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参加報告| Supporters’ Forum 2023 at Seijo University に参加しました!

Supporters’ Forum 2023 at Seijo University ピア参加報告
 
1118日(土)に開催されたSupporters’ Forum 2023 at Seijo UniversitySSPピア・サポーターのメンバー8名(衣笠:2名、BKC5名、OIC1名)で参加してきました!フォーラムの概要と、ここで得た私たちの学びについて報告します。
■概要
成城大学 学生サポーター団体イベント
Supporters’Forum 2023 at Seijo University and Konan University
【日時】 20231118日(土)14:0017:15 
【開催形式】対面形式(2会場ハイフレックス型) 
【参加対象】学生サポーターおよび学生サポーター団体(教職員の参観可能)
 
■当日のタイムスケジュール
14:0014:10 開会挨拶
14:1015:20 全体ワーク『もう一歩踏み込んで本音を話せる関係づくり』
講師:大井 健司 氏(アサーティブ・ジャパン理事・認定講師、外資系企業 人事)
15:2015:35 休憩
15:3517:05 学習・キャリア分科会
17:1017:15 閉会挨拶、アンケート入力
17:15~    懇親会
 
   参加報告|フォーラム全体を通して感じたこと
当日のプログラムは、成城大学内の2会場と甲南大学会場に分かれて、zoomを繋ぎ、ハイブリット形態で実施されました。ピア・サポートを取り入れている大学や高校、団体の計22団体が参加しました。私たちは甲南大学にて、関西地区の他大学でピア・サポートを行う学生とペアワークやグループワークを通して関わり、各大学のピア活動のケーススタディの報告や分析、改善策の模索といった活動を行いました。
フォーラムは、アサーションをテーマにした参加型講演と分科会の二部構成でした。分科会では、各大学が活動を行う中で生じた悩みを共有し、その中から一つを取り上げ、解決策を共に考えるグループワークを行いました。
フォーラムの全体進行は、成城大学と甲南大学でそれぞれピア・サポート活動を行っている学生が中心となって行われました。SSPピア・サポーターとして、セミナーを企画することが多かった私たちにとって、学生によるセミナーに参加する立場になったことは、新鮮であり、新たな気づきを得ることができました!
セミナー受講者として、主催者側の学生から、グループワークで議論が行き詰まった際に、方向性を示してもらう形でサポートをもらいました。受講者側の学生の視点に立って、「どの場面で」「どのような形で」サポートを必要とするのかを考える機会となりました。また、学生サポーターが日頃サポートされる学生とどのように接しているのかもうかがえました。
フォーラム全体を通して、ピア・サポーターは他大学との関わりという観点からは閉鎖的になりがちですが、今回交流する機会を持つことができ、非常に実りある時間でした。   
大学ごとに活動内容や目的の違いはありますが、活動をする中で生じる悩みには共通する点が多くあり、積極的な意見交換ができました。それらを通して、先入観を取り払い、ピア・サポートのあり方を広い視点で考えることができました。各々の学びを共有し、団体内で還元していければと思います。
報告:SSPピア・サポーター(BKC
 
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  参加報告|アサーティブ講演について
私たちは今回、本当の「コミュ力」を鍛えるためにアサーティブについて学びました。
アサーティブ講演では、アサーティブ・ジャパンの大井健司さんのお話を聞きました。アサーティブとは、「相手も自分も尊重しながら自分の気持ちを表現すること」です。講演は、「アサーティブとは何か」、「伝える、はトレーニングできる」ということなど、コミュニケーションを図る上でのポイントを伺いました。アサーティブコミュニケーションができると一歩踏み込んだ会話につながり、相手はもちろん自分を成長させる機会になります。そして、日常生活の中で様々な性格や価値観などを持つ人々との関わりで使えるちょっとしたヒントがあると言われています。
講演を聞きながら普段のコミュニケーションを振り返り、どうしたらより良い関係が構築できるかについてペアワークをしました。また、「押しの強い先輩に対して自分のアイデアを提案後、検討してもらう」という事例をもとに、グループワークも行いました。グループワークでは、講義内容を踏まえて言葉や表情で表現することの難しさを感じた一方で、アイスブレイクから始めて、本題は結論だけでなく背景まで聞くことがアサーティブな対話になるという経験もできました。主張する時には事実と問題を客観的に、より具体的に述べてから、「この状況が心配で…」や「困っている」といった言葉で感情の言語化をして心の実況中継をすることが大事だそうです。
アサーティブには以下の4つの柱があることを学んだのでご紹介します。
①誠実(相手はもちろん、自分に対しても)
②率直(簡潔に、遠回しにいうのではなく、感情を言語化)
③対等(必要以上に遠慮しない)
④自己責任(言わなかったのは自分にも責任があると認識する必要がある)
加えて、前向きに会話を終了することを心がけることで、対話の扉を開くきっかけになることを学びました。
私は、普段のコミュニケーションがアサーティブだと肯定できる点を見つけられたと同時に、率直に伝えることは苦手だと感じたのでトレーニングしたいなと思いました。
「モヤっとした時がアサーティブチャンス」。これを合言葉に皆さんも日常のコミュニケーションを楽しんでみてください!
報告:SSPピア・サポーター(OIC

 

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   参加報告|他の大学の活動内容を聞いてどう感じたか、考えたか?について
Supporters’ Forum 2023 at Seijo Universityでは、多くの大学から様々な学年、メンバーが集まっていました。それぞれの活動で支援における立場や裁量が(団体によっては大幅に)異なり、我々立命館大学SSPピアとは対照的に無償で活動している団体もあったことが印象に残りました。参加するまでは、SSPピアの支援のあり方が当たり前と思っていましたが、どうやらそうでもなく、それぞれの状況や立場によってそれぞれの支援の仕方が変わってくると考えました。このように多様な団体のメンバーが集まった一方で、共通する悩みや困難も共有することができました。例えば、「支援を届けたい層にアプローチできていない」「活動のターゲットへの包括力が充分でない/網羅性が低い」「団体内の活動に対する意欲の差」などです。メンバーと意見交換をすることが自身を省みるきっかけになったり、他団体・大学の参加者との間に仲間意識が芽生えたりして、これこそピアの励まし合って学んでいくスタイルなのだと感じました。Supporters’ Forum 2023 at Seijo University最高!来年も参加して、フォーラムも、ピアも盛り上げていきましょう!
報告:SSPピア・サポーター(衣笠)
 

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   参加報告|悩み相談(SSPピア・サポートの悩み、他大学の活動の悩み)について
この項目では、参加したピアそれぞれから各グループでの議論を報告してもらいます。
 
グループ1
SSPピア・サポートの悩みとしては、支援のアクセシビリティについて、話題を取り上げました。課外活動と単位取得の両立が難しい、私生活で問題に直面しているなど、大学を休学・退学するリスクを抱えている学生は少なくありません。そういった学生さんは、そもそも大学に来ること自体に困難を抱えています。
グループでは、広範で包括的な支援を行っていくには、どうすればいいかを話し合いました。支援やサポートへのアクセシビリティを上げるために、①予約のハードルを下げる②授業担当者への周知と学生紹介の協力③参加しやすい雰囲気作り④テスト期間や大学暦に合わせた適切な時期での広報といった案がでました。
グループには、大学や学年はもちろん、従事している活動内容も様々なメンバーが集まり、普段考えつかないようなアイデアや経験を共有できました。大変刺激的な会となりました。
 
グループ2
グループ2では、同じ団体内のメンバー同士の交流が充実しておらず、それが原因で仕事するうえでの精神的安全性が担保されていないということについて話しました。今回のサポーターズフォーラムの前半ではアサーティブコミュニケーションを用いて「1歩踏み込んだ対話」を実現することがテーマにありましたが、まさにこれは自分達が直面している問題に大きく関わることだと思いました。つまり、いかに1歩踏み込んだコミュニケーションを可能にするかがこの課題に対して考えるポイントだと思いました。グループでは、それを中心に活動する中でどのような環境が好ましいか話し合い、短い時間だったので満足できるまでではありませんでしたが、それぞれの所属団体の実態や特性も加味して具体的な話ができたと感じます。
 
グループ3
私たちの悩みは、組織内のモチベーションの差から生まれる業務量の偏りです。便利ではあるもののオンラインでのMTGや文字だけのやりとりに頼っていては改善されないので、直接会う機会を増やし、仕事仲間よりも少し柔和な関係を目指すことで心理的安全性を担保することができて、業務にも良い影響を及ぼすと考えます。
他大学の活動では、本当に支援を必要としている人に届いていないように感じることが悩みとして挙げられていました。受動的な姿勢だけでなく、SNSなどの能動的な発信と支援団体同士の協力をすることで、相談者も求めている支援にたどり着くことができるため有効なアプローチとなるではないかと感じました。
 
グループ4
分科会では、他大学の方と団体の悩みを共有し、その改善方法について話し合いました。参加していて興味深かったのが、団体の活動内容が大学によって異なっているにも関わらず、共感できる悩みが多かったことです。中には私たちと全く同じ悩みを抱えている団体もありました。具体的な悩みとしては、「団体の認知度が低い」、「個人間でモチベーションに差がある」といったものがありました。
改善方法の話し合いでは、モチベーションを高めるために「個人の活動内容を可視化する」という意見があり、自分では考えつかないものだったのでとても勉強になりましたし、良い刺激をもらうことができたと思います。今回のサポーターズフォーラムで得た学びは、今後のSSP活動に活かしていきたいと思います。
 
グループ5
分科会では私たちの悩みである「認知度が低い」ことについて話し合いました。
学生におけるピア・サポート団体の必要性や認知度は大学によって異なり、中には授業と連携しており、先生が利用を推奨する大学もあることを知りました。しかし、ピア・サポート団体は基本的には学生に認知してもらえない限りは利用してもらえないため、こちら側からのアプローチの仕方が分科会での議論の中心になりました。SNSでの広報は勿論、気軽に匿名での質問募集やメッセージなどができ、それがきっかけで実際に団体に足を運ぶことにつながることを知り、今後は一方的な告知だけでなく、より双方向のやりとりが出来るといいなと思いました!
また、ピア・サポートは自主的な活動だからこそ、メンバーによって活動に対する熱量に差があることについて悩む大学もありました。たまにはチーム内の結束力を上げるためにメンバー同士で遊んだり、ご飯を食べたりすることも効果的であると感じました。チームワークの向上は活動を円滑にするだけでなく、団体が魅力的に映り、新たなピア・サポーター志願者数増加につながり、ひいてはピア・サポート活動の充実に繋がると考えました!
 
グループ6
分科会で私が参加したグループでは、活動内容がうまく周知できていないために学生からの認知度が低いことが各大学の活動の中での課題として挙げられました。短時間での議論でしたが、新歓の時期に広報に力を入れたり、活動紹介動画を学内で放送したり、他大学で実際に行っている広報方法を元にした改善策を見つけることができました。
フォーラムを通して、他大学で同じような活動をしている学生と意見交換できたことが新鮮でした。議論で得られたアイデアの実現には時間がかかるかもしれませんが、SSPピア・サポーターの活動をさらに多くの方に届けるために新たなアプローチ方法として取り入れていきたいと思っています!
 
グループ:7
私たちSSPの悩みは認知度やイベント参加率を上げたいという悩みを共有しました。驚くことにこの悩みはどの大学でも共通の悩みでした。各大学の広報の成功、失敗の経験談をもとに様々な広報方法を模索しました。他大学の人たちが集まっているからか、様々な視点から自分では思いつかないようなアイデアが出て、非常に参考になりました。
また、他大学の2つは活動チーム全体の意識を高めたいという悩みも挙がりました。実際、私たちがやっていること(例えば、メッセージにリアクションをつけてもらうなど)を共有すると参考にしていただけました!
他大学と一緒に解決策の成功例やアイデアを多く考え、視野の広がる非常に充実した一日でした!立命館大学だけでなく、他大学の学生と交流することが非常に重要だと感じたので、他大学とのつながりも大切に活動していきたいです。
 
グループ8
SSPピア・サポーターとして、「団体の認知度が低く、セミナー等のイベント参加者数が少ない」ということを悩みとして、他団体に共有しました。また、各団体の中で、活動内容や目的に多少の違いは見られたものの、悩みや活動目標には共通点が多く、大学の垣根を越えて仲間がいることに気づきました☆
 私が参加したグループには、4つの団体から学生が集まりましたが、大きく2種類の課題「内部への働きかけ」と「外部への働きかけ」に類別することができました◎
前者では、団体のメンバー間に活動に対するモチベーションの差があり、特定の人に仕事が偏ってしまう事例が挙げられました。後者では、私たちの悩みのように、ピア・サポーターとしての役割を十分に果たしているとは言い難い現状が共有されました。各団体は上記のいずれかの状態に当てはまったことから、お互いに解決のヒントを共有する場となりました。
団体の組織構造や大学の環境設備など、変えることのできない点はありますが、各々の団体の形に合わせてここで得たヒントを活かし、今後の活動に取り組んでいきたいと思います!
 
全体を通して各団体の活動内容は大学によって異なっているにもかかわらず、悩みや目標は共通するという気づきがありました。主な悩みとしては「認知度が低くイベントや活動の周知が困難」ということや「団体内でも個人によって活動に対する熱量に差があり仕事の偏りが起こってしまう」ということが挙げられました。各グループでそんな悩みを共有しアイデアを交換し合うとともに、実際のSNSをはじめとした広報方法を共有したり、講演で学んだアサーティブコミュニケーションを用いた組織づくりや仲間づくりにまで議論を発展させたりしながら、それぞれが視野を広げることができました。 


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以上が「Supporters’ Forum 2023 at Seijo University」参加報告になります。最後になりましたが、フォーラム関係者の皆様、貴重な学びの機会を設けていただきありがとうございました!

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フォーラム参加および報告書作成ビア一覧
衣笠:オカピ、にーやま
OIC:かこ
BKC:だいちゃん、とまっちゃん、なかむー、なっちゃん、ひとみん


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