■ 第10回 日本中学生アメリカンフットボール選手権 決勝
中学パンサーズ、シーガルズに逆転を許し、準優勝
JH Panthers Come Up Short to Seagulls, Finish Runner-Up
2024年1月8日(月)川崎第10回日本中学生アメリカンフットボール選手権決勝戦が富士通スタジアムを会場に開催され、関西中学トーナメントを勝ち上がった立命館宇治中学パンサーズは関東代表のオービックシーガルズジュニアと対戦。4Qを終えて、21対21と同点、オーバータイムとなりました。敵陣15ydからのタイブレーク2回の末28-34で立命館宇治中学パンサーズは惜しくも優勝を逃しました。最も長くフットボールを続けてきた中学3年生はこれにて引退となります。選手たちの精一杯の奮闘で勝ち得た準優勝に観客席に駆けつけてくれた保護者・卒業生はねぎらいの拍手が送られました。
Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT1 | OT2 | Total |
立命館宇治中学 Panthers | 7 | 7 | 0 | 7 | 7 | 0 | 28 |
OBIC SEAGULLS JUNIOR | 0 | 0 | 7 | 14 | 7 | 6 | 34 |
試合は立命館宇治の攻撃からスタート。第一シリーズを敵陣38Yまで進み、パンとで敵陣15Yまで押し込む。シーガルズのオフェンスは3アンドアウトでフィール中央から再び攻撃。パスを次々に決めて敵陣に攻め込み、要所をランで中央を切り裂き、ゴール前5Yからタッチダウンパスを成功させ、7点を先制する。シーガルズの攻撃はディフェンスラインの壁が圧をかけて、パントをブロックして敵陣からの攻撃で流れを掴む。敵陣25Yからの立命館宇治の攻撃。敵陣15Yまで進み、フィールドゴールを成功させ3点を追加して10-0。シーガルズの攻撃は3アンドアウト。パントがショートして敵陣30Yから立命館宇治の攻撃。パスとランでゴール前2Yまで進みギャンブルを試みるも阻止される。シーガルズの攻撃はゴールエリアでボールを喪失しセフティー、12-0とさらにリードを広げる。この後の立命館宇治の攻撃はシーガルズの対応によりパントキック。このキックを、敵陣ゴール前3Yで押さえる。オービックはここで自陣3Yからの攻撃だが、ゴールエリア内でのオプションプレーに立命館宇治がタッチで再びセフテイが成立。14-0と2ポゼッション差となり前半が終了する。
後半はシーガルズのリターンから始まる。このリターンがビッグリターンで立命館陣地33Yまで攻め込まれる。ここからパスを通され7点を奪われる。14-7と猛追される。立命館宇治の攻撃はロングパスを通して敵陣18Yまで一気に到達。QBキープでゴール前9Yまで進むも、シーガルズのプレッシャーにフィールドゴールを試みるも失敗。得点は動かず。14-7。シーガルズオフェンスはパスを中心とする攻撃に切り替え前進を重ね、4thダウンギャンブルを試み、ゴールを狙うも、立命館宇治ディフェンスがこれを止めて、自陣36Yからの立命館宇治からの攻撃は3アンドアウト、敵陣9Yへボールを動かす。すでに第4Qで7点を追うシーガルズオフェンスはパス中心の攻撃になり、ロングパスが成功し、タッチダウンを奪われる。14-14とゲームが振り出しにもどる。残り6分12秒。キックリターンでフィールド中央まで進む。シーガルズディフェンスの圧に押されてオフェンスは進めずパントを選択。パントは敵陣深く突き刺さり、相手選手に当たったボールを立命館宇治の選手が押さえ、ゴール前4Yから立命館宇治オフェンス。最後はパスで決めてタッチダウン。21-14とリード。残り時間2分50秒。シーガルズは34Yからの攻撃。時間がないシーガルズはパスを次々と成功させのこり18秒でタッチダウンパス。これで同点21-21。
オーバータイムでタイブレーク。立命館宇治は後半をチョイス。ゴール前15ヤードからのシーガルズの表の攻撃はパスで刻んでゴール前1Yまで進み、最後は押し込まれてタッチダウン。トライフォーキックを決められ21-28とリードされる。裏の立命館宇治の攻撃もパスで刻みタッチダウン。キックを成功させ、再び28-28の同点。タイブレーク2回へ突入。双方チームのスタンドから大きな声援が上がる。表のシーガルズオフェンスはタッチダウンパスで6点。28-34。タイブレーク2回目は、トライフォーは2ポイントに限定されるルール。シーガルズオフェンスはパス失敗。裏の立命館宇治のオフェンス。1stダウンはタッチダウンパスを狙うも失敗。2ndダウンはパスで中央を進みゴール前7Yへ、3rdダウン1Y。タッチダウンパスはシーガルズディフェンスにカットされる。最後の4thダウン、パスを投じるも、レシーバーの手には収まらず。試合終了。
試合は中学生ながら、高度な戦術と技術、そして熱意が随所に見られる白熱した試合で、中学フットボールの進化が見られた好ゲームでした。勝負ですので、勝ち負けはつきますが、それを超えて最後の最後まで、両チームの選手全員が常に一丸となってチームプレイができたことが本当に素晴らしく、見るものに感動と元気を与える試合でした。