■ 第50回全国高等学校アメリカンフットボール選手権大会

(写真提供:アフロスポーツ)

佼成学園高校に勝利し全国制覇

Ritsumeikan Uji High"Panthers" is the Champion

2019年12月22日(日)第50回全国高等学校アメリカンフットボール選手権決勝クリスマスボウルが横浜スタジアムを会場に開催され、関西代表となった立命館宇治高校パンサーズは関東代表の佼成学園高校ロータスと対戦し18-7で勝利し、悲願の全国制覇を成し遂げました。立命館宇治は創部25年目、4度目のクリスマスボウル出場で初めて掴んだ勝利。京都の高校としてクリスマスボウルに勝利するのは初めてのことです。優秀選手として三隅杯(最優秀バックス賞)に関口温暉#13WR(立命館宇治高校)、安藤杯(最優秀ラインマン賞)角本陸#51DL(立命館宇治高校)が選ばれました。今回は第50回の記念大会ということで、コイントスにはオードリー春日さんが登場。ハーフタイムには、関東と関西の高校生チアリーダーが大集結し、立命館宇治のチアリーダ部も参加しました。

この日、応援に行きたいという生徒が夜行バス5台満席状態で横浜スタジアムへ向かい。スタンドには、クラスメイト、卒業生、保護者、学園関係者が多数集まり、チアリーダー部の掛け声に合わせて熱い声援を送りました。

立命館宇治のアメフト部は、ほとんどの選手が中学から、あるいは高校から始めた選手ばかりです。勉強とクラブの両立をモットーに、大学チームから新しい戦術やアイデアの教えを受け、多くの卒業生がボランティアでコーチを務め、日本一のチームを目指して練習に取り組んできました。夢の実現に全員がひとつになり、成果が実ったことを、みなさんとともに喜び会いたいと思います。そして、私たちはこの喜びをもっと広げて行きたいと思っています。アメリカンフットボールにはいろいろな役割があります。中学生・高校生で何かを始めたいと思っている人がいれば、是非私たちと一緒に次のクリスマスボウルを目指しませんか?これからまた新しいチーム作りが始まります。あなたの活躍する場所はここにあります。

Team 1Q 2Q 3Q 4Q Total
立命館宇治高校 Panthers
0
12
0
6
18
佼成学園高校 LOTUS
0
7
0
0
7

<試合の様子>

佼成学園は昨年度のクリスマスボウルで対戦し33-14から第4Qに25点を奪われ逆転敗北を喫した相手。試合前の時点でクリスマスボウル3連覇、公式戦52連勝中の快進撃のチーム。立命館宇治としては前年度の課題を克服し、いかなる大舞台でも浮き足立つことのないよう準備をしてきたこの1年。フィールドに立つ選手の目は落ち着き、スタッフ全員が最後の笛がなるまで勝利を信じて戦う決意を滲ませていた。

前半は立命館宇治のキックオフ、佼成学園のリターンで試合が開始。立命館宇治は佼成学園のラン・パス攻撃を止めることができず、自陣の25Yまで踏み込まれる。ここで立宇治ディフェンスは耐え凌ぎ、佼成はフィールドゴールを選択するが失敗。0-0。自陣20Yからの立命館宇治の攻撃は、佼成学園に見事仕留められ、前進できず、パント。ところが、佼成学園がこのパントをファンブルし立命館宇治がおさえ44Yから再び攻撃。しかし、ここでも佼成学園ディフェンスに前進を阻まれ4th down でパント。佼成学園は自陣13Yからの攻撃も立宇治ディフェンスが機能しはじめ4th downパント。立命館宇治は自陣42Yから攻撃を仕掛けるも止められてパント。佼成学園自陣29Yからの攻撃は進めずパント。立命館宇治40Yからの攻撃は、ファーストダウンを1度奪うも続かずパント。と、ここまでは双方ディフェンスが相手の攻撃の潰し合いの様相。しかし次の佼成学園20Yからの攻撃 でランプレーが炸裂して78Yを走られ、一気にゴール前2Yへ。そこからパスでタッチダウンを奪われ0-7。 一瞬の隙をつかれて得点を奪われる。しかし、そのすぐ後、佼成学園のキックオフを立命館宇治がリターンタッチダウン。立命館宇治はトライ2点を狙うも失敗、6-7。その後は、佼成学園のパスインターセプト。立命館宇治のファンブルリカバーなどで攻守が目まぐるしく入れ替わり、前半のこり1分20秒で立命館宇治敵陣39Yからの攻撃。ここからが見事でした。QBスクランブルとパスでFD。敵陣25Y残り57秒。ランプレーで前進、ゴール前7Y残り20秒。そして、左サイドギリギリのところを目がけてランプレーでタッチダウン。12-7と逆転。攻める立命館宇治はトライ2点を狙うも失敗。前半を12-6と僅差で折り返し。

後半は雨が降り始め、気温も低下。冷えるので両チーム足をつる生徒も目立つように。双方の攻撃は相手ディフェンスに阻まれパントで終わる形。その中でパントリターンで立宇治がジリジリと前進し、敵陣へ移動。第4Qに敵陣16Yまで進んだ立命館宇治が33Yフィールドゴールを決めて、15-7と8点差へ突き放す。その後、相手の攻撃を止め、立命館宇治がランとパスで敵陣ゴール前8Yまで進み、27Yのフィールドゴールで3点を追加18-7。この時点で残り4分38秒。ここからは佼成の猛攻。パスが立て続けに通りゴール前18Yまで侵される。ところが、ここで立命館宇治がインターセプトで佼成の攻撃をシャットダウン。立宇治自陣6Yからの攻撃、残り2分28秒。流石にゴールを背にしての攻撃は前に進めずパント。佼成学園敵陣40Yからの攻撃。試合時間は24秒。佼成の攻撃は時間がなくパス一辺倒にならざるを得ず、それを止めてタイムアップで立命館宇治の勝利が確定した。

 

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