最新情報What’s New

参加報告| ぴあのわ2024 in大阪 @大阪経済大学に参加しました!

ぴあのわ2024 in大阪 @大阪経済大学 ピア参加報告

 

 112()113()に開催されたぴあのわ2024 in大阪にSSPピア・サポーターのメンバー3名(衣笠:1名、BKC2名)で参加してきました!研修の概要と、ここで得た私たちの学びについて報告します。

 

■概容

全国大学ピアサポーター合同研修大会「ぴあのわ2024in大阪」

幹事校:大阪経済大学

日時:2024112()3()

1日目: 13:00~20:00  2日目: 9:30~13:00

開催場所: 大阪経済大学 大隅キャンパス

研修テーマ:「ええやん!! ~ホスピタリティとピア・サポート精神~

研修目標: 他大学のピアサポーターと交流し、様々なピアサポートについて学ぶ

到達目標:

1)他大学のピアサポート活動を知り、自大学ピアサポート活動の違いを理解することができる。

2)他大学のピアサポーターと交流して、価値観の違いや他者理解をすることができる。

3)研修大会を通して、習得した知識を今後の活動に活かしていくことができる。

 

■当日のタイムスケジュール

1日目 112日】

12:3013:00   受付(D館)

13:0013:30       開会式

13:3014:00       アイスブレイク

14:1515:15       分科会(教職員セッション)

15:3016:30       分科会(学生セッション1)

16:4517:45       分科会(学生セッション2)

18:0020:00       情報交換会

 

2日目 113日】

9:009:30           各大学によるポスター発表(活動報告会)準備

9:3011:30         各大学によるポスター発表(活動報告会)本番

11:3012:30       リフレクション

12:4013:00       閉会式

 

 

①参加報告|分科会セッション、ワークショップ

 1日目は分科会と学生によるワークショップが開催され、各自計3つの企画に参加しました。 9つの分科会から1つ、8つのワークショップから2つを選んで参加する形でした。 

 

・アンコンシャス・バイアスを知っていますか  鴨谷 香先生(大阪経済大学) 

こちらの分科会では、アンコンシャス・バイアスについて学びました。アンコンシャス・バイアスとは無意識の内に起こる偏見のことを指しており、具体的な例としては「大阪のおばちゃん」と聞くと、「アメちゃんをよく持っている」ように思うといったものがあります。はじめにアンコンシャス・バイアスに関するレクチャーがあった後、実際に起こりうるケースに対して、なぜ起こってしまったのか、どのように対応するべきかを5人程度のグループで話し合いました。話し合いの中では、偏見が起こってしまっている背景を考えてみたり、発言の根拠を考えてみたりすることで、理解を深めることが出来たと思います。特に印象に残っていることとしては、アンコンシャス・バイアスとの向き合い方についてです。私は、そもそも偏見自体抱いてはいけないと思っていました。しかし、そうではなく、アンコンシャス・バイアスは誰しも持っていることだと学びました。また、それ自体が悪いわけではなく、使い方が最も重要であると知り、非常にハッとさせられました…。アンコンシャス・バイアスは起こってしまうものだと受け入れた上で、コミュニケーションに活かしていくというこの考えを学ぶことが出来たのは、今後活動していく上で大きな糧になったと感じました。  報告者:(BKC)だいちゃん

 

・みんなで深めよう!考える力  愛媛大学スチューデント・キャンパス・ボランティア(SCV 

こちらのワークショップではリフレーミングについて学びました。リフレーミングとは、物事の枠組みを変え、違う視点から見ることを意味します。例としては、プロジェクトがうまくいかなかった時、「失敗してしまった」というマイナスな感情を「今後成功するための学びを得ることができた」という風に違う視点から捉えてみるといった感じです。企画の中では、他大学の方と交流しながら自分をリフレーミングしてもらう機会があり、自分の直したい点をポジティブに捉えることが出来たと思います。具体的には、周囲のことを考えるとよく思い詰めてしまうということを話していたのですが、それは、周囲に思いやりがあって、優しさがあるからだという言葉を貰うことが出来ました。こういった言葉をもらって素直に嬉しく感じると同時にリフレーミングを身に付けることができれば、自分を認めてあげることにもつながるのではないかと思いました。自分の嫌な部分に目が向くと気持ちが落ちてしまいがちですが、見方を変えて受け入れることができれば、前向きな気持ちで物事に取り組んでいけると思います。この学びは今回で終わらせることなく、継続的に活用していきたいと思いました! 報告者:(BKC)だいちゃん

 

・ピア・サポートのための組織とは?  東京大学ピア・サポーター 

こちらのワークショップでは、KPT法というフレームワークを用いて、自分たちに合ったやり方を探すために所属団体の活動を振り返りました。まず、KPT法についてですが、 

KKeepの略で、強み、成果が出ているから継続したいこと 
PはProblemの略で、課題、問題があるためにこれから解決したいこと 
TはTryの略で、発展のために取り組むこと 

という内訳になっています。 

また、ワークショップの中では、この他に+AAssess)も行い、現実的評価、実現可能性やリソースについて考えました。KPについては、自分たちで記載し、Tと+Aは他大学の方から意見を貰いながら考えるという形でした。私は自団体の課題として、活動上のマニュアルが十分に整備されていないということを書きました。この課題に対して、他団体の方からは、 

・マニュアル作成班を設置する。 
・定例ミーティング以外の時間でまとまった時間を確保し、その時に一気にマニュアルを作ってしまう。 

といったアイデアを貰うことができました。普段、他団体の方から自団体に対して、意見を貰うという機会はあまりないので、自分たちが考えていなかった観点が見つかり視野が広がった時間でした。また、今回KPT法という振り返りのフレームワークに触れることができたわけですが、フレームワークを上手く活用することで、振り返りの質を向上させることができると実感しました。そのため、今後活動内で何か振り返りを行う際には、KPT法をはじめとした様々なフレームワークを導入してみたいと思いました。 報告者:(BKC)だいちゃん

 

・伴走型自立支援(アカンパニメント)の実践~大学生の支援から~ 鎌田雅子先生(大阪経済大学)野間川内一樹(岡山理科大学) 

 こちらの分科会では、伴走型自立支援(アカンパニメント)について学びました。伴走型自立支援(アカンパニメント)は自己理解を促し、本人の気づきを引き出すことを目的としたサポートです。このセッションを聞くまで、相談に来る学生に対して、「こうした方がいいよ」と自分から答えを提示してしまうことがありました。しかし一番重要視しなければならないことは、相談に来た学生が次に自分自身で解決できるようになることで、そのためにはただ答えを提示するのではなく一緒に考えることが最も適切であると学びました。

 また、相談に乗る姿勢についても教わりました。緊張していると、相談したいことを躊躇してしまいます。そのため、相談に乗るときは緊張を和らげることが重要で、特に印象に残っていることは傾聴の姿勢についてです。話を聞くときは急かさずに最後まで聞くことやポジティブな言葉を使う、相槌を打つことで相手のこころを開きやすくすることができるということを具体的な事例を通して学ぶことができました。
私たちSSPは定期的に相談会を開催しているので、「一緒に考える」や「傾聴の姿勢」を意識して、今回得た学びを相談会に積極的に取り入れようと考えています。 報告者:(BKC)なかむー

 

・人間関係づくりのピア・サポート体験プログラム 親和ピア・サポート研究会

こちらのワークショップでは、親和女子大学の親和ピア・サポート研究会による3種類のアイスブレイク(すごろくトーキング, 心のチューニング, みんなでピンポン)を体験しました。初対面の学生たちとの交流は緊張しましたが、アイスブレイクを通して、心の距離がぐっと縮まりました。特に印象的だったアイスブレイクは「みんなでピンポン」です。4人で布の4隅を持ち、その上でボールをバウンドさせ、回数を競うというアイスブレイクでした。ハイスコアを目指すためには、メンバー全員で息を合わせる必要があったので、自然と一体感が生まれました。
 私は今まで、ただ緊張を緩和させるためにアイスブレイクを行うものであると考えていました。しかし、この体験プログラムを通して、アイスブレイクは、緊張緩和だけではなく、チームの団結力や信頼関係を構築することができる力があると学びました。これから、グループワークを行う企画を開催する際には、アイスブレイクにも力を入れ、参加者の団結や信頼関係を最初に作り出し、企画を盛り上げることが出来るように工夫していきたいと思います。 報告者:(BKC)なかむー

2411ぴあのわ01 2411ぴあのわ02

②参加報告|ポスターセッション

 ポスターセッションでは、各団体がそれぞれの活動などをまとめたポスターを展示し、ポスターの発表者は他大学のピア・サポーターに説明を行い、残りのメンバーは自由に会場を回って他団体の活動紹介や活動の課題・成果などを聴くという形式で行われました。私は、発表やポスターの制作を通じて、立命館大学SSPの全体像に対する理解をより深めることが出来たとともに自分が所属していないキャンパスの活動の詳細も得ることができました。

 また、他団体の発表を聴く中で、それぞれの団体の活動内容や価値・魅力を知り、一言でピアといっても活動目的が違っていたり運営の仕方が異なっていたりと実に多用なものがあるのだと感心しました。他方で、立命館大学SSPも含めて多くの団体が「認知度の低さ」という似通った課題に直面していることもわかり、ポスターセッションでは各団体の取り組みや課題、その課題についてのアプローチなど多くのことを学べました。そして、それを互いに評価し合うことで、自分だけでは思いつかなかった発想や視点が生まれ、多くのピアが集まるということの意義を感じることができました。報告者:(衣笠)オカピ

2411ぴあのわ03 2411ぴあのわ04 2411ぴあのわ05

③参加報告|全体を通して得た学びを今後の活動にどう活かすのか 

まずは、今回学んだことを企画に参加できなかったピア・サポーターに伝えることから始めたいと考えています。分科会やワークショップの内容や他団体との交流を通じて気づいたこと、取り入れられることなど情報を共有していくことで、活動の質の向上につながれば嬉しく思います。ただ、一度伝えただけではなかなか浸透しづらいのではないかと思うので、定期的に思い出してもらえるように継続的に伝えていければと思っています。後は、学んだことを実践にきちんとつなげていきたいと考えています。今回インプットしたことをアウトプットせずに終わるのは本当にもったいないと思うので、相談会やピア・サポーター企画など、活動の中で学びを活かせる場面があれば積極的にトライしていきたいと思います! 報告者:(BKC)だいちゃん 

  今回のぴわのわ参加では、主に分科会・ワークショップの参加とポスターセッションという2つの活動を行いました。その他にも、立食パーティースタイルでカジュアルに他団体のピアと交流する情報交換会やぴあのわ参加における自身の目標達成度を共有するリフレクションなど、非常に有意義な時間を過ごすことができました。このような有意義な時間を経験ができた理由の1つに、全ての参加者がピア・サポーターであったことが挙げられます。互いに支え合い、励まし合えるといった関係性が本イベントの成功度に大きく寄与し、私にとってピア活動の価値やピア同士の関りの重要さを再認識する機会になりました。このことから今後の自団体での活動においても、サポートの対象者のみでなく、同じピアとして関わるサポーターとの関係性も大切にして協働していくことが必要だと強く感じました。報告者:(衣笠)オカピ

2411ぴあのわ06

 以上が「ぴあのわ2024 in大阪」参加報告になります。最後になりましたが、ぴあのわ関係者の皆様、貴重な学びの機会を設けていただきありがとうございました!

2411ぴあのわ07 2411ぴあのわ08

 

----------------------------------------------------------------

研修参加および報告書作成ビア一覧

衣笠:オカピ

BKC:だいちゃん、なかむー

 

  • HOME
  • NEWS
  • 参加報告| ぴあのわ2024 in大阪 @大阪経済大学に参加しました!