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参加報告|「ピア集合研修、Peer Supporters’ Meeting」に参加しました!

2024920日(金)、大阪いばらきキャンパスにて、ピア研修およびPeer Supporters’ Meeting が開催されました。

work okapi


午前は、3キャンパス合同のSSPピア集合研修が開催され、SSPピア・サポーター35名が参加し、アイスブレイクなどを通してピア・サポーター間の交流が行われました。

その後、グループに分かれて、SSPオフィシャルインスタグラム(@ritsumeikan_ssp)を活用した企画を考えました。

授業のモチベーションが下がり気味の学生をターゲットにした「一緒に頑張ろう!単位取得ライブ」配信企画や、インスタグラムのストーリー機能を用いて頑張るキッカケをつくる「毎日応援!ストーリー #おれがついてるぜ」、一人暮らしの学生に向けて献立を紹介する「#立命生のソウルフード」。学生生活に役立つ有意義な情報を共有したいという思いから、学生の視点に沿ったユニークな企画案が数多く集まりました。 同じ学生の目線からサポートを行うという点を意識して、身近でユニークな企画を立案できるよう意見を出し合いました。提案されたアイデアをしっかり形にできるように取り組んでいきたいです!

yamada mai

午後は、SSPのみならず学内のピア・サポート団体に所属する学生と教職員が参加したPeer Supporters Meetingが開催されました。

まずは、関西大学の山田剛史先生による講演「ピア活動・チーム作りに必要な心理的安全性」を聴きました。現代は青年にとって“超不安社会”であり、その上で、チーム内で非難される不安を感じることなく自分の意見を伝えたり、実現したりすることができる心理的安全性が大切であると学びました。

講演では匿名の状態でリアルタイムで意見や感想を共有できるツールが活用されており、私たちが積極的に参加できるような工夫がなされていました。皆の前で意見や感想を発表するのは恥ずかしいという学生でも、チャット感覚で共有できたので、自分の考えを共有するハードルが下がったように感じました。講演の冒頭で、「チーム内で自分の意見を伝えることができているか?」を4段階で評価するミニワークがありました。「自分の意見を伝えることができている」と答えた人数が最も多かった一方で、「あまり伝えられていない」と答えるピアも3分の1ほどいました。自分の意見を言い出すことが恥ずかしかったり、意見の衝突を恐れて周囲に合わせていたりするピアもいたようでした。

また、チームのパフォーマンスを最大化するためには、チームメイト同士が意見を伝え合うことができる関係性の構築が不可欠だというお話がありました。しかし、仲が良すぎるとかえって効率や質が低下し、パフォーマンスの向上に繋がらないこともあるという指摘がありました。

この結果から、私たちのピア活動ではチームとしての成果を高めるために互いに意見を伝え合う関係性ができているのか、改めて振り返るきっかけになりました。そのうえで、皆が意見を話しやすくするためにどのような声かけや雰囲気作りができるのか、考えながら研修を進めることにしました。

 

山田先生の講演を受け、えんたくん(1枚の円形ダンボールをひざの上に載せ、自由に書き込んでコミュニケーションを図るアイテム)を活用し、2つのグループワークを行いました。グループワークにおいても、話し合いを円滑に進めるためのファシリテーター役を配置して、ファシリテーターは意見を引き出すために、ポジティブな声掛けや相槌などメンバーに対して安心感を与える姿勢を心掛けました。

1つ目のグループワークでは自分のピア団体での活動について紹介し合いました。立命館大学にはSSP以外にもESや学部自治会、LS、オリターなど多くのピア活動団体があり、それぞれが「誰かの役に立ちたい」、「活動を通して、笑顔になってもらいたい」など共通のやりがいを持って活動しているのがとても印象的でした。また、活動内容は異なりますが、それぞれの団体がいくつかの共通の悩み, つまずきを抱えており、各メンバーがその解決方法を共有しました。活動内容が違うからこそ、自分たちが見えなかった視点での解決方法があり、多くの学びある時間を過ごすことができました。

2つ目のグループワークではピアの存在意義について考察し、発表しました。今日の社会ではAIやインターネットを使って、答えを導き出すことができます。その中で、AIにはできない私たちピア・サポーターの強みである同じ経験をしたからこその共感力の高さや優しさ、親しみやすさなどのスキルの重要性を意識し、深く考察しました。そのような存在意義をえんたくんにまとめ発表しました。

えんたくん2 えんたくん

イラストや付箋を活用し、グループで話し合ったことをわかりやすくまとめたえんたくんを掲げながら、ピアの存在意義について発表を行いました。

(なかむー)のグループではまず、メンバー全員で思いついた存在意義を付箋に書き出しました。そして、書き出した付箋を「安心提供」「同じ視点からのサポート」「学生生活をもっと豊かに」「伴走者」の4つに分類しました。 山田先生の講義直後のワークだったため、自然に傾聴の姿勢を保ち、発表者は臆することなく自由に意見を共有することができました。

フィードバックを交わす過程では、自分のグループにはなかった新たな視点や気づきを得ることができ、より一層学びを深めることのできた時間となりました。

発表後はそれぞれのグループに戻り、研修で学んだことを振り返ったり、メンバーにお礼のメッセージをプレゼントしました。短い時間でしたが、自分もグループの一員として活動できたという繋がりを感じる、心温まる研修でした。

集合研修@OIC

振り返りアンケートでは「学んだことを実践する場面が多く成長に繋がった」「アクティブに頭を使って活動し続ける時間が確保されていた」などといった、満足度の高い声が多く寄せられました。私自身も参加者の立場で、同様に非常に充実した時間を過ごすことができました。特に、自分の考えを積極的にアウトプットする場面が多く、個人的な成長に大きく寄与したと感じています。

今回の研修を通して、私たちはメンバー同士のコミュニケーションの大切さの重要性を理解することができました。他キャンパスや他団体のピア・サポーターとの交流を通じて、自分たちの活動を客観的に見つめ直す機会にもなりました。到達目標であった「学生同士で学び合うきっかけ作り」と「主体的な成長ができるチーム形成」は十分に達成できたと感じています。

特に、山田先生の講演で学んだ内容をもとに、自分たちの団体の内でもお互いに意見を出しやすい雰囲気を作っていきたいと思います。これにより、メンバー間のコミュニケーションがより円滑になり、学生生活を支えるピア活動を一層充実させていけると確信しています。

 

執筆者:グループ8(ぐし、ヨンミン、りりか、ひとみん、なかむー)

 

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