Student Success Program(SSP)ってなに?

SSP Student Missions ― SSPが学生と一緒に目指すこと ―

Student Success Program(SSP)は、学生が主体的にSSPの支援プログラムに参加することによって、以下の力を涵養し、自立した学び手として成長することを目標としています。

  1. 自らの特徴や状況を多面的に捉える力
  2. 自ら設定した目標を達成するために、学びをデザイン(創造・計画・選択)する力
  3. 他者に協力を求めながら、自ら計画を実行に移す力
  4. 自らの行動を振り返り、状況に合わせ調整・修正し、次につなげる力

※SSPには、専門の職員(SSPコーディネーター)がいます。SSPコーディネーターは、学生が上記の力を身につけるために、学生一人ひとりの目標に基づいて手法やアイディアを提供し、伴走支援を行います。

自立した学び手として成長していくSSPのサイクル

学生のニーズ・目的に合わせた多様な支援

SSPでは、多様な学生が自身のニーズや目的に合わせて支援を選択することができるよう、多様な支援を展開しています。具体的には、①HPや窓口、Campus Diary 等での支援ツールの配布、②対面やオンライン形式のセミナーによる集団支援、③先輩・仲間(SSP ピア・サポーター)のグループによる小集団支援、④SSPコーディネーターによるアセスメントや個別相談を行う個別支援で構成されています。

SSPのプログラム内容

学生が「自立した学習者」となり最大限の「成長」を遂げられるように、

①自らの強み・弱みを理解する自己理解力
②スケジュール管理やタスク管理などの自己管理力
③優先順位をつけ、選択する自己決定力を養うこと

を目指し、以下のプログラムを提供しています。

支援ツール(学びに役立つツール)の提供

SSP では、自己調整学習に欠かせないモニタリングやメタ認知能力を高めるための教材を独自に開発しています。自身の状況を「可視化」し、いつでも確認できるようにするもので、現状把握から自己理解を深めることができるよう設計しています。これを各種セミナーで活用するとともに、HPや窓口での配布、Campus Diary(立命館大学オリジナル手帳)への掲載等を通じ、学生の活用促進を行っています。

学びに役立つツールを見る

小集団支援(グループ支援)・集団支援(SSPセミナー)

学生生活の中で「気づき」や「きっかけ」を与えることで、学生がより充実した学生生活を送れるよう、集団型の支援を実施しています。昼休みなどを利用して、学生同士が相互に意見交換をする機会やSSPコーディネーターやSSPピア・サポーターからアドバイスを受ける機会を設けています。また、スチューデント・スキル(学生生活を送るための基礎スキル)やアカデミック・スキル(大学で学ぶために必要なスキル)を身につけるための各種セミナーや、SSPピア・サポーターの学生が学びのコツ等を紹介する企画も実施しています。

個別支援

個別支援コーディネート 学生生活で課題を抱えている学生に対して、SSPコーディネーターが個々の課題をインテーク(聞き取り)し、必要な支援を受けることができる諸機関(学部・学生サポートルーム・障害学生支援室等)へ引き継ぎます。また、諸機関から学生を引き継がれるケースもあります。その場合も上記同様、SSPコーディネーターが学生の課題等をインテークし、抱えている課題を明らかにしていきます。
アセスメント面談 学生個々の自己認識・自己理解を早い段階で促すきっかけとして、「学ぶための動機付け」や「学習スタイルチェック」等のアセスメント(客観的な分析)を実施しています。アセスメントにより、個々の特性を明らかにし、学生が自己理解・自己認識を深め、主体的に支援を受けるように促していくことが本支援の重要なポイントです。また、アセスメントの結果によって学生の特徴に合わせた支援を行います。学部で実施している単位僅少者への面談や課外自主活動団体での学業との両立の取り組みとも連携して、早期にSSPにつながる仕組みを構築しています。
個別相談 SSPコーディネーターやSSPピア・サポーターが学生個々の目標や計画を達成するための面談を定期的に実施します。現状の整理・可視化を行い、目標設定をしたり、振り返って次の計画を立てたりすることで、時間やタスクの管理等の力を獲得し、習慣化していくことを目指します。その他にも大学での学びや学生生活を送るために必要なスキルの紹介や提案を行うこともあります。SSPコーディネーターだけでなく、SSPピア・サポーターが担当することで、より多くの学生が相談や定期的な利用ができるように環境の整備にも取り組んでいます。

ピア・サポート

SSPでは、ピア・サポーターの学生が、充実した学生生活を送りたい学生のサポートを行っています。SSPセミナーにおいて、ワークシート(タイムマネジメント・学修行動計画等)の作成サポート、グループワークのファシリテーター等を担当しています。また、定期的にピア・サポーターによる相談会を実施し、大学生活のコツを共有する場を設けています。さらに、SSPピア・サポーターが自ら考えた、学生のニーズに沿った様々な企画を実施しています。最新の企画については、NEWSでチェックしてください。また、SSPピア・サポーターが制作した過去の支援コンテンツは「学生の学びの工夫・コツ」のページでご覧いただけます。

入学前支援

早期に合格が決まる「スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験」および「文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験」合格者を対象として、入学前プログラムを提供しています。合格が決定する秋から入学までの期間を有効に活用し、高校の学びから大学の学びへの転換をはかり、学びの動機付けや学生生活の不安を解消することを目的としています。入学前プログラムの中では様々なアセスメントを実施し、入学後の支援へと繋げています。

課外自主活動に取り組むアスリート・クリエーター学生への支援

課外自主活動に積極的に取り組むアスリート・クリエーターの学生に対しては、時間的な制約等、特有の課題に対応するため、以下の支援に重点的に取り組んでいます。

  1. アスリート・クリエーター特有の時間管理等の自己管理、目標管理等の基盤となる能力習得支援
  2. 他者への働きかけや組織で活動する、相互に学びあう、理解しあう等の社会的な能力獲得支援(組織マネジメントやリーダーシップ等)※1
  3. 学習活動を進めるにあたって必要なアカデミック・スキルの習得支援
  4. 正課・課外の学びが相互に繋がりを持つことの気づきや意識づけの機会提供
  5. 学びへの意欲を持って大学生活を計画的に過ごすためのキャリア形成支援※2

※1:リーダーシップ・組織マネジメント力の養成
活動が高度化・多様化する中で、クラブ・サークル等の団体の組織マネジメント、会計管理等、学生が集団を主体的・自律的に運営していくためには、そのための知識やスキルを習得することが必要になっています。このような力は、学生が社会に出る際に身に付けていていることが期待される能力でもあります。正課・課外において集団をまとめ運営することが期待される学生に対して、このような力を養成する研修プログラムを実施しています(年度により実施内容は異なります)。

※2:キャリア形成支援
在学期間を学びへの意欲を持って計画的に過ごすためには、できるだけ早期にキャリアイメージを具体化し、そのイメージと正課・課外の取り組みのつながりに気付くことが必要です。そのために、初年次から卒業後のキャリアを意識付けし、将来の見通しを持って大学生活を送ることができるよう支援します。将来を見据えた上で、正課での学びや課外自主活動における目標を設定し、卒業までにどのような力を身に付けるのかを明確にするための機会を提供します(年度により実施内容は異なります)。