【WOW】早川千晶さん講演会~ケニア最大スラムの学校のお話~
11月1日に早川千晶さんによる講演会~ケニア最大スラムの学校のお話~を実施しました。
ケニア在住の早川さんは、東アフリカ最大の貧困地区・キベラスラムで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のためのマゴソスクールを運営されています。
今回は、早川さんとリモートで繋ぎ、講演をして頂きました。
そもそもケニアのスラムがどのようにしてできたのか。歴史を振り返って話して下さいました。
植民地支配が行われる前のケニアには貧富の格差は全くなく、与えられたものは全て皆で平等に分け合って暮らす生活をしていたこと。
しかし1880年代からアフリカ全体が植民地化され、支配が入ってきたことにより格差が生まれ、それにより様々な問題が起きたこと。
アフリカに貧富の格差や内戦が多い理由を知るには、歴史を知る必要があり、それを知って現在起こっていることを理解することはとても大事であること。
次にキベラスラムの中で、人々はどのような暮らしをしているのか。
そこにあるマゴソスクールにはどのような子供たちが通ってきているのか。
スラムの生活は過酷だけれども、困っている人を助け、支え合って生きているというお話もして下さました。
そして中学生へ伝えたいこととして「まずは現地の子達と友達になってもらいたい。同じ人間として。友達になることで、その友達が生きている国や接している状況を理解してもらいたいと思うのです。」と語って下さいました。
とても学びの多い貴重な時間を共有させて頂きました。
この講演会をきっかけに、現地マゴソスクールの子供たちと繋がりを作っていけたらと考えています。
<参加生徒の感想>
私は、「今自分の目の前にあるものが全てではなくて、世界はもっともっと広い」ということがとても印象に残っています。なぜなら、私はよく目の前のことだけに集中してしまいそうになるからです。「自分が住んでいる地域や国の外には、全く想像もしないようなものがある」ということを理解しておくのがとても大事なことなのだなと感じました。
とても学びのある貴重な時間になりました。
私は、早川さんがおっしゃていたお話の中で2つハッとさせられたことがあります。1つ目は、「友達になろうと思えば、この世界の誰とでも仲良くなれる」ということです。私は少し人見知りなところがありますが、それを頑張って突破することで、色々な国の人と出会って、色々なことを教えてもらい、色々なことを体験することが可能になるのかなと思いました。2つ目は、「この世界に、命より大切なものはない」ということです。日本などのような先進国に住んでいると、発展途上国の人々がどのような気持ちでどのような暮らしをしているかを想像しにくいですが、実際に早川さんのお話を聴いて、常に「命」というものに感謝しないといけないのだなと思いました。
マゴソスクールの人たちは、夜寝る前にみんなで祈るということが心に残っています。日本は安全だけど、世界には明日生きれるかわからない人が多くいて、生きれたことに感謝するということがとても感心しました。そして今日も私たちはごはんを食べれたけど、ご飯を食べられなかった人のために祈るという、自分だけでなく、同じように苦しんでいる人のことも考えられるということはすごいと思いました。
古着など、きれいな状態のものを送ろうとしても、ケニアでは関税がかかったり、現地の人の職がなくなってしまうということを学びました。良いと思ってとった行動が、相手の国からすると、良くなかったりするということがあることを学びました。