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2023.10.20 education

エグゼクティブレクチャーⅡの講義をしていただきました。

 10月5日の大学院科目「エグゼクティブレクチャーⅡ」には、2006年から2011年まで北海道日本ハムファイターズの代表取締役を務め、現在本学スポーツ健康科学部客員教授の藤井純一さんの特別講義でした。
 親会社の日本ハムが業界ナンバーワンのポジションを手に入れたことから、いわゆる「広告宣伝モデル」としての存在意義を失ったファイターズは、2004年、自立経営への決意を固めて北海道札幌市に本拠地を移しました。北海道日本ハムファイターズの誕生です。北海道日本ハムファイターズは企業理念「Sports Community」、経営理念「Challenge with Dream」、行動指針「Fan Service 1st」を掲げて抜本的な経営の改革に取り組んできました。
 講義では、具体的な取り組みを豊富に紹介いただきながら、理念経営による「道民球団」への歩みが語られました。そこには経営幹部のリーダーシップと球団スタッフ全員の理念実現への熱い思いがありました。この「夢をもってスポーツコミュニティの実現に挑戦する」球団はその具現化した姿としてのHOKKAIDO BALLPARK F. VILLAGEとES CON FIELD HOKKAIDOを2023年3月にオープンしました。
20231020種子田先生①

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2023.10.12 education

エグゼクティブレクチャーIの講義をしていただきました。

 今年度から博士課程前期課程・後期課程ともに新カリキュラムがスタートしました。この秋学期では、博士課程前期課程院生対象のエグゼクティブレクチャーIがスタートしました。今季の受講生は主に身体運動科学領域の1回生になります。
 この科目は、スポーツ健康科学に関わる地域・企業・行政等の第一線で活躍している業界のスペシャリストによる講義を聴き、さらにディスカッションを通して、社会で活躍するための知識、経験、思考を学びます。特徴として、学外から講師を招き、講義内容を踏まえながら、受講生中心の討論形式で行うものとなります。
 今週から4週に渡り、ライオン株式会社さまに講師としてご担当いただきます。10月9日の第1週目の授業には、本学の客員教授で、元ライオン株式会社常務取締役・研究開発本部長の杉山圭吉氏と、ライオン株式会社ウェルビーイング研究所・機能性食品開発グループマネジャーの小野知二氏を招聘し、ご講義いただきました。
1012橋本先生③
1012橋本先生④
 杉山氏からは、主力製品であるラクトフェリンの開発の経緯についてお話いただき、その上で、小野氏からはグループディスカッションのテーマとして、当該製品のシェア獲得の要因は何か、自分たちだったらどうするかについて議論する課題が出されました。各グループは、色々と両氏に質問をしながら議論を進め、グループごとに発表してくれました。どれも実際に講師が考えるシェア獲得の要因と類似しており、有意義な議論ができたことが伺えました。
 そして、授業の後半では、機能性表示食品に関する概要説明が小野氏からなされ、次週のグループディスカッションの課題が提出されました。次週の授業も大変楽しみです。
まだ授業はスタートしたばかりですが、今回の両氏の講義は、まさに当該授業が目標とする実社会におけるスポーツ健康科学の役割を知るとともに、その役割を果たすためにスポーツ健康科学の知と智を深化させ、その学修成果を社会に還元するために必要な視座を養う上で、大変有意義なものであったと思います。誠にありがとうございました!!


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2023.10.11 education

スポーツマネジメント特殊講義にて小林至客員教授に講義をしていただきました。

 10月10日のスポーツマネジメント特殊講義は小林至客員教授の講義でした。
小林至客員教授は、プロ野球選手からビジネスの世界へ、さらに研究者の道に進み、その後、ソフトバンクホークスの取締役を務め、そして再び研究者の世界に戻り今日もご活躍中という異色のキャリアの持ち主です。講義の冒頭は、自己紹介としてこうした小林先生のキャリアが語られ、その挑戦心溢れるキャリアは受講生が大いに力づけられる内容でした。
 その後、NPBとの比較を交えながら、MLBのビジネス動向について、何がMLBの発展を可能にしたのか、自身のアメリカ生活やホークスでの経験など、小林先生にしか話せない貴重な講義が行われました。講義の最後には、今後の日本のプロスポーツビジネスの発展にも大きな影響を及ぼすスポーツベッティングをめぐる状況について語られ、受講生のプロスポーツビジネスへの知識を高め、関心を掻き立てるものとなりました。
20231011種子田先生①

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2023.9.27 education

スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程3回生の易東さんが、同研究科教授 橋本健志先生、博士課程前期課程修了生 杉本岳史さん、博士課程前期課程2回生 松村哲平さんおよび大阪工業大学工学部の研究チームとの共同研究により、共同で取り組まれた研究論文が、2023年9月21日に「Nutrients」へ原著論文として掲載されました。

 スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程3回生の易東さんが、同研究科教授 橋本健志先生、博士課程前期課程修了生 杉本岳史さん、博士課程前期課程2回生 松村哲平さんおよび大阪工業大学工学部の研究チームとの共同研究により、共同で取り組まれた研究論文「Investigating the Combined Effects of Mechanical Stress and Nutrition on Muscle Hypertrophic Signals Using Contractile 3D-Engineered Muscle (3D-EM)」が、2023年9月21日に「Nutrients」へ原著論文として掲載されました。


 高齢化社会に突入してから半世紀を超える現在、日本は新生児率の低迷に伴い「超高齢社会」に進んできました。加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)やそれに伴う運動器疾患などは、医療費の負担の増大のみならず、生活の質(QOL)を低下させることが問題となっています。そのため、いかに健康寿命を延伸するかが今後重要な課題であり、サルコペニアのような疾患の予防や健康維持のため、日々の栄養摂取と適切な運動を意識することが重要です。
 以前、私たちの研究グループでは、標高4000mほどの南米ペルーに植生するアブラナ科の多年生植物であるマカの筋肥大効果を新規に確認し、そのメカニズムを解明しました。その課題の進展として、マカと運動の併用効果を検証する新たな課題に取り組みました。一般的に細胞レベルで確認された知見の生体応用を実験動物を用いて検討することが知られていますが、最近では動物愛護の観点から、米国環境保護庁が哺乳類の実験使用中止を要望しています。そうした倫理的観点から、本研究は実験動物の代わりに、平面培養筋細胞より生体骨格筋組織の機能・構造に類似した三次元培養筋細胞『以下3D-Engineered Muscle (3D-EM)』を用いて、マカ(栄養)と運動を模倣する電気刺激 (機械的ストレス) の組み合わせが、骨格筋肥大を効果的に促すか、そのメカニズムを含めて明らかにすることを目的としました。
 その結果、機械的ストレスと栄養(マカ)の併用によって、筋収縮タンパク質であるミオシンタンパク質(重鎖)の発現量が有意に増加しました。また、ミオシン重鎖にはfastタイプとslowタイプが存在しますが、その両方が増加していました。特に、加齢やサルコペニアではfastタイプの筋線維の萎縮が顕著であるため、機械的ストレスと栄養(マカ)の併用は、サルコペニア予防に有効である可能性が示されました。
 さらに、今回、3D-EMをプラットフォームとして、運動(筋収縮)と栄養の併用効果を世界に先駆けて検証しました。更なる改良は必要ですが、動物実験の代替モデルとして、3D-EMをプラットフォームとすることの有意性についても明らかとなりました。
0927_論文掲載

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2023.09.11 education

本研究科博士課程前期課程修了生の鈴木妙実さんと博士課程後期課程2回生の廣松千愛さんが日本スポーツ栄養学会第9回大会の発表で受賞されました。

本研究科博士課程前期課程修了生の鈴木妙実さんと博士課程後期課程2回生の廣松千愛さんが日本スポーツ栄養学会第9回大会の発表で優秀演題賞(鈴木さんは研究調査部門・廣松さんは実践活動報告部門)を受賞されました。
おめでとうございます!
日本スポーツ栄養学会①

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2023.08.21 education

医薬基盤・健康・栄養研究所の山田陽介先生に「ヒトの身体・動作・代謝を測る」というタイトルでご講演いただきました

 2023年7月20日に「健康運動科学特論」にて、医薬基盤・健康・栄養研究所の山田陽介先生に「ヒトの身体・動作・代謝を測る」というタイトルでご講演いただきました。
 山田先生は、骨格筋の量や質、生体の代謝などに関する研究を専門に行っている先生です。2021年と2022年には、著名な「Science誌」にも論文を発表されています。本講義においては、その内容も含め、非常に多岐にわたる先生ご自身の研究のお話をしていただきました。講義の最後には、大学院生に向けたメッセージもいただきました。講義が終了後も多くの学生さんが質問をされ、大変有意義な時間となりました。
 山田先生、大変ありがとうございました!
20230821 ゲストスピーカー②

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2023.08.03 education

8月5日(土)・8月6日(日)オープンキャンパス開催!

8月5日(土)・8月6日(日)に立命館大学オープンキャンパスを開催します。

スポーツ健康科学部のオープンキャンパスは、充実の学部施設・設備を公開し、体験企画を実施します。
5~15分程度の企画に複数ご参加いただき、スポーツ健康科学の幅広い領域を体感してください。
教授や先輩学生が企画を多数ご用意してお待ちしていますので、空いている企画から順に回ってください。
その他、学部説明会、AO入試説明会も実施します。
2023スポ健オープンキャンパススケジュール
 上記のスポーツ健康科学部の各プログラムは予約不要ですが、キャンパス来場に事前申込が必要です。
オープンキャンパスサイト(OPEN CAMPUS 2023|立命館大学 入試情報サイト (ritsumei.jp))から「申込フォーム」を選択し、OPEN CAMPUS 2023 8/5(土)びわこ・くさつキャンパス」または OPEN CAMPUS 2023 8/6(日)びわこ・くさつキャンパス」に申し込んで下さい。

 個別相談、Live配信企画、スポーツ健康科学部以外の企画には、プログラムの事前予約が必要なものがありますので、ご注意ください。
オープンキャンパス詳細はこちら
をご覧ください。

 ご参加をお待ちしております!


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2023.08.01 education

本研究科博士課程前期課程2回生松村哲平さんの研究が「International Journal of Sport Nutrition & Exercise Metabolism」に原著論文として掲載されることが決定しました。

本研究科博士課程前期課程2回生松村哲平さんの研究が「International Journal of Sport Nutrition & Exercise Metabolism」に原著論文として掲載されることが決定しました。

スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程2回生 松村哲平さんがスポーツ健康科学部 教授 橋本健志先生、同教授 伊坂忠夫先生、同教授 長野明紀先生、同教授 家光素行先生、同教授 篠原靖司先生、早稲田大学スポーツ科学部 講師 塚本敏人先生、スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程1回生 野々山隼弥さん、同研究科博士課程前期課程2回生 福澤和志さん、同博士課程前期課程2回生 中河和也さん、スポーツ健康科学部卒業生(現パデュー大学健康人間科学部) 友尾圭吾さん、同卒業生 髙村悠希さんと共同で取り組まれた研究論文「Ergogenic effects of very low to moderate doses of caffeine on vertical jump performance」が、「International Journal of Sport Nutrition & Exercise Metabolism」に原著論文として掲載されることが決定しました。

20230801論文掲載
https://doi.org/10.1123/ijsnem.2023-0061

体重1 kgあたり3~6 mg(mg/kg)の中用量程度のカフェイン摂取は、一時的に様々な運動パフォーマンスを向上させる効果を有します(Matsumura et al. Med Sci Sports Exerc. 2023; Stadheim et al. Med Sci Sports Exerc. 2014; etc.)。その一方、安全面や実用面の観点から、より低用量(0.9~3 mg/kg)のカフェイン摂取の運動パフォーマンス増加効果が議論されています(Grgic. Nutrition. 2022; Spriet. Sports Med. 2014)。より低用量のカフェインの有効性を議論する上で、「より大きい運動パフォーマンス増加効果を得るためには、カフェインの摂取用量を増やす必要があるのか」が重要な観点となります。様々な競技スポーツにおける重要な動作の一つであるアスリートの跳躍パフォーマンスに焦点を当てると、この観点は不明であり、超低用量~中用量を含む広範囲の用量を対象とした比較検討が必要です。

そこで本研究では、超低用量(1 mg/kg)から学術的に効果的とされる中用量程度(3~6 mg/kg)を含む幅広い用量のカフェインの、垂直跳びの跳躍パフォーマンスに対する急性効果を検討しました。その結果、反動動作を伴う垂直跳びであるカウンタームーブメントジャンプにおいて、1 mg/kg、3 mg/kg、6 mg/kgのカフェイン摂取による跳躍高の増加が確認されました。さらに、これらの異なるカフェインの摂取用量間に跳躍高の変化は見られませんでした。これらの結果から、超低用量(1 mg/kg)であっても、カフェインが垂直跳びの跳躍パフォーマンスを向上させ、その向上効果は超低用量~中用量の間で摂取用量に依存しないことが示唆されました。本研究は、跳躍パフォーマンスを向上させるための、安全かつより実用性の高い方略として超低用量のカフェインの応用可能性を示す、学術界と競技スポーツ現場を繋ぐ意義深い知見となります。

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2023.07.21 education

「運動処方論」の授業において、川崎医科大学の杉本研先生に「生活習慣病予防と運動 (高血圧・糖尿病・脂質異常症)」についてご講演頂きました。

 2023/07/19 「運動処方論」の授業において、川崎医科大学の杉本研先生に「生活習慣病予防と運動(高血圧・糖尿病・脂質異常症)」についてご講演頂きました。

 今回お招きした杉本先生は、川崎医科大学総合老年医学のご所属で、医師としての臨床現場での診断の傍ら、サルコペニア、フレイルをテーマにミクロからマクロまで幅広い研究をされています。今回は生活習慣病の基礎知識と運動とのかかわりについてわかりやすく解説していただきました。
20230721ゲストスピーカー①
 我が国の高齢化の問題から生活習慣病、特に高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満についてお話しいただき、生活習慣や運動療法の具体的な方法について解説していただきました。国民の運動ができない理由として、「時間がない」に続いて「きっかけがない」、「やり方がわからない」なども一定数の割合を示しており、健康運動指導士などの運動指導者の役割が重要であるとのお話でした。生活習慣病の中でも糖尿病の予防は健康寿命には重要で、運動の効果も大きいということで、今後の運動療法の研究の発展に期待したいと思います。
 ご講演ありがとうございました!

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2023.07.13 education

永見智行先生に【野球のバイオメカニクス】という内容で研究紹介をしていただきました

 2023年7月4日のスポーツバイオメカニクス論において北里大学の永見智行先生をお呼びし、ご自身の研究を紹介していただきました。永見先生は野球を専門としており、ピッチングとバッティング、いずれも深く研究されています。
 ピッチングに関しては、【ボールの ”ノビ” 】という、現場では非常に良く使う言葉である一方で、その実態が何なのかはよく分かっていない現象を科学的に説明していただきました。バッティングに関しては、【ホームランになる条件は何なのか、すなわち、ホームランを打つにはどうしたら良いのか】をわかりやすく説明していただきました。
 特に野球を経験している学生には興味深い内容だったようで、オーバーハンドスローとアンダーハンドスローの”ノビ”の違いは何なのか?といった、興味深い質疑応答が活発に行われました。
0713ゲストスピーカー(福谷先生)
 永見先生も講演の中で仰っていましたが、これを機に、学生がスポーツバイオメカニクスに興味を持って、より深く学んでいくきっかけになれば嬉しく思います。

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2023.07.13 education

スポーツ栄養学の授業にて、管理栄養士の上村香久子氏をお招きし「試合期の食事~管理栄養士からの実践報告~」について特別講義をしていただきました。

 2023年6月29日(木)、スポーツ栄養学の授業にて、管理栄養士の上村香久子氏をお招きし「試合期の食事~管理栄養士からの実践報告~」について特別講義をしていただきました。
 上村さんは、スポーツ栄養の現場で多くのご経験を積まれ、現在では柔道の男女日本代表の栄養サポートを行われています。講義では、「柔道の世界大会では、食事の内容やタイミングがリカバリーには非常に重要となり限られた時間・環境でどのような準備ができるかが勝負の鍵を握ります。日々の練習や試合で得たデータを元に毎回ベストな状態で望めるように、試行錯誤を繰り返します。他者に依存せず自分で考えて選択できる能力をアスリート自身が身に付け、自分の意思を持ちパフォーマンスに繋げられるようにと考えサポートしています」と熱意あふれるお話に対し、受講生からは「スポーツにおいて栄養の重要性を認識し、自分のことは自分で考えて選択し、自立してスポーツをすることが自身の成長につながることを学ぶことができました」「スポーツに限らず、準備することの重要性を改めて感じることができました」等の感想が聞かれました。
0713ゲストスピーカー①
 講義の最後には、受講生からの相次ぐ質問に丁寧に時間一杯お応え頂き、授業終了後にも質問に訪れる受講生があふれるほど興味深い講義でした。
 ご講演ありがとうございました。
0713ゲストスピーカー②

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2023.07.12 education

スポーツ健康科学研究科の井上 健一郎さんインタビューが本学HPに掲載されました。

 スポーツ健康科学研究科の井上 健一郎さんインタビュー~「いつのまにか健康に」をかなえたい~が本学HPに掲載されました。

 井上さんは、運動が人体に及ぼす効果とそのメカニズムを日々研究しています。


 目指すのは研究の先にある「誰もが無理なく健康になれる社会」の実現。


 強い信念をもって、人体の不思議に挑み続ける井上さんに迫ります。

 インタビューはこちら

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2023.07.12 education

ヤマハ発動機株式会社ランドモビリティ事業本部SPV事業部事業企画部グローバル戦略Gr. 森田愛里氏をお招きし、特別講義をしていただきました。

2023629日(木)、スポーツ健康科学セミナーの授業にて、ヤマハ発動機株式会社ランドモビリティ事業本部SPV事業部事業企画部グローバル戦略Gr. 森田愛里氏をお招きし、特別講義をしていただきました。

まず、ヤマハ発動機の事業内容や概要について紹介していただきました。ヤマハ発動機は、「感動創造企業」を企業目的に掲げ、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。ヤマハ発動機は創業以来、ものづくりやサービスを通じて多様な価値の創造を追求し、現在では海外での売上げが全体の9割を占めています。

 次に、SPV事業部の事業内容と商品企画業務の経験についてお話しいただいた後、海外事業についてお話しいただきました。森田氏は、大学時代の留学経験を活かし、これまで様々な海外事業に携わってきました。中でも、コロナ渦でのロックダウンによって外出が一切できなかったことや、文化や価値観の異なる人々と一緒に仕事をする大変さなど、海外駐在の経験について紹介いただきました。その中で、文化・価値観の異なる人々と協働するために、相手の興味関心を知り、目指す方向をきちんと言語化することを心がけていると教えていただきました。これは、今後企業活動がますますグローバル化していくことが予想される中で、より重要になってくるスキルであると感じました。

 最後に自身の経験から受講生にメッセージを送っていただきました。森田氏は、元々海外で働くことに興味があったそうですが、大学時代にドイツに留学したことをきっかけに海外で仕事をしたいという気持ちがより大きくなり、就職活動では海外に行くチャンスが多そうな企業を探したそうです。こうした経験を踏まえ、「まず目の前のことをやってみること」、「やりたいことを伝え続けること」、「定期的に振り返り・頭の整理の時間を持つこと」の3つのメッセージを受講生に対して送っていただきました。

就職活動や現在の業務について詳しくお話しいただき、商品企画や事業企画の仕事について具体的にイメージを持つことができるとともに、大学生としての過ごし方についてもヒントをいただきました。ご講演ありがとうございました。

0712ヤマハ①

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2023.07.11 education

2023年7月6日(木)開催のGAT Programキャリア形成セミナーに、米国アスレティックトレーナー資格認定委員会公認アスレティックトレーナーの鈴木拓也さんをお招きしました。

 2023年7月6日(木)開催のGlobal Athletic Training (GAT) Programキャリア形成セミナーに、スポーツ健康科学部卒業生であり米国アスレティックトレーナー資格認定委員会公認アスレティックトレーナー(BOC-ATC)の鈴木拓也さんをお招きしました。

 

 現在、鈴木さんはアメリカ、カンザス州にあるNeosho County Community CollegeCommunity College:短大)にてアシスタント・アスレティックトレーナー、そして助教としてご活躍されています。ヘッド・アスレティックトレーナーの方と共に11のスポーツを担当し、学生アスリートの健康とウェルビーイングの維持・向上に貢献しておられます。加えて, Athletic Training Medial Aids(*アスレティックトレーナーのアシスタントをする学生)の組織の運営管理や、短大の授業にてアスレティックトレーニングを学生に教えていらっしゃいます。

 

 セミナーは前半・後半の2部制で実施し、前半では鈴木さんが本学部在学中に実践されていた英語の学習方法や、勉学に取り組む上でのマインドセットの持ち方・作り方、渡米してからの大学院での生活や、現在の職場でのお仕事内容やアスレティックトレーナーとして必要な要素、そして自分のやりたいことについて見つけ出すためのアドバイス等、多岐にわたるキャリア情報について、鈴木さんの今までの経験を踏まえお話しをしてくださいました。

20230711_セミナー前半

 後半では鈴木さんへの質疑応答の時間を設けました。本セミナーに参加したGAT学生全員からの質問に対して、鈴木さんは分かりやすい例や実体験を用いて、とても丁寧にお答えくださいました。GAT学生達は、鈴木さんからの一つ一つのお話やアドバイスにしっかりと耳を傾け、今後の進路や勉強に対するモチベーションになりました!と大変良い刺激を受けていました。鈴木さん、ご講演ありがとうございました!

20230711_セミナー後半

20230711_セミナー集合写真

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2023.07.10 education

藤田聡教授らの研究チームが筋力トレーニングが美肌に貢献することを世界で初めて報告

  立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授らの研究チームは、ポーラ化成工業株式会社と共同し、40-50代の女性を対象とした運動介入で、 有酸素性運動と筋力トレーニングの両方が皮膚の弾力性と真皮構造を改善させること、特に筋力トレーニングは真皮の厚みを増加させ、若々しい外見に貢献する可能性があることを世界で初めて明らかにしました。

  本研究成果は202362322時(日本時間)に、米科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。


  詳細はこちら 筋力トレーニングが美肌に貢献することを世界で初めて報告 ~筋力トレーニングによる血中成分の変化が皮膚老化の改善に関与することを解明~ |立命館大学 (ritsumei.ac.jp)

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2023.06.30 education

2023年度スポーツ健康科学会総会&『藍星賞』表彰式を開催しました

2023622日、2023年度スポーツ健康科学会総会を開催しました。

今年度11名の学生が学会委員に選出されました。

また、総会の中で、第6回藍星賞の表彰式を執り行いました。

スポーツ健康科学会として「スポーツ健康科学」分野において教育ならびに研究において、顕著な業績・功績をあげた若手を中心とした教職員・学生を顕彰する表彰制度である「藍星賞」について2022年度は下記の4名の方が受賞されました。おめでとうございます。

 

1. 研究部門 前大純朗さん

2. 研究部門 松村哲平さん

3. 教育部門 松田祐一さん

4. 国際部門 山本和広さん

20230630藍星賞①20230630藍星賞②



20230630藍星賞③

藍星賞の詳細は学会HPをご覧ください

https://sites.google.com/view/spoken-gakkai/藍星賞

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2023.06.21 education

株式会社日立製作所グローバル知的財産統括本部の小林洋次郎氏をお招きし、「企業知財部」について特別講義をしていただきました。

2023615日(木)、スポーツ健康科学セミナーⅡの授業にて、株式会社日立製作所グローバル知的財産統括本部の小林洋次郎氏をお招きし、「企業知財部」について特別講義をしていただきました。

まず、日立製作所についてお話しいただきました。日立製作所は、優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献することを企業理念に掲げています。現在、「競争」から「協創」へとビジネスモデルを転換し、IT×OT×プロダクトの力で社会イノベーションを起こしています。

 次に企業知財部の仕事についてお話しいただきました。企業知財部の仕事の一つに「事業を守る」ことがあります。例えば、研究開発成果をもとに特許を取得し、自社製品を守っています。日立製作所は現在、海外での売り上げが多く、日本だけでなく海外でも多くの特許を取得しています。また、社会イノベーション事業へと会社が大きく舵をきったタイミングで、「競争」から「協創」へのビジネスモデルの転換に合わせて知財戦略をアップデートさせてきました。現在、日立の知財部は「知財をドライバーとしてイノベーションを加速し、事業成長に貢献する」ことをめざして仕事を行っています。

0621_日立(全景)

 最後にキャリアについてお話しいただきました。小林氏は、大学時代機械工学を専攻されていましたが、大学院では学部とは異なる分野に研究室を変更されていました。変更した理由として、新しいことにたくさん触れることができると考えたからです。新しいことに触れることで、多くの分野を経験することができます。様々な分野に触れることでこれまでの考え方を転換する機会を得ることができ、自身の成長に繋がるとおっしゃっていました。スポーツ健康科学部はマネジメントや教育からなる人文社会科学系と、スポーツ科学や健康運動科学からなる自然科学系の両方を学ぶことができ、文理融合の学部です。人文社会科学系を専攻する学生は自然科学系の授業を、自然科学系を専攻する学生は人文社会科学系の授業を受けることで新しいことに触れることができます。小林氏のお話をうかがい、専門領域だけでなく他分野の知識にも積極的に触れ、様々な分野を経験し考え方を転換する機会を得ることで、自身の成長に繋げることができると感じました。ご講演ありがとうございました。

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2023.06.16 education

東北楽天ゴールデンイーグルスのビジネス展開について講義いただきました。


 2023年6月15日のスポーツビジネス論に、立命館大学経済学部の卒業生で、東北楽天ゴールデンイーグルス マーケティング本部動員企画部の川村朋子さんを講師にお招きし、東北楽天ゴールデンイーグルスのビジネスの詳細と、何がそれらの展開を可能にしたかについて、お話しいただきました。

0616_楽天(全景)

 東北楽天ゴールデンイーグルスは楽天モバイルパーク宮城をホームスタジアムにしていますが、これは楽天グループが宮城球場のネーミングライツを購入して命名されたものです。楽天グループは都市公園法に基づき、宮城球場の整備拡充の権利を持つことから、エンターテインメント施設の拡充・スタンドの増設・アメニティの向上などを図ることが可能です。東北楽天ゴールデンイーグルスは、この優れたスタジアムを舞台に、地域コミュニティの人々の目線に立った、人々が笑顔になれる様々な取り組みを具体化し、実践していますが、それらを可能にしているのは、楽天野球団の使命であることが示されました。使命は球団の理念であり、受講生は、すべての組織構成員が共有の認識を持ち、目標の実現に向かうことの重要性を深く学ぶことができました。

 また、講義の最後には、川村朋子さんの実感を交えて、球団職員の仕事について語られ、受講生の関心に応えました。受講生からは質問が相次ぎ、あっという間の90分間でした。

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2023.06.14 education

このたび、本学部の山浦 一保教授が執筆に関わった『心理学検定 専門用語&人名辞典』が刊行されました!

『心理学検定 専門用語&人名辞典』の刊行のお報せ

このたび、本学部の山浦 一保教授が執筆に関わった『心理学検定 専門用語&人名辞典』が刊行されました[一般社団法人日本心理学諸学会連合 心理学検定局(編)/実務教育出版]。




-------執筆に関わってのメッセージ-------


心理学に興味を持った方もそうでない方も、心理学の幅広さとそのおもしろさを知るきっかけの一つにしていただきたく、読みやすくわかりやすく編集されました。専門的に学んでおられる方にとっては、心理学の重要な専門用語と研究者の人名を網羅的に調べることができ、心理学検定受検のための準備はもちろん、より深い学習をサポートする辞典として活用いただけます。

 
 心理学の基礎的な辞典としてはとてもお得な本ですので、ぜひ、みなさんの手元に置いて、心理学の世界に触れてみてください。

心理学検定(20088月~)とは、一般社団法人日本心理学諸学会連合が試験を実施する、信頼性の高い民間の検定試験です。心理学全般について広く学び、基本的な心理学の知識・能力を身につけます。この検定開始の10年後に、公認心理師試験(20189月~)が始まりました。公認心理師に必要な25科目の趣旨とかなりよく一致しています。

詳しくは、【公式】心理学検定 (jupaken.jp) をご覧ください。


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2023.06.06 education

三井不動産株式会社ソリューションパートナー本部産学連携推進部の丸山裕貴氏をお招きし、「総合デベロッパーの仕事、東京・日本橋にて推進している産業基点の街づくり」について特別講義をしていただきました。

202361日(木)、スポーツ健康科学セミナーの授業にて、三井不動産株式会社ソリューションパートナー本部産学連携推進部の丸山裕貴氏をお招きし、「総合デベロッパーの仕事東京・日本橋にて推進している産業基点の街づくり」について特別講義をしていただきました。


まず、総合デベロッパーの仕事についてお話しいただきました。総合デベロッパーは、「企画(用地取得)」「事業(商品企画・事業推進)」「営業(テナントリーシング)」「運営(施設運営・管理)」を中心に、街を構成するさまざまな不動産を幅広く手がけています。オフィスビルだけでなく、ホテル・リゾート物流施設スタジアムなどの商業施設住宅、これらの複数の用途を組み合わせた複合施設を手がけ、総合的な街づくりを行っています。特にプロスポーツチームをもつ地域では、球団企業と連携し、住民がスポーツと上手く関われるようにマネジメントする必要があります。このような点から「総合デベロッパー」はスポーツと深く関わっています。


 次に「総合デベロッパー」として働く上で大切にしていることをお話しいただきました。丸山氏は、仕事をしていく上で同僚、特に同期を大切にしているとおっしゃっていました。どんなに大変な仕事があったとしても同期が支えてくれる、そして同期が困ったときは支えるといった関係性を大事にし、今でも週末は集まりコミュニケーションを取るようにしているそうです。「自分のために努力すること」はもちろん大切ですが「他人のために努力すること」ができなければ社会で活躍することはできないと感じ、社会人として重要なことを知る良いきっかけになりました。

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 最後にスポーツ健康科学部の受講生に対して大学時代にやっておいた方が良いこと・経験しておいた方が良いことをお話しいただきました。丸山氏は大学時代フットサルサークルに所属しており、その中でチームを統括した経験が社会人としても活きているとおっしゃっていました。また、受講生に対して、「大学時代は、自分がやりたいことを全力でできる最後の期間。部活動やサークル活動、研究、授業、ボランティアなど自分がやりたいことにぜひ邁進してもらいたい。」とメッセージをいただき、大学生活を有意義に送るヒントをいただきました。ご講演ありがとうございました。

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