2019年に初めて公式戦に登場した京都両洋高校。
試合を経るごとに力を増し、スピードのあるランプレーが特徴。
前節で同志社国際に敗北を喫し、全国大会へ望みを繋ぐこの試合に込める思いは強い。
高校アメフトで「絶対」などということは無い。
勝利への思いの強さが、勝敗を左右する。
立命館宇治パンサーズのメンバーひとりひとりが冷静に役割を理解し、熱くプレーができるかが試される。
試合は立命館宇治のレシーブから開始。立命館宇治オフェンスはラン、パスを試すが前進できず、パントを選択。
京都両洋はパントをファンブルし、押さえた立命館宇治が再びオフェンス。
流れを掴んだかに思えたが、ゴール目前で今度は立命館宇治がランプレー中にファンブル。
第1Qは双方得点に至らず。激しい攻防が繰り広げられる。
第2Q中盤を過ぎ、立命館宇治オフェンスは、パスプレーを成功させタッチダウンを得て、先制点。
その後、京都両洋の攻撃を封じ、前半残り時間僅かで攻撃権を得たオフェンスはパスからゴール前1ヤードまで達するも、
フィールドゴールがゴールポストに弾かれ失敗。前半を7-0で折り返す。
後半は両洋のオフェンスから開始。立命館宇治ディフェンスが両洋の攻撃を封じて、オフェンスへ。
左右を大きく使ったプレーでファーストダウンを重ねてタッチダウンで追加点を得て引き離す。
しかし、両洋は粘り強く戦う。4thダウンパントで後逸したボールを持って走ってファーストダウン。
ロングパスでインターフェアを得て前進。最後は中央を突破されゴールラインを越えられる。
この失点で13-6とワンポゼッション差に。
最後まで、双方が己が勝利を信じ、緊迫したプレーが続く。
その後、得点は動くことなく、立命館宇治が時間を使い切って勝利を確定した。