RS Web 学園通信
立命館大学 | Infostudents

2007年4月、産業社会学部が生まれ変わります。今までの2学科制から、現代社会学科の1学科5専攻制に再編します。
社会の変化に伴い、教学を進化させた産業社会学部は、「現代社会」の本質をとらえ、社会の新たな未来像を構築できる人材の育成を目指します。今回は進化した産業社会学部をご紹介します。

産業社会学部
副学部長
山口 歩 教授

来年度から新しく進化する産業社会学部。そこで、産業社会学部副学部長の山口歩先生に産業社会学部の再編について伺いました。

産業社会学部再編の意図・経緯について教えて下さい。

目まぐるしい変化を遂げる現代社会において、産業社会学部としての新たな教育が求められています。来年度からは1学科5専攻とし、今までの産業社会学部ではできなかった新たな取り組みを行います。当初は「メディア社会専攻」に目をつけ、社会とメディアをいかに結びつけていくか、そこに特色を出していくべきだと考えたことが発端でした。それから産業社会学部の学びを追究していくうちに、学校教育を支える教育者を育てることの必要性を感じ、小学校の教員免許が取得できる「子ども社会専攻」の開設に至りました。そこから波及して「スポーツ社会専攻」、「人間福祉専攻」、「現代社会専攻」の開設へと広がってきたのです。

再編にあたって5つの専攻の関わりについて教えて下さい。

5つの専攻はそれぞれリンクしています。例えば子ども社会専攻では、子どものことだけを勉強すれば良いというものではなく、現代社会で起こっている事件や非行に走る子ども、学校内外でのいじめ、引きこもりやうつ等といった社会問題と大きく関わってきます。そのような問題も並行して学ぶ必要があるので、5つの専攻を横断的に履修できる柔軟なカリキュラムが必要になりました。その問題を解決する「クロスオーバー・ラーニング」を設けることにより、様々な視点から問題を解決する能力が養え、学生の学びのフィールドを拡大することができます。しかし、無限に広がった学びの中で、個人個人が何を学ぶかを明確にし、有意義な学生生活を過ごして欲しいですね。そして、社会に出る時にどのように自分の能力を社会や企業で活かせるかを考え、自らの専門性と学びを表現できるようになってもらえたらと思っています。

→現代社会学科 学びの概念図

 

来年度から入学する他学部の学生や、他専攻の学生もそれぞれ興味を持った専攻独自の科目を受講することは可能でしょうか?

在学生においては新たな産業社会学部の専攻独自の科目を受講することは出来ませんが、他専攻の学生は産業社会学部の専攻独自の科目の履修は可能です。他学部の学生も上回生になれば「他学部受講」により、受講できることになります。教員資格の科目は授業が多く他学部や他専攻の学生は卒業必要単位(124単位)外の科目履修となりますが、教員資格取得のチャンスは広がると思います。

新しいプログラムについて教えて下さい。

「クロスオーバー・ランニング」、「アクティヴ・ラーニング」、少人数制教育等、様々な特徴ある教育・学びを用意しています。「クロスオーバー・ラーニング」は各専攻の専門能力を身につけながら、他専攻の科目も学ぶことのできるカリキュラム。「アクティヴ・ラーニング」は自ら行動することがポイントとなっており、インターンシップやボランティア等社会と連携した学びです。そして少人数制教育は少人数でゼミを行うことにより、ゼミの意義が明確となり、4年間の集大成である卒業論文をより多くの学生が積極的に提出してもらえるよう考案しました。他にもダブルメジャー制導入、情報教育・キャリア教育・国際化教育といった特徴的な学びが数多くあります。

産業社会学部で学び育っていく学生へメッセージをお願い致します。

基本的にこんな学生でなければならないという固定的イメージはありません。どんな人でもWelcomeです。ただ、自分から積極的に行動し、常に問題意識を持ってもらいたいですね。高校までの授業と違い、大学での学びは必ずしもYES/NOといった明確な答えがあるとは限りません。いかに自分で考え、アクションを起こせるかが重要だと思います。

 
産業社会学部
国際社会コース2回生
田近朱理 さん

オープンキャンパススタッフの声

受験生に対してオープンキャンパススタッフとして、産業社会学部を紹介している田近朱理さんに産業社会学部の再編について伺いました。

産業社会学部が再編されることを、在学生としてもプラスに考えています。人間文化コースを子どもとスポーツという視点で2つに分けることで、何を専門的に学ぶのかしっかり焦点が絞られた気がします。そして、コースを分け焦点が絞られたことでそれぞれの学びの内容が上がるのではないかと期待しています。在学生の方も、興味を持って、再編のメリットをしっかりと自分のものにしてもらいたいと思います。私も可能であれば、新しい専攻の授業を取ってみたいですね。

受験生の方からすれば、産業社会学部の強みは、新しいカリキュラムの中で学べることと先輩がいる学部だということです。新しいカリキュラムに再編されますが、目標とできる先輩や進路があること、ベースがしっかりしている学部だということで安心して入学してもらえると思います。入学後もエンターがいるため、心強く感じてもらえるのではないでしょうか。

産業社会学部は規模の大きな学部で、多様な方向に進むことができ、多くの人と関わることができる学部です。その学部の中で、自分の興味のあることを一生懸命探して、一歩踏み出して欲しいです。在学生も今後入ってくる新入生の方も、いろいろなことにチャレンジして、幅広い視点を身に付けてもらいたいと思います。

オープンキャンパスでの声

オープンキャンパスに来られていた方に産業社会学部への期待の声を聞きました。

香川県・高校3年生
来年度から新しくなる産業社会学部でスポーツ社会専攻に入学したいと思っています。大学では野球サークルに入り、教職の免許を取得したいと思っています。そして将来は、体育の先生となり、スポーツの楽しさ、面白さを伝えていきたいです。

滋賀県・高校3年生
産業社会学部の説明会に参加したのは、子ども社会専攻に興味があり、ゆくゆくは、小学校の先生になりたいと思っています。大学では小学校の免許取得のため頑張りたいと思っています。

兵庫県・高校3年生
今回、産業社会学部の説明会に参加したのは、福祉に興味があったからです。説明会で在学生の方からお話があったように福祉やボランティアの経験を積み、その経験を活かした仕事をしてみたいと思っています。

産業社会学部ホームページ
取材・文 河野浩子(政策科学研究科M2)、高橋義紀(法学部3回生)
© Ritsumeikan Univ. All rights reserved.
このページに関するご意見・お問い合わせは 立命館大学広報課 Tel (075) 813-8146  Fax (075) 813-8147