2004年7月31日、立命館宇治高校パンサーズと早稲田大学高等学院ベアーズの第一回定期戦が日本体育大学深沢グランドにて行なわれました。この定期戦はアメリカンフットボールというスポーツを通して、両校の交流を深め、日本を背負う若者の健全な成長を願うという目的において行なわれることになったものです。第一回の今回は東京を会場に実現しました。

試合に先立ちセレモニーでは第一回の定期戦を記念してペナントの交換が行なわれました。

TEAM
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
立命館宇治高等学校
0
0
7
7
14
早稲田高等学院
0
2
0
0
2

試合は前半、早稲田がランプレーを効果的に用いて上手にゲームをリードします。パンサーズは攻撃が続かず苦戦状態。第二クォータでパントにより立命館のゴールぎりぎりの好位置をキープし、立命館オフェンスの虚をつきセフティーを獲得して、2対0と先制します。後半にはいると、相手ディフェンスに対応しはじめたパンサーズがパスを成功させはじめ、それに乗じる形でランプレーも伸びていきタッチダウンを2つ獲得して、なんとか逆点することができました。試合は終始、力が拮抗する状態がつづき、試合としては面白い展開でした。

試合が終われば、仲のいい友人。たがいに握手をし、とても、昨日知り合ったばかりとは思えません。制服やシャツの交換をしたりと短い時間ではありましたが、確かな友情が芽生えていることを実感しました。「スポーツという健全な競争」は交流の輪をひろげるための本当に有効な方法であることを両校の選手たちに今回改めて教えられた感じがします。


この試合の前日7月30日には早稲田大学大隈ガーデンハウスでレセプションが行なわれ、この定期戦の意義や目的が確認され、また両校の生徒の交流が行なわれました。キャプテンによる試合に向けての抱負や両校の応援歌、校歌の披露などエールが交換されました。


感謝

立命館宇治の生徒たちは口々に「東京に来てよかった」「本当に良かった」と言います。「先生、ほんとうに感謝します」と改まって言いにくる生徒までいました。今回はじまったこの定期戦が両校の教育に果たす役割の大きいことは疑う余地もありません。このような素晴らしい体験を企画いただいた、早稲田大学高等学院の関係者の皆様と、最高の人工芝のグランドを提供いただいた日本体育大学、グランド準備をしていただいた日本体育大学アメリカンフットボール部のみなさまに心より感謝申し上げます。

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