます。特徴として、学外から講師を招き、講義内容を踏まえながら、受講生中心の討論形式で行うものとなります。
 今月に入って2週連続で、ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)・国立スポーツ科学センター(JISS)の松林武生先生に講義をしていただきました。松林先生は、主に陸上競技の支援(日本が誇る、400 mリレーでのバトンパスをはじめ、トップアスリートの支援を実践されています)やフィットネスチェックの運用などの業務に携わっておられます。
 1週目は、HPSCの概要紹介、JISSの活動内容紹介がなされました。どのような支援と研究を実践しているのか、選手強化の流れの中で効果的な支援を達成するためにはどのようにすればいいか、心掛けを含めてお話いただきました。また、レース分析やフィットネスチェックの実際について、具体的事例を交えてお話いただきました。
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 最前線で現場支援と研究を往還して実施されている先生のお話に、受講生も惹き込まれていました。

 2週目は、1週目に出された課題に対するグループ発表です。課題はオリンピック・パラリンピックに関する競技やフィットネスチェックなど4つあり、いずれも複数の選手のデータを想定した資料を分析して、いかに選手にフィードバックするか、グループで検討し、発表するものになっています。グループからの発表に対して、他の受講生は選手になったつもりで質問を投げかけます。
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 各グループのいずれも、様々に議論して、多面的な分析を実施していました。もっとも、初めての経験であり、分析には苦労したようですが、講義後の感想では、選手目線でどのように現場に還元するか、新たな視点に気付くと共に、そのような仕事のやりがいと責任感について、多くの学びを得たことが受講生から伺えました。
 また、本講義は、スポーツ庁「先端的スポーツ医科学研究推進事業」 https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=3044外部リンクの若手人材育成の一環として実施いたしました。当該事業で掲げている研究成果の競技現場への実装と次世代の中核を担う若手研究者の育成に対して、今回の松林先生の講義は本当に実りのあるものであったと思います。
 松林先生、お忙しい中、素晴らしいご講義をいただき、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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2023.11.20 education

2023年11月17日の健康施策論の授業にて、滋賀県保健医療福祉部医療政策課長の切手俊弘さんをお招きしました。

 本講義では、県単位の健康施策を具体的にお話ししてもらうことを目的に、滋賀県保健医療福祉部医療政策課長の切手俊弘さんにお話をしていただきました。
 まず、切手氏が現職についた直後に発生した新型コロナウイルス禍について、お話をされた。2020年4月ことからの最初の1か月はほとんど自宅に戻れないくらい忙しかったこと、滋賀県独自の“5分の1ルール”を策定し、感染の予防を行ったこと、医療関係者、クラスター発生による人権侵害が発生したことの経験を受けて、“正しく理解し、正しくおそれる”重要性を“ものをこわがらなさ過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなか難しい”という寺田虎彦の言葉を引用して、今後、そのような事例が発生しないようにするための方策が必要であると話された。
 次に滋賀県の平均寿命や健康寿命のデータを示され、今後の滋賀県の運動・食事・禁煙・歯周病という観点から健康施策についてお話しされた。高齢者のウエルビーイング向上に関して既存の介護保険サービスでは高齢者を支えられない状況にありつつなかで、「地域の力」を活用しながら高齢者を支えていく地域包括ケアシステムについてお話しをされた。高齢期におけるウェルビーイングに大きな影響を与えるサルコペニア、フレイル、オーラスフレイル、ロコモティブシンドロームの予防策についてお話があった。
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2023.11.14 education

11月2日の大学院科目「エグゼクティブレクチャー」に、ファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役で事業統括本部副本部長の三谷仁志さんを講師として迎えました。

 11月2日の大学院科目「エグゼクティブレクチャー」には、北海道日本ハムファイターズのビジネス展開を担うファイターズスポーツ&エンターテイメント取締役で事業統括本部副本部長の三谷仁志さんを講師として迎えました。三谷さんは北海道北広島市に立地する、開閉式天然芝スタジアム、ES CON FIELD HOKKAIDOを中心とする敷地面積32haに及ぶ今話題のボールパーク、HOKKAIDO BALLPARK F. VILLAGE実現の立役者の一人です。
 立命館のオウンドメディア、shiRUtoに掲載された三谷さんへのインタビュー記事、「エスコンフィールドとFビレッジが目指す新たなスポーツコミュニティ構想」にはボールパークに懸ける北海道日本ハムファイターズの思いが著されています。しかし、HOKKAIDO BALLPARK F. VILLAGEとES CON FIELD HOKKAIDOの「凄さ」は自ら見て経験して初めて理解できるもの。現地への訪問を強く勧めます。
 さて、講義では、日本製鉄によるJ1鹿島アントラーズのメルカリへの売却額16億円が妥当か、という受講生への問いかけから、チームの価値評価をめぐる日本とアメリカとの違いをきっかけに、プロスポーツビジネス市場の日米の在りように着目しながら、資本主義経済のもとでのプロスポーツビジネス発展の方向性についての問題提起がなされました。三谷さんの講義を聴いて私は、「スポーツは公共財である」として、一般のビジネスとは一線を画し、「顧客の創造」に至る思考やプロセス、すなわち市場の価値創造と拡大に目を向けず、水平的平等思考による「公共性」が強調される嫌いのある日本のプロスポーツビジネス界に変革を促す必要を強く感じました。(文:種子田穣)
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2023.11.10 education

2023年11月9日のスポーツマネジメント概論の授業にて、株式会社イワサキ観光経営代表取締役の岩崎弘之氏に「ツーリズムビジネスとは?」というタイトルで特別講演をしていただきました。

 2023年11月9日のスポーツマネジメント概論の授業にて、株式会社イワサキ観光経営代表取締役の岩崎弘之氏に「ツーリズムビジネスとは?」というタイトルで特別講演をしていただいた。
 岩崎氏はまず、レジャー産業において、約28兆円の市場規模を有する旅行業界の構造やその実態について、データや経験に基づきながら、学生にわかりやすく説明された。岩崎氏は、大手旅行会社の営業マンとして30年以上、勤められた経験を踏まえながら、企画・営業・集客・添乗・精算に至るまでの一連のプロセスをたどり、旅行業界が何を売るビジネスであるのかについて解説され、とりわけ、旅行業における「営業」という仕事が「カタチがない」サービス財を商材としていることから、「商品を買ってもらう…というよりは、『自分を買ってもらう』というのがツーリズムビジネスの根幹である」と述べられた。
 次に、旅行業には、「好奇心・企画力・提案力・交渉力・判断力」を備えた人材が求められることを説明し、特に「ホスピタリティ・マインド」が重要であると述べられた。つまり、「サービス」は、売り手と買い手には主従関係が存在し、約束したことを的確に熟すことが求められるのに対して、「おもてなし」は、約束したことを的確に熟すという発想ではなく、相手を慮り、その上で、何をすれば、顧客が喜び、満足するのかを考えて行動することが求められると述べられ、エクセレントな場や機会を提供するためには、期待を上回る、期待すらしていなかったことを叶える、といったことが結果的に「満足」を超えた「感動」を導くのだと述べられた。
 最後に、旅行業界がインバウンドの隆盛、コロナという危機を迎えて、変貌を遂げている様子について話をされた。「団体旅行」から「個人旅行」、「モノ消費」から「コト消費」、またエコツーリズムやグリーンツーリズム、ウェルネスツーリズムといったニューツーリズムの潮流、さらには、社会経済的インパクトにビジネスが影響を受けやすい旅行業界が「脱観光業」に対する取り組みを行っていることなどについて、説明された。同時に、現在、大手旅行会社を退職し、起業された会社での「ワーケキャンプ(ワーケーションとキャンプの造語)」といった事業について紹介され、非日常空間での企業研修を提案し、会社組織の活性化や組織開発にも手掛けられている様子について説明された。
 講義後、学生から多くの質問が寄せられ、充実した特別講義の時間を得ることができた。
1110スポーツマネジメント概論①

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2023.11.07 education

2023年11月1日のGAT Program主催のキャリア形成セミナーに、元日本バスケットボール・女子代表専任アスレティックトレーナーの岩松真理恵さんをお招きしました。

 2023年11月1日(水)に、Global Athletic Training (GAT) Program主催のキャリア形成セミナーに、元日本バスケットボール・女子代表専任アスレティックトレーナーの岩松真理恵さんをお招きしました。
 岩松さんは早稲田大学卒業後に渡米され、米国アスレティックトレーナー資格認定委員会公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)の資格を取得されました。帰国後は日本のプロフェッショナルバスケットボールリーグであるBリーグの複数のチームや整形外科病院での活動を経て、2017年から6年間にわたり、アンダー世代も含めた女子バスケットボール日本代表選手をサポートしてこられました。現在はフリーランスとして、山形・蔵王にある高地トレーニング施設でのサポート業務やプロテニス選手を含めたパーソナル指導、講演活動等など、様々なフィールドで活躍されています。
 講演では、岩松さんがアスレティックトレーナーを目指すきっかけから、大学や大学院での経験、アスレティックトレーナーになってからこれまでの経緯のお話をしていただく中で、人生の岐路に立たされた時のマインドセットとして、「できる or できない」ではなく「やりたい or やりたくない」という考え方を、ユーモアも交えながら伝えていただきました。さらに、アメリカ留学中に英語がうまく伝わらなかった経験から、思考を変えることによって行動を変え、英語のハンデがあっても行動を起こすことで乗り越えたエピソードを共有していただきました。行動を起こす上で、「人種、性別、年齢、育った環境が違えば、違って当たり前なので、周りと比べる必要はない」という言葉は特に印象的でした。
 講演後の質疑応答では、代表チームでの選手との関わるうえで気をつけていたことや、アスレティックトレーナーとして必要なこととして、コミュニケーション能力や臨機応変であることが重要であることをお答えいただきました。さらに、現在フリーランスとして様々な挑戦をされている中で、自分の「やりたいこと」を中心に優先順位をつけながら向き合う考え方や、その中でもオンとオフを切り替えながら心身を休める方法のお話は、限られた時間の中で挑戦したいことがたくさんある学生たちにとって大変参考になったようです。
 岩松さん、ご講演ありがとうございました!

◆セミナーの様子◆
1107GATキャリアセミナー②
1107GATキャリアセミナー③

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2023.11.01 education

2023年10月25日のGATキャリア形成セミナーにて、山本麻夕美さんをお招きしました。

 2023年10月25日(水)、Global Athletic Training (GAT) Program主催のキャリア形成セミナーに立命館大学卒業生で米国アスレティックトレーナー資格認定委員会公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)・産前産後矯正エクササイズスペシャリストの山本麻夕美さんをお招きしました。

 山本さんは日本人初のシルクドゥソレイユ専任アスレティックトレーナーとして世界各国でパフォーマーの皆さんの安全と健康を10年以上に渡って支えていらっしゃいました。アスレティックトレーナーとしてご活躍されている間、3人の娘さんを3カ国でご出産され、出産と子育てを世界各国で経験される中で、世界的に産後ケアが不足していることを痛感されました。また、ご自身の身体の変化やママパフォーマーさん達との会話を通して、パフォーマンスや怪我における骨盤底筋の重要性に気づき、現在はオランダを拠点に骨盤底筋のケア・産後ケアを広めるための活動を全世界対象におこなっていらっしゃいます。

 セミナーは前半・後半の2部制で実施し、前半では山本さんがアスレティックトレーナーを目指すきっかけとなった本学での体験や、アメリカの大学や大学院・インターンシップ先、シルクドゥソレイユでのご経験を多様なストーリーを織り交ぜてお話いただきました。また、英語力の伸ばし方や、シルクドゥソレイユで培った世界中の方とのコミュニケーション方法、日本の価値観や当たり前と他の国の当たり前の違いを受け入れるオープンマインドの重要性、キャリアや人生設計を考える上で大切な考え方など様々なアドバイスをしてくださいました。

 セミナー後半は、学生から山本さんへの質疑応答の時間を設けました。本セミナーに参加したGAT学生全員からの多くの質問に対して、山本さんは過去の経験や経験を通して得た教訓、そして“お母さん”の視点からも、とても丁寧にお答えくださいました。GAT学生達は、色々な世界をご経験され、色々な興味・関心を持ってご活躍されている山本さんのお話やアドバイスに対して、視野が広がったと感謝しておりました。山本さん、ご講演ありがとうございました!

◆セミナーの様子◆
1101GATキャリアセミナー②
1101GATキャリアセミナー③

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2023.10.31 education

エグゼクティブレクチャーIで4週連続の講義をしていただきました。

 今年度から博士課程前期課程・後期課程ともに新カリキュラムがスタートしております。この秋学期、博士課程前期課程院生対象のエグゼクティブレクチャーIを、主に身体運動科学領域の1回生対象に実施しています。
この科目は、スポーツ健康科学に関わる地域・企業・行政等の第一線で活躍している業界のスペシャリストによる講義を聴き、さらにディスカッションを通して、社会で活躍するための知識、経験、思考を学びます。特徴として、学外から講師を招き、講義内容を踏まえながら、受講生中心の討論形式で行うものとなります。
 今週まで4週に渡り、ライオン株式会社さまに講師としてご担当いただきました。10月9日の第1週目の様子は、https://www.ritsumei.ac.jp/gs_shs/news/article.html/?news_id=607をご参照ください。
 さて、第2〜4週にかけて、引き続きライオン株式会社ウェルビーイング研究所・機能性食品開発グループマネジャーの小野知二氏を招聘し、ご講義いただきました。
1031エグゼクティブレクチャー①
1031エグゼクティブレクチャー②
 食品の機能性表示や、遺伝子検査などのトピックについてのお話をいただき、それらキーワードに対して、本研究科の特色を生かした展開についてグループごとにディスカッションし、発表する内容でした。最後に、特に優れた発表をした院生を受講生の投票で選出し、小野さまからギフトが手渡されました。
1031エグゼクティブレクチャー③
 受講生のそれぞれが、本研究科の強みや魅力を意識し、実社会におけるスポーツ健康科学の役割を知るきっかけになったと思います。また、そうした強みや魅力を社会に還元するためには、どういった考え方をする必要があるのか、大変有意義な学びを得ました。誠にありがとうございました!!
 小野さまからは、短時間のなかでも色々なアイデアが生まれ、それをもとにスライド資料を作成し、しっかりとプレゼンテーションできていると、受講生全員に対してお褒めの言葉を頂戴いたしました。第一線で活躍している業界のスペシャリストからそう言っていただきましたので、皆さんは自信を持って、魅力ある自己実現のために、研究を含めた学修に邁進して欲しいと思います。
最後になりましたが、お忙しいなか、素晴らしいご講義をいただきました、杉山さま、そして小野さまに、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

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