【中学WOW】京都大学院生を講師に招き、津波避難シミュレーションを制作
― 京都大学大学院・中原邦博さんを講師に迎えて ―
9月13日(土)、中学WOW企画の一環として「防災プログラミングWOW」を開催しました。京都大学大学院情報学研究科の院生・中原邦博さんを講師にお迎えし、Scratchを使ったプログラミング学習に取り組みました。今回のテーマは「津波避難シミュレーションの作成」です。
初めてのプログラミングに挑戦!
初めてプログラミングに触れる生徒も多くいましたが、中原さんの丁寧な説明を聞きながら、キャラクターを動かし、家から避難所まで自動で到達するシミュレーションを作成しました。 生徒たちは「どうすればより速く安全に避難できるか」と試行錯誤しながら、全員がオリジナルのプログラムを完成させました。
社会科授業にも発展 ― データから「命を守る行動」を考える
10月2日(木)には、中学1年生の社会科の授業でも中原さんに再びご講義いただきました。 この授業では、WOWで作成したシミュレーションを活用し、地域の方から聞き取った避難経路や移動速度などのデータを入力。津波発生時にどのように避難すれば安全かを、データに基づいて考える活動を行いました。 「地域の防災」を自分たちの手で再現・分析することで、実社会につながる学びの意義を実感する時間となりました。
学びを地域へ ― WOWプログラムが目指すもの
中学WOWプログラムは、「Wonder of the World」の略称で、「世界の不思議に出会い、学びの楽しさを広げる」ことを目的とした本校独自の探究的学習プログラムです。 課外活動として希望する中学生を対象に、大学や研究機関、企業などの専門家を招き、通常の授業では扱わないテーマに挑戦します。科学・文化・社会・芸術など幅広い分野を通して、生徒が自ら問いを立て、考え、行動する力を育むことを重視しています。
また、WOWプログラムでは、学んだことを社会に還元することを大切にしています。今回の防災プログラミングのように、地域の課題をテーマに学ぶことで、**「学びが社会とつながる実感」**を得られるのが大きな特徴です。 生徒たちは、専門家との出会いや実践的な体験を通して、未来の自分に向けて学びを深めています。
今後に向けて
今回の防災プログラミングをきっかけに、生徒たちは「地域の安全を自分たちの手で守る」という意識を高めることができました。 立命館宇治中学校では、今後も地域社会と連携しながら、生徒一人ひとりが世界や地域に貢献できる学びを続けていきます。