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8/5(土)に行われたオープンキャンパスで映像学部の体験講義に参加しました。

モーションキャプチャ

モーションキャプチャとは、人間の複雑な動作をコンピューターによって計測し、比較・研究するための技術です。もともとこの技術はスポーツの動作分析や、リハビリテーションなどの医療のために開発されました。しかし現在では、映画やゲームのCG作成にも利用されるようになり、映像業界でも活用されるようになりました。モーションキャプチャの設備を持つアート・リサーチセンターと連携して映像学部でも利用する予定です。

モーションキャプチャの中でも代表的な「光学式」。これは体の各部に「マーカー」と呼ばれる光を反射する小さな玉を取り付け、周囲の照明からの反射光を撮影して計測する方法です。おそらく多くの人が一度は目にした事があるのではないでしょうか?映像学部もこの「光学式」を採用しています。
この設備、実は値段も「こうがく(高額)」です。なんとマンションを一部屋購入するのと同等の金額だそうです。

また、モーションキャプチャは実に高い精度を誇ります。誤差はわずか1ミリ程度、毎秒240コマの細かさで動作の計測ができます。テレビは1秒30コマ、映画は1秒24コマなので、比較すればモーションキャプチャの精度の高さが理解できると思います。この設備も研究に利用できる予定です。

松竹京都映画撮影所

衣笠キャンパスから程近い太秦にある松竹京都映画撮影所は、日本最古のステージを備えた伝統的な撮影所です。撮影所のセットの天井などのほとんどが木造で、歴史の情緒を感じることが出来ます。地面は土になっており、必要に応じて掘って池や川にするそうです。屋外に設けられたオープンセットにおいては、時代劇の撮影が行われるなど、「現場」の空気に触れることが出来る施設です。他にも、セットをわざと焦がしたり、割ったりする「汚しのテクニック」や、遠近法が用いられたセットなど、多数の技術が使われています。

映像学部では撮影所の一部を実習施設として利用できるよう撮影所と計画しており、実現すれば撮影所での実習・演習などが行われます。現在はインターンシップとして、太秦映画文化普及プログラム作りなども行っています。映像学部では、映画理論やマーケティングなどの講義のほかに、映像産業の現場において制作プロセスや、リーダーシップなどの実践力も学ぶことができる実習を並行して行います。映像の世界を志す学生にとって、魅力的な場となることは間違いないでしょう。

 
取材・文 岡本純一(経営学部3回生)、横山達弘(経済学部3回生)
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