私達衣笠キャンパスのSSPピア・サポーターは、2025年2月14日(10:00~11:30)に「十人十色のリアル就活ストーリー:『やって良かった』、『失敗』から見えた就活の本質」をオンラインで開催しました。本企画では、これから本格的に進路について考え出す2・3回生に向けて、民間就職に進路決定をした4回生1名と、現在就職活動中の3回生1名が、就活を中心に様々な体験談を共有しました。また、別の4回生ピアからは自身の就職活動を振り返るスライド資料の提供があったほか、司会を務めた3回生ピアからワーキングホリデーで海外渡航を決めた背景などが語られ、ひとり一人異なる進路のありかたを参加者一体となって考える機会となりました。
SSPピア・サポーターは、単なる就職活動のHow Toを一方的に伝えるようなものではなく、様々な就職活動のプロセスがある中で、自分なりの「納得」をどのように得られるのかを、参加者と一緒に考える機会を作りたいと本企画の準備を重ねてきました。
当日は、Mentimeterというプラットフォーム(質問に対する参加者の回答や反応を可視的にリアルタイム共有できるツール)を用いて進めました。まずは、参加者の回生や企画に対する参加動機・就職活動への悩みについて相互的なやり取りをした後、登壇者ピアは「3・4回生のときの過ごし方」や「就職活動でやっておいて良かったこと・想定外だったこと」などを発表しました。続けて、発表に対する参加者から感想や質問を募り、それに対して登壇者や司会、さらには他のピアも交えながらお互いの経験や考えを共有しました。実際に頂いた質問としては、ES(エントリーシート)の書き方やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)はどのように作るのが良いかといったものから、就職活動における資格取得のメリットや業界選びの基準などがありました。また、当日の参加者の中には、進路を公務員か民間就職かに決めかねている人もおり、公務員志望の3回生ピアが急遽質問に答えるといった形で、出来る限り多くの質問に対応しました。さらに、ワーキングホリデーについての質問もあり、司会者が自身の体験を踏まえて、意思決定に至る各段階での悩みやその背景を伝えました。
本企画には、合計で16名の参加がありました。参加者アンケートでは、Mentimeterを用いた45分間の質疑応答に対する評価が高く、「概ね満足した」(6人)・「非常に満足した」(3人)という回答を得ることができました。キャリアセンターやエージェントとは異なり、学生、就活生という同じ立場から、悩みをシェアしたり共感したりする姿勢が評価されたと考えられます。このように、本企画が就職活動を始める、あるいは進めている学生にとって有意義なものになっただけでなく、企画を運営したSSPピア・サポーターにとっても、自身のキャリア観を見つめ直す良い機会になりました。
その一方で、企画の準備段階でピア同士のコミュニケーションに課題がありました。具体的には、定例ミーティングの参加人数が乏しくて意思決定が遅れただけでなく、メンバー間での役割分担もあいまいで、企画イメージのすり合わせを十分に行うことができませんでした。「十人十色」というテーマを十分に深めるには、リハーサルを含め、全体的に準備不足だったといえます。今回の経験を踏まえて、ピア同士が頼り合う関係、環境を築き、今後の活動に活かしていきたいと思います。
今後も進路に関する不安や疑問を学生同士で考えながら、自分の納得のいく前向きな進路選択ができるような企画を実施していきたいと思います。随時ホームページやmanaba+R、X(Twitter)、Instagramでの発信をチェックしてみてくださいね!本企画に参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
(報告:SSPピア・サポーター(衣笠)おかピ、さき、りりか、れな)