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国際関係学部・研究科ってどんなところ?——鳥山純子教授に聞く

国際関係学部・研究科ってどんなところだろう? 衣笠キャンパスの恒心館を訪ね、入試担当副学部長の鳥山純子教授にお話を伺いました。鳥山教授の専門は中東地域のジェンダー研究です。エジプトやモロッコをフィールドに、地域固有の歴史や文化に着目しながら世界を考える研究を続けています。


鳥山教授によれば、国際関係学で大切なのは、欧米を中心とした価値基準にとらわれない姿勢だといいます。世界のそれぞれの地域には固有の歴史や特性があり、それらを踏まえて相対化しながら、自国の課題を考えることが求められるのです。日本の大学である立命館で国際関係学を学ぶ意義はまさにそこにあると語ります。



世界で活躍する研究者が、気さくに教えてくれる

国際関係学部・研究科所属の教員は、それぞれの専門分野で国際的に高い評価を受けています。鳥山教授自身、着任した当初はその事実を知らなかったそうです。

「初めてここに就職した時には全く知らない先生方ばかりでしたが、ウェブで見たら研究業績がすごいんですよ。また実際会うと気さくな方ばかりです。」

また多くの教員が海外にフィールドを持っており、学期中であっても国際学会に出ていくことは珍しくなく、夏期休暇中は多くの教員が海外のフィールドに出ているそうです。そうした教員たちが、学生を名前で呼びながらインタラクティブな授業をしています。それがこの学部・研究科の日常です。世界の第一線で研究する教員と、距離の近い環境で学べること——それが国際関係学部・研究科の大きな魅力のひとつです。


自分の立ち位置から考え、対話する力を育てる

国際関係学の学びにおいて大切なのは、知識を蓄えることだけではありません。同じ問題であっても、自分がどこに立っているかによって見え方は異なります。自分自身の立ち位置からどう見えているのか、どう考えるのか。それを言葉にし、異なる立場の人と対話を重ねていくこと。それが国際関係学の学びの本質です。


国際関係学部・研究科の授業では、ディスカッションが日常的に行われています。10人の授業でも50人の授業でも、教員が「はい、どうぞ」と言えば学生たちがすぐに自分の意見を話し始めます。鳥山教授は「必ずしも完成された意見ではないこともありますが、いきなり自分の言葉で話し始める。その姿にはいつも感心させられます」と語ります。


教室には多様なバックグラウンドを持つ学生がいます。自分とは違う経験や価値観を持つ相手の意見に耳を傾け、尊重しながら対話を重ねていく。その繰り返しの中で、自分自身の考えもまた深まっていきます。

最初から完璧な意見を持っている必要はありません。4年間の学びの中で、自分の視点を持ち、異なる意見を持つ人々とも対話できる力が自然と育っていく。それが、国際関係学部で学ぶということです。




多様な環境の中で、世界とつながる

国際関係学部には、国際関係学科アメリカン大学・立命館大学国際連携学科の2学科あり、大学院には博士課程前期課程及び後期課程が設置されています。学部・大学院合わせて1600名程度の学生が学んでいます。


この学部・研究科の特徴のひとつは、国際性の高さです。大学院では約8割が留学生で、各国政府から派遣されるJDS(JICA人材育成奨学計画)の院生も多い時は一学年に20名前後在籍しています。中央アジア、南アジア、東南アジア、アフリカ諸国からの若手行政官が在籍し、自国の政策や開発課題に精通した実務人材とともに学べる点は大きな特徴の一つです。また、国際関係学部・研究科では英語のみで学位を取得することも可能です。安全保障や国際政治、開発、文化を横断的に学べる、関西でも数少ない研究環境を備えています。


国際関係研究科は、APSIA(世界の主要な国際関係大学院が加盟するネットワーク)において、日本では唯一の正会員として参加しており、日常的にカリキュラムや学生・教員交流などの情報交換を行っています。

学部にも多くの留学生がおり、教室の中で多様なバックグラウンドを持つ学生たちが日常的に議論を交わしています。教員には、海外で学位を取得した先生や海外の大学で教鞭を執った経験を持つ先生が多くいます。

学部では多くの学⽣が在学中に海外留学を経験します。留学は特別なことではなく、行くのが当たり前の環境です。「留学から帰ってきた学生が、先生、帰ってきましたと報告に来るんです。」と鳥山教授は笑います。

さらに、学部と研究科が同じ恒心館にあることも大きな特徴です。全学の制度で学部生のうちから研究科の授業を受講できたり、教員の研究プロジェクトに参加したりすることができます。意欲のある学部生が教員の研究会に集まり、そこから学会発表を経験し、大学院進学へとつながっていくこともあります。


DMDPと呼ばれるデュアルマスターズディグリープログラムでは、博士課程前期課程の2年間のうち1年間を海外の大学院で過ごし、2つの学位を取得できます。附属校から学部を経て大学院に進み、DMDPでイギリスの大学院に留学して主席で修了した先輩もいます。

さらに、国際関係学部にはアメリカン大学(ワシントンD.C.)とのジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)があります。京都で2年、ワシントンD.C.で2年を過ごし、両大学が共同で「グローバル国際関係学」の学位を授与するもので、日米の大学では初、学部レベルでは日本初の国際連携プログラムです。日本とアメリカという異なる視点から国際関係学を学ぶことで、一方の価値基準にとらわれない、より広い視野を身につけることができます。

高校での学びが大学につながり、大学での学びが大学院、そして世界へとつながっていく。その道筋がここには用意されています。


身近な人からつないでいく

最後に、鳥山教授にこの学部・研究科が目指す学生像を聞きました。

「国際関係学部・研究科のコミュニケーションは本当に開いているんです。私は、そこには愛があると思っています。愛のある彼らがいろんな人たちをつないでいって、平和を生み出す起点になってくれたらいいなと思います。大きなことじゃなくて、本当に身近な人からつないでいってくれるから」


平和という言葉は大きく聞こえるかもしれません。でも、目の前の人の話に耳を傾け、違いを受け入れ、対話を通じてつながっていく。その一歩一歩の積み重ねこそが、国際関係学部・研究科が大切にしている学びなのだと思います。

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