高校
立命館アジア太平洋大学(APU)国際学生との オンラインディスカッション
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2020年3月、新型コロナウイルス流行による全国一斉休校に入り、本校でも約3か月にわたって休校期間が続きました。IMコースでは3月半ばより、学部説明会や卒業生による他大学海外大学への進路講演、またPBL型学習におけるプロジェクトの引継ぎなどオンラインを活用した学びの継続に取り組んできました。4月オンライン準備が整った教科から授業が始まり、5月からは時間割に基づいた各教科の授業が実施されることとなりました。
本来新年度が始まる4月初旬ごろより、登校できないことによるコミュニケーションの減少、特に英語を話す時間が限られることへの不安やフラストレーションを抱える生徒への機会の提供の目的で、英語でのオンラインディスカッションを構想しました。実施内容は少人数のグループディスカッションによる英語でのコミュニケーションとグループで話し合った結論を他グループに対してプレゼンテーションする2部構成で、参加者全員が英語を話すことを狙いとしました。なお、この企画は、文部科学省WWL構築支援事業の一環として行われており、ALネットワーク連携校の生徒も参加しました。
【スケジュール】
第1回 4月23日(木)・第2回4月24日(金) “COVID-19”
第3回 5月21日(木)・第4回5月22日(金) “Education“
第5回 7月10日(金) “Racial Inequality”
第6回 9月 4 日(金) “Language”
第7回 2月 6 日(土) "Environment"
【参加生徒】
第1回・第2回
立命館宇治高校生(41人)
第3回・第4回
立命館宇治高校・立命館慶祥高校・立命館守山高校・聖光学院高校/
福岡雙葉高校・東明館高校・市川高校(91人)
第5回
立命館宇治高校・立命館守山高校・立命館高校・福岡雙葉高校・大宮高校(38人)
第6回
立命館宇治高校・立命館慶祥高校・福岡雙葉高校・聖光学院高校(27名)
第7回
立命館宇治高校・名城大学附属高等学校・市川高校・福岡雙葉高校(25名)
【参加者の感想】
・英語で人種差別について話した事がなかったのでとても難しかったけれど、先輩達の英語力やAPUの学生さんの言っていることを聞いて、私も留学に行って帰ってきたらこのような難しいトピックについても自分の意見を言えるようになりたいと思えました。
・絶対に自分にとってプラスになったと思う。この交流会はすごく良い経験になった。1カ国からではなくて、色々な国の人たちとコロナのトピックについてお互いの意見や思っていることを交わし合うことで実際に他の国の人たちがコロナをどう捉えているのかを知れて面白かった。やはりそれぞれがそれぞれの意見を持っていて、自分がいかにニュースに興味を持っていなくて、様々な事象について自分の意見を持っていないなと思った。また、あそこにいた人全員がすごく積極的ですごく刺激になった。大学でもああいう環境で学びたいなと思った。
・日本人の考え方でしか今までは考えられなかったけれど、APUの海外から来た先輩方の話やglobalに物事を考えられて色んな視野から物事を考えることができました。あと、自分は来年大学に進学をするつもりでAPUを考えていたので、APUについて質問も何個かできて良かったです。もっと情報を得るためにニュースだけじゃなくて新聞や本などでも得ようと思いました。情報を得るときにその情報が正しいのか正しくないのかをもっとcriticalに考えようと思いました。
・自分の英語力を再認識することができました。私は今留学中で、現地の人と学校の授業などを通してコミュニケーションをしていくことを軸に英語力の伸びを実感してきていました。私は将来、世界のビジネスの世界で生きていきたいので、そこに一歩でも前進するために今回のディスカッションに参加してみました。結果はというと、ダメダメでした。正直大変悔しかったです。グループのみんなの喋っていることが20%ほどしか理解出来なくて、発言どころではありませんでした。自分には自信がついているだろうから発言することは容易いことだろう、と考えていましたが、実際は英語力や周りとの差を感じて自信を徐々に無くしていました。このディスカッションに参加した生徒の中には、発音や英語力が私より低い人もいたかもしれませんが、彼らは自信を持ってはきはきと喋っていて、説得力が強いように感じました。たくさん頷くことでオーディエンスとしての質を上げている人もいました。などなど、このディスカッションを通して本当に多くを学び、素晴らしい経験にすることができました。次の機会があれば、ぜひ参加します。
・Every student is different; they have their unique personal experience and various opinions. What I think is good about this event is that I can share with them my thoughts and learn something new from them. Considering the theme of this session, I was also glad to hear that students have a critical mindset and try to derive their perceptions.
・I have been doing Local Exchange Program with Japanese students for so many times, but this is the first time I saw students so confidence and enthusiastic in speaking up in English. Honestly, I was very happy.
・I would like to have more time with students. Some of them are shy or sometimes lack the confidence to express their opinion, that can be due to various reasons - the language barrier, not sufficient knowledge of the topic, or simply the personality trait. But, since the main purpose of this program is to practice, maybe more time or interactive activities will help them to open up more.