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読売スポーツ社会学講座
スポーツ・メガイベントをめぐる政治力学とスポーツ報道
―北京2022冬季オリンピック・パラリンピック競技大会とFIFAワールドカップカタール2022大会を題材に
本学担当教員: 金子 史弥

科目の概要
本講義は、マスメディアの領域で活躍している記者、アスリートおよび指導者・コーチ、そして学部の専任教員によるリレー講義を通じて、現在の国際的なスポーツ界に内在している、あるいはそこで浮き彫りになっている諸課題の解決に取り組む上で必要となる視点を身につけることを目的としています。具体的には、読売新聞社、報知新聞社、読売テレビと連携しながら、2022年に開催された2つのスポーツ・メガイベント(北京2022冬季オリンピック・パラリンピック競技大会とFIFAワールドカップカタール2022大会)を主な題材として、競技に関する事柄(技術、戦術など)だけでなく、メディアやグローバル企業、国際・国内競技団体、国際オリンピック委員会(IOC)、国際サッカー連盟(FIFA)等の動向、スポーツと政治(政治性)との関係など競技の範囲を越えた諸問題について社会科学的な立場から考えることを目指します。
2022年度の講師・講義テーマ(隔年開講科目/2024年度開講予定)
授業回数 | 担当者・講師 | テーマ |
---|---|---|
第1回 | 金子 史弥 立命館大学産業社会学部准教授 |
イントロダクション 「スポーツ・メガイベントの社会学」 |
第2回 | 読売新聞 | 北京2022大会取材の舞台裏(1) 「IOCと五輪」 |
第3回 | 松島 剛史 立命館大学産業社会学部准教授 |
「スポーツ・メガイベントの政治経済学」 |
第4回 | 中西 純司 立命館大学産業社会学部教授 |
「『権利ビジネス』としてのスポーツ・メガイベント」 |
第5回 | 特別ゲスト講師 | アスリート・指導者・関係者から見たスポーツ・メガイベント① |
第6回 | 権 学俊 立命館大学産業社会学部教授 |
「2002年日韓共催ワールドカップの歴史的意味と戦後日韓関係」 |
第7回 | 読売新聞 | 北京2022大会取材の舞台裏(2) 「北京冬季五輪、パラリンピックの舞台裏」 |
第8回 | 報知新聞 | 「プロ・スポーツの取材について」 |
第9回 | 読売新聞 | 報道機関におけるスポーツ事業部の役割 「市民スポーツイベント『大阪マラソン』へのかかわり方」 |
第10回 | 読売テレビ | 「スポーツ中継の実況について」 |
第11回 | 特別ゲスト講師 | アスリート・指導者・関係者から見たスポーツ・メガイベント② 「日本サッカーのこれまでとこれから」 |
第12回 | 読売テレビ | 「スポーツ放映の取り組み」 |
第13回 | 特別ゲスト講師 | アスリート・指導者・関係者から見たスポーツ・メガイベント③ |
第14回 | 読売新聞 | FIFAワールドカップカタール2022の舞台裏 「カタールW杯見聞録」 |
第15回 | 金子 史弥 立命館大学産業社会学部准教授 |
講義全体のまとめ 「今後のスポーツ・メガイベントに対する展望」 |
授業の特徴
本講義の特徴としては、読売新聞社、報知新聞社、読売テレビの関係者をゲスト講師としてお招きし、スポーツ報道の現場に関わられている方々の視点から、オリンピック・パラリンピック競技大会やFIFAワールドカップなどのスポーツ・メガイベントの現状と課題について考えようとしていることが挙げられます。また、社会とともにメディア(報道)のあり方も変わりゆく中で、「これからのスポーツ報道はどうあるべきか」といった問いに対してもアプローチすることを試みています。加えて、スポーツ界で活躍されているアスリートや指導者なども講師として登壇されるなど、アカデミックな内容だけに留まらず、実践的な内容も含んでいる点が特徴的です。
受講者へのメッセージ

本学担当教員: 金子 史弥
メディア関係者、アスリート・コーチ、大学教員など、様々な立場の方のお話を聞けるのがこの講義の大きな魅力だと思います。スポーツについて知りたい/学びたい方、オリンピック・パラリンピック競技大会やFIFAワールドカップに興味がある方だけでなく、将来メディア関係の仕事に就きたいと考えている方にとっても興味深い内容になっていると思います。ぜひ多くの方に、この貴重な講義を受講していただければと思います!