中学生徒会 広島平和記念集会に参加
8月5日~6日、本校中学生徒会のメンバー4名が、生徒の代表として広島を訪問し、平和への願いを共有する活動に参加しました。2025年は戦後80年という節目の年であり、さらに2024年には、広島・長崎の被爆者を代表する団体「日本被団協」が、核兵器廃絶への取り組みと被爆体験の証言を通じて「核兵器は決して使われてはならない」というメッセージを世界に訴えた功績により、ノーベル平和賞を受賞しました。今もなお世界各地で戦争が続き、核兵器による威嚇がなされている中で開かれた今年の平和記念式典は、特別な意義と重みをもって行われました。
初日には原爆ドームや平和記念資料館を訪れ、広島の被爆の歴史と人々の平和への願いに触れました。また、広島女学院中学高等学校の皆さんと共に碑巡りを行い、多くの石碑や記念碑に込められた「語られない声」や「記録に残らなかった命」の存在について考えを深めました。特に、「石碑は語られない声を伝えてくれる存在である」という言葉に、生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
2日目の6日には、世界各国から要人や市民が集う広島平和記念式典に参列しました。厳粛な空気の中、平和を誓う言葉が響き渡り、参加した生徒たちはその場に立ち会えたことの意義を強く感じていました。さらに、7月2日に本校でコンサートと講演を行ってくださった広島出身アーティスト・HIPPYさんによる平和関連イベントにも参加。HIPPYさんは、自身が被爆三世であることや平和への想いを音楽と語りで表現し、7月の本校公演でも「平和のバトンを次世代へつなぐ」大切さを訴えてくださいました。広島での再会は、生徒たちにとって活動の意義を再確認する貴重な時間となりました。
今回の広島訪問は、生徒の代表としての責任を胸に、世界の現実と向き合いながら平和の尊さを改めて心に刻む機会となりました。今後もこの経験を学校内外で発信し、平和の輪を広げていきます。