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本校生徒がOECD主催のオンラインワークショップに参加しました

~2030年以降の教育についておよそ130か国のメンバーで議論しました~
 
 本校の生徒2名が、5月19日・20日に行われたOECD=経済協力開発機構主催のオンラインワークショップに参加しました。この会議にはおよそ130か国の学校の生徒や教師、政府関係者など300人余りがオンライン会議ツールの「Zoom」を使って参加しました。

 会議では、まず、OECDで教育スキル局の局長をつとめるアンドレアス・シュライヒャーさんが「世界中の多くの学生が大変な状況にありますが、これを機会に将来に向けた教育のあり方や学校での新しい生活についてみんなで話し合ってほしい」と呼びかけました。

 その後参加者はグループごとに話し合い、自身の経験を海外の参加者たちと共有していました。生徒たちのレポートは以下の通りですが、日本代表として積極的に参加してくれました。


藤枝さん(高校IGコース3年生)

 今回のワークショップでは、世界中の高校生や大学生、教師や政府・地方自治体の代表など様々な立場の人たちが集い、コロナウイルスによる休校と学校再開後の課題を設定し、それに対する解決策を探し出しました。
 大きなテーマ3つを元に13のグループに分かれて話し合いました。私はWell-beingというテーマの課題である「学校の社会的な機能」について十数人のグループメンバーと意見を交わしました。
 日本の高校生として、今困っていることや課題についてどんなことを考えているかなどを話しました。生徒や教育者など、立場によって考えていることが違うことは予想がついていましたが、他国の高校生の意見が私と同じということはなく、同じ高校生でも住んでいる国が違うとやっていることや考える課題も大きく違うということに驚きました。

 様々なバックグラウンドを持つ別の立場にいる人間が話し合うということは私にとって初の試みでしたし、非常に難しく感じましたが、同時に重要なことなのだと感じました。そしてより議論を深めていくためには、それ相応の英語力が必要であることを痛感しました。
 最後の全体セッションでは、それぞれのグループが考えた解決策を発表しました。どのグループも興味深く具体性のある解決策を生み出しているように見えました。

 私にとって今回のE2030バーチャルワークショップへの参加は、自分自身、社会、学校、など様々な側面への課題を見つけそれに対して具体的に何を行っていくのかということが学べたことはとても有意義でした。



南朴木さん(高校IGコース3年生)

 ワークショップでは主に各スモールグループでそれぞれに与えられた課題について話し合いました。私のグループの課題はshrinking the curriculum(カリキュラムの縮小)で、議論の結果、成績の評価方法の変更、およびその結果をモデル化するという解決策に至りました。
 具体的に評価方法をどう変更していくのかという議論では、私は自分の経験から日本の学校は定期テストを成績として重視するところが多いので、今後のcovid-19第二波による定期テストの不実施、オンライン授業の継続の可能性を含め、課外活動の積み重ね、生徒がどう課題に取り組んだか、どうカリキュラムに貢献したかなどを重要視した評価方法を提案しました。

 実行に向けたプロセスとして政府、学校、保護者、生徒全員がステイクホルダーズとしてこの案に関与し、評価方法を作りあげるためにコミュニケーションを取ること、そしてそのコミュニケーションを取るためのシステムの構築が何よりも大切であると同意しました。また国内だけにとどまらず、評価方法を変更した結果をステイクホルダーズ同士で共有しブラッシュアップを続けていくことが必要だということも話し合いました。

 今回OECDのワークショップに参加させていただき、OECD、政府関係者、教師の方々といったほとんどが大人という状況での英語での議論は初めてでとても緊張しました。しかしそれ以上に様々な立場の方、他国の方の目線から今の状況での自身の経験、考えを聞くことで今後の教育について自分の固定概念からではなく多面的に考えることができました。またオンラインでの会議、議論を開催するにあたって、良いところや気をつけなければいけないところも学べたので是非今後の活動に活かしていきたいです。

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